見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2020/07/29

#パレスチナを地図に戻そう


見つけたハッシュタグ
#PutPalestineBackOnTheMap #パレスチナを地図に戻そう

このハッシュタグの付いたツイートより

グーグルとアップルマップが地図からパレスチナを取り除いた。ほかのものが何をしようともパレスチナはいつでも永遠に存在する。

グーグルマップとアップルマップからパレスチナが消えた。黙ったままでいるなんてとんでもない。存在する国が最も利用されるデジタルマップの2つから取り除かれた。これは問題なしではすまされないのでやかましく言っていこう!!!

パレスチナの地図からの除去はヨルダン川西岸とヨルダン渓谷の一部を併合するとのイスラエルの決定のあとに出てくる。

◇パレスチナは同国の地図をめぐってアメリカのグーグル、アップル2社を批判
2020年7月18日 al-Quds al-Arabi紙

パレスチナは18日、アメリカのグーグル、アップル2社が同社の地図からパレスチナの地図を削除したことについて批判し、イスラエルにおもねっているとして非難した。

パレスチナ通信社(WAFA)は、グーグルとアップルがパレスチナ問題の明文化された歴史的事実を無視していることに対して、ツイッターユーザーが#FreePalestineと題する2社への反対キャンペーンを始めたと伝えた。

パレスチナのリヤード・マーリキー外務・移民庁長官は、この2つの検索エンジンがイスラエルの「圧力と脅し」に屈したと非難、パレスチナの地図を削除したことに抗議して両社の管理部門に公式文書を送ったと発表した。

また、マーリキー長官はパレスチナの国営放送に対して「両社の地図からパレスチナ国家の名を抹消することは国際法違反であり、イスラエルの圧力と脅しに屈したということだ。両社が抹消を撤回しない場合、我々は両社に対して法的措置を取る」と述べた。

一方、イスハーク・スィドル情報通信技術庁長官は地図からパレスチナ国家を抹消する決定に対抗して同庁がロシアや中国などから「グーグル」の代替となる検索エンジンを採用する可能性を検討していると述べた。


2020/07/26

ママたちの壁


軍事装備を施された連邦捜査官と地元警察による激しい取締りにもかかわらず、ポートランドの抗議は増している

オレゴン州ポートランドでは重装備した名札のない連邦職員が人種差別に反対するデモに対して夜な夜な攻撃を遂行し、通りから人々をひっつかんで逮捕した…

◇‘行動を取りたかった’:ポートランドの抗議者を守る‘ママの壁’に味方する

何百人もの母たちがデモに行き、抗議者と連邦職員とのあいだに人間のバリケードとして踏みとどまった

ジェーン・ウルマン(Jane Ullman)をアメリカで警察がやっていることにようやく注意を向けさせるにはジョージ・フロイドの殺害が必要だった。だが、彼女に抗議を始めさせたのはポートランドの通りからデモ参加者をひっつかんで逮捕する迷彩服を着た連邦捜査官の悪意のある光景だった。

オレゴンの最大都市の新設テク企業の財務本部職員は「ママの壁」という黄色い服を着た他の数百人の母たちの仲間に加わってBLM(黒人の命も大切)のデモを集中的に追い散らすためにドナルド・トランプによって派遣された政府職員(捜査官)と抗議者とのあいだの人間バリケードとして毎夜立ち向かうことになる。それは人種的正義を支持する初めてのデモだったとふたりの子どもの母であるウルマンは語った。

「アメリカで最も白人文化の都市にいる上層の社会階級の白人女性として、もはやわたしはがまんできませんでした」と彼女は言った。「ジョージ・フロイド以降、わたしはたくさん独学をしてきました。本を読み、知識を取得することで。わたしは行動を取りたかった。でも、わたしを連れ出したのは、‘ママの壁’でした。」

ウルマンだけではなかった。今までで最大の抗議のためにポートランドのダウンタウンにある郡刑務所と連邦裁判所の外の通りや広場に数千人が群がった2日目の夜、公然たる抵抗の小さな象徴的行動として土曜日に始まったものが先頭に立つ重要なデモに変わった。

その中心で黄色の服を着た何百人もの女性たちが「両手を上げます、どうかわたしを撃たないで」と歌っていた。トランプの連邦捜査官の派遣は抗議者を止めることができなかっただけでなく、抗議者たちを新たに活気づかせた。

抗議者を続けざまに殴打して街路からひっつかんで逮捕する、警官というより占領軍の兵士のように見える誰であるか識別できない連邦捜査官のビデオは、35歳のふたりの子どもの母、Bev Barnumを怒らせた。彼女は土曜の朝、フェイスブックのメッセージに次のように投稿した。

「あなたがたの大部分がニュースを読んで知ったように抗議者たちは理由もなく痛めつけられています。そして最近、抗議者は誰であるか識別できない法執行機関によって印のないクルマに入れられることにより、彼らの権利を剥奪されています。わたしたちママはよく過小評価されます。でも、わたしたちは認められている以上にゆるぎなく大胆です」と彼女は書いた。

白い服を着てトランプがアナキスト(無政府主義者)と表現したデモ参加者と警察とのあいだに防護線をつくるよう、Bev Barnumはグループに大声で求めた。「暴力を使わずに抗議者を守ることをはっきり見えるようにしましょう」と彼女は言った。「振り回されている不当な叙述部分にわたしたちはしかとせず光を向けます。」

その夜、「連邦政府職員はずっと罪のないままでいなさい、ママはここにいる」とチャントする最初のほぼ40人の母たちのグループが勢揃いして一列に並んだ。

連邦職員が催涙ガスと大きな衝撃音を放って警棒で襲いはじめるやいなや、ママたちの列はほとんど守りの気勢を示さなかった。だが、彼女たちは翌日の夕方、もっと大人数で戻ってきた。今回は黄色い服を着て、ひまわりの花を手に持っていた。ウルマンと他の数百人がこれは抵抗する時期だと判断した月曜には、ママの壁はメインイベントになっていた。おばあちゃんであるジェニファー・ブラッドリーはもっと早い時期には抗議に加わることをためらった。

「連邦職員が人々を通りから一掃することにわたしは熱を上げていません」と‘ユニオン・プラウド’のバッジをつけている郵便局の女性配達員は言った。「わたしはBLM(黒人の命も大切)で活動してきましたがママの壁を見るまではこのデモはわたしにはあまりにも過激に見えました。ママの壁は同じ意見の人々の大きなグループです。」

女性の多くはトランプの介入によって連れ出されたが、警官がホームレスの人々を射殺したために警察が裁判所の監督の下にあるポートランドを含め、
警察改革の差し迫った必要に焦点をあて続けることが重要だったとブラッドリーは述べた。

「なんとなく人々はあきらめるつもりがないという感じがします。今回は違うという感じがする」と彼女は述べ、ジョージ・フロイド以前の他の殺害の後にいかに警察に変化がなかったかをよく考える。ほぼ9分にもおよび警官が彼の首を膝で押さえつけた後、ジョージ・フロイドは5月25日にミネアポリスで亡くなった。

ポートランドの市長とオレゴンの州知事は、国家安全保障省、アメリカ連邦捜査局(US Marshals Service)、国境警備隊からの職員の配備を非難した。
州の検事総長は「権限の行き過ぎとポートランド・ダウンタウンの通りの平和的な抗議者を傷つけたり脅したりした」ことでこれらの機関を訴えている。

一部の抗議者が彼らのことをそう呼ぶ、「トランプの軍隊」は地元の警官より大きな活動の余地がある。裁判所は市警に催涙ガスの使用を禁じるが連邦職員はその命令に拘束されない。

ママたちの壁の仲間に加わったオレゴン州の元住宅管理責任者、Margaret van Vlietにとって、それはとても耐えられなかった。
「わたしは家で声を上げなければならないと思っていた」と彼女は言った。「だからここにいる」と。

https://www.theguardian.com/us-news/2020/jul/21/trump-federal-agents-portland-protests-moms?utm_term=Autofeed&CMP=twt_b-gdnnews&utm_medium=Social&utm_source=Twitter#Echobox=1595373757


△BBC NEWSより一連の流れを遡ってみる

2020年7月23日

米オレゴン州ポートランドで続く反人種差別デモは開始から2カ月近くがたつ。最近では、「ママ」たちの参加が増えている。
「ママたちの壁(Wall of Moms)」と呼ばれる一団はデモ参加者とデモ解散のために送り込まれた連邦職員らの間に入り込み、「人間の盾」の役割を果たしている。
ポートランド在住の母親べヴ・バーナム(Bev Barnum)さんは18日、「ママたちの壁」を作ろうとフェイスブックで呼びかけた。
彼女は連邦職員が「明らかな人権侵害をしている」のをメディアで目にし、行動を起こしたと米CNNに語った。
ポートランドでは、5月に黒人のジョージ・フロイドさんが警察の暴力で死亡した事件をを受け、毎晩のようにデモが続いている。ドナルド・トランプ大統領はこれを抑え込むためとして連邦職員を派遣。市内の空気は張り詰めている。
トランプ氏は秩序を回復すると主張するが、ポートランド市当局者らは11月の大統領選挙で再選を目指して同市を利用していると非難している。
所属の表示がない車両から出てきた連邦職員らが路上でデモ参加者たちを手当たり次第に拘束しているとの目撃証言が出ている。催涙ガスも使用された。
国土安全保障省のチャド・ウルフ長官は今週、連邦職員は全員、警官だと示す記章をつけていると主張した。
デモ参加の意思を示す「ママたち」は2000人近くに上っている。デモがすぐに収まる見込みはない。


ドナルド・トランプ大統領は22日、国内各地の暴力対策強化として、連邦政府の法執行職員を「大量」に派遣するとホワイトハウスで表明した。

警察の暴力や人権侵害への抗議を機にデモが5月下旬以来続くポートランドでは、派遣された国土安全保障省の職員がデモ参加者を拘束している。こうした動きは市民や市当局、州政府から強い反発を呼び、むしろ緊迫する現地の状況悪化につながったと批判されている。
トランプ氏に批判的な人たちは、コロナ禍でアメリカの死者が14万2000人を超え、大統領支持率が低迷する渦中で11月の再選を意識した動きだと警戒している。

2020年7月18日

所属不明の男たちがデモ参加者をいきなり拘束 連邦職員か
オレゴン州ポートランドで、所属の明示がない迷彩服姿の男たちがデモ参加者たちを説明のないままいきなり拘束し、所属不明の車両に乗せて現場を走り去ったという。同州知事は「露骨な権力の乱用」と強く非難している。
オレゴン公共放送(OPB)の報道によると、人種差別や警察暴力に抗議するデモが5月下旬以来続くポートランドで、「POLICE(警察)」の文字以外は所属の明示がない迷彩服姿の男たちが所属不明の車両から降りて容疑内容や黙秘権の通告もないまま抗議参加者を無令状で拘束し、車両に押し込み走り去る様子が確認された。
OPBによると、少なくとも7月14日からこれは続いているという。
OPBが確認したという動画では、抗議に参加していたマーク・ペティボーンさんが自分が拘束されたときの様子を話している。それによると、7月15日に防弾チョッキなどを着けた所属不明の職員が乗ったバンに「要するに放り込まれ」、連邦地裁の留置場に連れて行かれた。そこで権利の通告を受けた後、取り調べに黙秘すると逮捕歴の記録も召喚令状の交付もないまま釈放されたという。
OPBによると、連邦職員はこれまでに13人をデモ関連の罪状で訴追している。

「露骨な権力濫用」か「暴動鎮圧」か
AP通信によると、連邦政府施設の警備に派遣された連邦職員は連邦地裁周辺だけでなく、連邦政府の施設から離れた場所でも抗議参加者を拘束しているという。
オレゴン州のケイト・ブラウン州知事(民主党)は、所属不明の連邦職員が市民をいきなり拘束していることに強く反発し、「露骨な権力乱用」だと非難した。
知事報道官のチャールズ・ボイル氏は、相当な理由のない拘束は「非常に懸念される行為で市民の公民権や憲法上の権利を侵害するものだ」と述べた。
ポートランドのテッド・ウィーラー市長をはじめ複数の市幹部は、連邦職員の支援を依頼したことはないし、退去するよう要請したと話した。
トランプ政権がオレゴン州に派遣した連邦職員は、デモ隊に向けて催涙ガスや致死性の比較的低い弾丸を発砲している。
16日にポートランド入りしたチャド・ウルフ国土安全保障長官代行は、連邦職員は「アナキスト(無政府主義者)」や「暴徒」を鎮圧しようとしているのだと主張した。
ウルフ長官代行は長文の声明で、州政府と市当局が「事態収束」に失敗したと批判。そのため「暴徒が勢いづき、毎日のように騒乱を激化させている」、「ポートランドの街は47日間も連続して、(暴徒に)捕らわれている状態だ」と述べた。
これに先立ちトランプ大統領は13日の記者会見で、ポートランドでデモ鎮圧にあたる連邦職員は「見事だ」と称賛。「ポートランドは完全に制御不能だったが、連邦職員が現地入りして、おかげで大勢が刑務所に入ったはずだ」と述べ、「だいたい鎮圧した。また始まったら、またあっさり鎮圧する」と話していた。

連邦職員は何者なのか
国土安全保障省(DHS)に属する税関・国境警備局(CBP)は、少なくとも抗議の参加者1人の拘束は自分たちによるものだと認めた。
ニュースサイト、デイリー・コーラーの取材にCBPは、拘束した人物は職員を攻撃し、連邦政府の施設を破損したと思われたため、「ただちに容疑者を取り調べのため、安全な場所に移動させた」と説明した。
CBP報道官は米メディアに対して、「暴力的なアナキストたちが数週間前からポートランドで集会を企画した。目的は、連邦施設を意図的に破損・破壊し、連邦職員やエージェントを負傷させることだ」と表明。「こうした犯罪行為は決して容認しない」と述べた。
ネイション誌によると、CBPは自分たちの活動は、DHSが7月初めに創設した「Protecting American Communities Task Force(アメリカの地域社会を守るタスクフォース、PACT)」の一部としてのものだと話している。
PACTはトランプ大統領が6月末に記念碑や像を「損壊、汚損、撤去」する行為に禁錮刑を科す大統領令に署名したことを受け、DHSが創設した。
一方で、人権団体のアメリカ市民自由連合(ACLU)は「人が街角でいきなり拘束され、所属不明の車両に押し込まれる。この光景を我々は通常、誘拐・拉致と呼ぶ」とツイッターに書いた。
「この行為はひたすら違憲だ。このままにはしない」とACLUは強調した。

https://www.bbc.com/japanese/53453760

2020/07/18

東京型 埼玉型エピセンター

昨日、東大先端科学技術センターの児玉龍彦名誉教授から「東京型、埼玉型エピセンター(発生地、震源地)」という変異したウイルスへの警鐘を初めて耳にしました

中国の旅行者由来、欧米からの帰国者由来から、
「ウイルスが変異し、新しいタイプの東京型、埼玉型ができている」

変異のスピードが早く、一人から2種のウイルスが出るケースもあり、ワクチンには注意がいる

羽田、成田、関空では300人を超える陽性者が出ておりすり抜けも多い

このままだと「来月は目を覆うようなことになる」

新宿区の陽性率は32.9% 「これはもう尋常ではない」

エピセンター制圧には20万人以上のPCRが必要

いつでもどこでも検査ができれば安心 「陽性者を封じ込めないといけない」

◎参議院予算委員会資料↓


ジャーナリズムがやるべき6つのこと!
新聞労連委員長の南彰さんが発起人のひとりに、東京新聞記者の望月衣塑子さんが賛同者のひとりになっています
ジャーナリスト関連者でなくても、ただの市民でも、賛同者になれます
今日の時点で賛同者は750人を超えています わたしも賛同しました!

ジャーナリズム信頼回復のための6つの提言


●報道機関は権力と一線を画し、一丸となって、あらゆる公的機関にさらなる情報公開の徹底を求める。具体的には、市民の知る権利の保障の一環として開かれている記者会見など、公の場で責任ある発言をするよう求め、公文書の保存と公開の徹底化を図るよう要請する。市民やフリーランス記者に開かれ、外部によって検証可能な報道を増やすべく、組織の壁を超えて改善を目指す。

●各報道機関は、社会からの信頼を取り戻すため、取材・編集手法に関する報道倫理のガイドラインを制定し、公開する。その際、記者が萎縮して裏取り取材を控えたり、調査報道の企画を躊躇したりしないよう、社会的な信頼と困難な取材を両立できるようにしっかり説明を尽くす。また、組織の不正をただすために声を上げた内部通報者や情報提供者が決して不利益を被らない社会の実現を目指す。

●各報道機関は、社会から真に要請されているジャーナリズムの実現のために、当局取材に集中している現状の人員配置、およびその他取材全般に関わるリソースの配分を見直す。

●記者は、取材源を匿名にする場合は、匿名使用の必要性について上記ガイドラインを参照する。とくに、権力者を安易に匿名化する一方、立場の弱い市民らには実名を求めるような二重基準は認められないことに十分留意する。

●現在批判されている取材慣行は、長時間労働の常態化につながっている。この労働環境は、日本人男性中心の均質的な企業文化から生まれ、女性をはじめ多様な立場の人たちの活躍を妨げてきた。こうした反省の上に立ち、報道機関はもとより、メディア産業全体が、様々な属性や経歴の人を起用し、多様性ある言論・表現空間の実現を目指す。

●これらの施策について、過去の報道の検証も踏まえた記者教育ならびに多様性を尊重する倫理研修を強化すると共に、読者・視聴者や外部識者との意見交換の場を増やすことによって報道機関の説明責任を果たす。

2020/07/15

大富豪が課税してくれと訴える

もっとましな給料と条件を求めてフランスの医療従事者が抗議

世界の大富豪が、「私たちは病院の仕事も配達の仕事もしていない。私たちのような大富豪は増税されるべき。私たちに課税を」と訴えた
「お願いです。課税してください。わたしたちに課税してください。それが正しい選択です。唯一の選択です。」

ニューヨーク市でコロナ感染症の死者数がゼロに...
ニューヨーク市がやっていること(ハフィントンポスト紙より)
☆6月から段階的に経済活動を再開
☆PCR検査や抗体検査を徹底 無症状でも無料で検査ができる
☆ニューヨーク州の一日の検査数は6万件以上

◇世界の大富豪83人「私たちに課税を」 
2020年7月14日

新型コロナウイルスの影響で経済格差の拡大が懸念されるなか、世界の富豪83人が各国の政府に対して自分たちのような富裕層に大幅に増税するよう求めました。世界の富豪でつくる団体「ミリオネアズ・フォー・ヒューマニティ」は13日、ディズニー家の一族などアメリカの起業家や投資家ら83人が署名した書簡を公表しました。

新型コロナウイルスの影響で所得の低い人たちの雇用の受け皿となってきた外食や観光などのサービス業で解雇の動きが広がり、世界各国で雇用や所得の格差の拡大が懸念されています。

アメリカでは秋の大統領選挙に向けて民主党が格差解消のために大企業や富裕層に増税する姿勢を強めます。

これに対して経済界では警戒する声が根強い一方、経営者や富裕層の一部からは増税に賛同する動きも出始めていて議論になっています。


‘Millionaires for Humanity:人類社会を救う大富豪’
わたしたちの同胞 全世界にわたる市民へ:

Civid-19(コロナウイルス感染症)が世界を襲う時、世界を癒すうえでわたしたちのような大富豪には重要な役割があります。 まさか、わたしたちは集中治療病棟の病人を看護する人ではありません。病人を病院に運ぶ救急車を運転するわけではありません。わたしたちは食料雑貨店の棚を補充していなければ食品の戸別デリバリーもしていません。でも、わたしたちには富があります、たくさんの富が。金は世界がこの危機から正常な状態に戻っている今、ひどく必要とされており、今後数年間引き続き必要とされます。

きょう、末尾に署名したわたしたちはわたしたちのような人に対して税金を引き上げることを政府に要求します。ただちに。しっかりと。恒久的に。

この危機の影響は数十年続きます。それは5億人以上の人々を貧困に追いやる可能性があります。非常に多くの人々が閉店するとたんに職を失い、永久に職を失う人もいます。すでに、学校を追い出されている10億人ちかくの子どもたちがいます。その多くは学習を続けるのに必要なやりくり算段を
入手する方法がありません。そしてもちろん、病院のベッド、防護マスク、人工呼吸器がないことは、世界中の公衆衛生システムへの投資が不十分であることを毎日うんざりするほど思い出させるものです。

Civid-19によって引き起こされ、Civid-19によって明らかにされた問題は、どれほど寛大であっても慈善事業では解決できません。政府の指導者たちはわたしたちが必要とする資金を調達し、適切にそれを支出する責任を引き受けなければなりません。わたしたちのような地球上で最も裕福な人々への恒久的な増税を通じて、公共医療制度、学校、そして防護(安全確保)に適切に資金提供することを確実にすることができます。

この世界的な戦いの最前線で働く人々にわたしたちは大きな借金をしています。ほとんどのエッセンシャルワーカー(医療従事者、スーパーの棚の補充係など人が生きる上で不可欠な職業に従事する人)は彼らが担う負荷量に対してひどく低賃金を支払われます。この戦いの先駆けとなっているのは医療従事者でその70%が女性です。彼女たちは毎日職場で致命的なウイルスに直面すると同時に、自宅での無給の仕事に対する責任の大部分を担います。この勇敢な人たちがわたしたち残りの人たちを世話するために毎日進んで受け入れるリスクは、お互いと本当に重要なことへの新たな心からのかかり合い、言質を確立することをわたしたちに強く義務づけます。

わたしたちの相互関係はこれまでにないほど明確になりました。手遅れになる前に、わたしたちは世界のバランスを再考量する必要があります。これを正しくする機会はもうありません。

世界中の非常に多くの人々とは異なり、わたしたちは職を失うこと、家を失うこと、家族を援助する能力を失うことを心配する必要がありません。わたしたちはこの緊急事態の最前線で戦っているわけではありませんし、またその犠牲者になるとはとうてい思えません。

それゆえ、お願いです。わたしたちに重い負担を課してください。税を課してください。それは正しい選択です。それが唯一の選択です。

人類社会はわたしたちの富より重要です。

署名者
Frank Arthur (US)、Richard Boberg (US)、Dr. Mariana Bozesan (Germany)、Bob Burnett (US)、Ronald Carter (US) 、Barbara Clayton (Canada)、Xandra Coe (US)、James Colen (US)、Cynda Collins Arsenault (US)、Richard Curtis (UK)、Barb Dank (US)、Alan S. Davis (US)、Pierce Delahunt (US)、Abigail Disney (US) 、Tim Disney (US) 、John Driscoll (US)、Karen Edwards (US)、Stephen R. English (US)、Andrew M. Faulk, M.D. (US)、Rick Feldman (US) 、Thomas Ferguson (UK)、Mary Ford (US)、Patricia G. Foschi (US)、Blaine Garst (US) 、Molly Gochman (US)、Jerry Greenfield (US)、Karen Grove (US)、Ron Guillot (US)、Catherine Gund (US)、Christina Hansen (Germany)、James Harford (US)、John Michael Hemmer (US)、Graham Hobson (UK)、Wei-Hwa Huang (US)、Diane Isenberg (US)、Ross Jackson (Denmark)、William H. Janeway (US)、Frank H. Jernigan (US)、Kristina Johansson (UK)、Richard (Ted) LaRoche (US)、David Lee (US)、Babs Lima II (US)、Kristin Luck (US)、Amy Mandel (US)、Ané Maro (Denmark)、Patricia Martone (US)、Thomas McDougal (US)、Gemma McGough (UK)、Marie T. McKellar (US)、Judy L. Meath (US)、Terence Meehan (US)、Frans Meijer (Netherlands)、Barbara Simons (US)、Diane Meyer Simon (US)、Peter Torr Smith (NZ)、John O'Farrell (US)、Gary Passon (US)、Morris Pearl (US)、Geoff Phillips (UK)、Judy Pigott (US)、Stephen Prince (US)、Liesel Pritzker Simmons (US)、Sophie Robinson Saltonstall (US)、Michael Rothman (US)、Bonnie Rothman (US) 、Guy Saperstein (US)、Cédric Schmidtke (Germany) 、Eric Schoenberg (US)、Robert Schram (Netherlands) 、Antonis Schwarz (Germany)、Stephen Segal (US)、Djaffar Shalchi (Denmark) 、Charlie Simmons (US) 、Ian Simmons (US)、Gary Stevenson (UK)、Karen Stewart, PhD (US)、Julia Stone (US)、Sandor Straus (US) ,Arthur Strauss, MD (US)、Ralph Suikat (Germany)、Alexandra Theriault, MD (US)、Sir. Stephen Tindall (New Zealand)、Sidney Topol (US)、Claire Trottier (Canada)、Sylvie Trottier (Canada) 、Dale Walker (US)、Scott Wallace (US)、Diana Wege (US)、Terry Winograd (US)、Carol Winograd (US)、Bennet Yee (US)、Amy Ziering (US)

https://www.millionairesforhumanity.com

ブルームバーグによると、この書簡は20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に先立ち公表された。



◇フランスの医療・介護従事者、「歴史的」賃上げへ 月平均2.2万円
2020年7月14日

フランス政府は13日、新型コロナウイルスとの闘いで大きな役割を担っている保健医療従事者の賃上げ策として、総額80億ユーロ(約9730億円)を支出することで労働組合側と合意した。
政府と保健医療従事者の組合は7週間にわたって緊迫した交渉を続けていた。この日、合意に達し文書に署名した。
フランスでは新型ウイルスの大流行が続くなか、保健医療従事者は英雄とたたえられ、多くの国民から日常的に感謝を表明されている。
ただ、保健医療従事者は人々からの評価以上のものを求めており、給与アップや病院の財源強化を掲げて抗議デモを開いてきた。参加者の一部には社会的距離に関する規則に違反したとして罰金を科される人も出ている。
フランスで確認された新型ウイルスの累計感染者は20万人、死者は3万人をそれぞれ超えている。欧州の中でも同国はかなり大きな影響を受けている。

就任間もないジャン・カステックス首相は署名式で、「この国の保健制度にとって歴史的な瞬間だ」と合意を称賛した。
「これは第一に新型ウイルス流行との闘いの前線にいる人たちへの感謝を示すものだ」、「さらに、おそらく私を含めたみんなに責任の一端がある遅れを取り戻すものだ。」
賃上げ対策の予算の大部分は看護師や介護従事者のほか、医療機関で働く非医療従事者のために充てられる。


日本の‘GO TO キャンペーン’って国内の観光地に症状のない感染者をばらまく可能性があるでしょ 
移動する人に無料のPCR検査を義務づけるくらいやらないと日本は永遠に無策ですよ 
△GO TO キャンペーンの共同提案体:
日本旅行業会、全国旅行業協会、日本観光振興協会、JTB 、KNT-CTホールディングス、日本旅行、東武トップツアーズ

全国旅行業協会の会長は自民党幹事長の二階俊博とあるけど....

2020/07/04

セバスチャン・サルガド


ヴィム・ヴェンダース監督によるドキュメンタリー映画、「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」は確か5年くらい前にヨコハマで観て、圧倒されました
◇フォトジャーナリスト、セバスチャン・サルガド

ブラジルの無謀なコロナウイルス感染症(COVID-19)対応が先住民の生存を脅かしている
デモクラシーナウ!MAY 26, 2020

ブラジルが24時間で800人以上の死者とほぼ40万人の確認された患者に遭遇するとき、その他の人々の2倍の確率で亡くなっているブラジルの先住民に対するCOVID-19の壊滅的な影響を顧みます。わたしたちは世界的に有名なフォトジャーナリスト、セバスチャン・サルガドと話します。彼は、パンデミックは「先住民がまさしく生き抜くために最大の脅威」であると警告するため、ウイルスを「ちょっとしたインフルエンザ」と呼んだ右派の大統領ボルソナロ(Jair Bolsonaro)に宛てて公開書簡を書きました。

エイミー・グッドマン(番組の司会者):こちらは Democracy Now!democracynow.org 隔離報道です。パンデミック震源地のひとつ、ニューヨークのエイミー・グッドマンです。もうひとりの司会者ホアン・ゴンザレスはニュージャージ州New Brunswickの自宅から加わります。ニュージャージは感染者数が2番目に多い州です。

さて、今日の番組はブラジルで始まります。ブラジルは40万人ちかくの患者が確認されて死者の数が約2万3500人とコロナウイルスが急速に広がっており、ブラジルの急激な発生をアメリカに次いで世界で2番目に激しいものにしています。5月25日、24時間で807人が死亡してブラジルの毎日の死者数が初めてアメリカを上回りました。本日午前0時直前にトランプ大統領はブラジルからアメリカへの旅行を停止しました。

これにもかかわらず、右派のボルソナロ大統領はウイルスの深刻さを簡単に片づけ続けています。彼は「ちょっとしたインフルエンザ」と呼んで知事や市長によって課されたロックダウン(都市封鎖)に反対しました。パンデミックの対応に関する意見の不一致からここ数週間でふたりの保健大臣が内閣を去りました。

ブラジルが世界で2番目のコロナウイルス感染症のホットスポットになっている時にボルソナロは大統領宮殿の外で反ロックダウンの抗議者に挨拶しました。彼はマスクをしていましたが支持者とうちとけた時にはマスクを外しました。

ボルソナロ大統領:準備はいいですか?ブラジルを本当に前進させたい人々、他の何よりも自由を望む人々、民主主義を求め、自由を求める人々の自発的なデモに加わるために、わたしたちはいまブラジリアにいます。

エイミー・グッドマン:コロナウイルスの蔓延がブラジルの全先住民を壊滅しているときにこうなります。ブラジルの先住民族連合によると、少なくとも先住民族の患者980人が確認されており125人が亡くなっています。ブラジル全土の死亡率6.4%と比較して12.6%の死亡率を指します。
ブラジルのアマゾン地域にあるマナウス市は1200人ちかくが亡くなってウイルスによって大きな打撃を受けています。先週、マナウスの市長が先住民のコミュニティがコロナウイルス感染症で死ぬのを意図的に可能ならしめたとボルソナロ政府を非難しました。 

ARTHUR VIRGÍLIO NETO市長:わたしは計画的な大量虐殺を危ぶみます、そしてこれを全世界に訴えたいです。先住民族の命なんて構わない政府がここにあります。わたしの州、わたしの地域で行われている人道に反する犯罪です。

エイミー・グッドマン:さらに、わたしたちはフランスのパリに向かいます。そこで、世界的に有名なブラジルのフォトジャーナリスト、セバスチャン・サルガドが加わります。彼はまたブラジル政府がコロナウイルスの大発生から先住民族を保護する手段を講じなければアマゾンの先住民族は大量虐殺に直面すると警告しています。今月初めにセバスチャン・サルガドがボルソナロ大統領に宛てて公開書簡を書き送りました。その請願書には30万人ちかくの署名が集まっています。セバスチャン・サルガドはアマゾンとアマゾンの人々を記録するためにほぼ40年を費やしてきました。

セバスチャン、あなたをこの番組Democracy Now!に迎えることは光栄です!参加してくれたことにとても感謝します。いまあなたの母国ブラジルで起こっていることをどう見ているか話してもらえますか?

セバスチャン・サルガド:そうですね、ブラジルはいま非常に困難な時期を送っています。ボルソナロ大統領によって握られる中央政権があり、それは世界中のすべての国がコロナウイルスに取り組んで行動するという正常な常態での機能を果たしていません。また、人々の面倒を見て人々を隔離させている州知事、大都市の市長がいます。そしてボルソナロ氏は逆のやり方でやり通しています。それが国の驚くべき不安定化を引き起こしています。

わたしは先住民のコミュニティ、特にアマゾンにとても関心を持っています。わたしはアマゾンで7年費やした緊密な結びつきの仕事を終えたところです。そしてこの先住民には森林から出てくる病気に対する免疫学的な庇護がありません。政府はこのことをわかっています。誰もがわかっています。わたしたちは気づかっていません。わたしたちはこの先住民を守ることを引き受けなければなりません。正反対は本当の(特定の民族をねらった計画的な)大量虐殺になります。

ホアン・ゴンザレス:セバスチャン・サルガド、あなたはウイルスは地球の環境破壊の産物だと考えると過去に言っています。それについて詳しく説明してもらえますか?

セバスチャン・サルガド:そうですね、ご承知の通り、わたしたちはこの惑星の生態系を保護するものすべての運命を破壊しています。そして保護された環境の中にとどまることができる病気をわたしたちは環境の外に大量に出しています。それはわたしたちがなかなか生きにくい時です。おそらく今、地球のすべて、世界中で起こっていることは環境についてわたしたちにもっと注意を払う気にさせ、わたしたちが有しているもの、汚されていないもとのものを保護する気にさせます、そして地球といっしょに平和に暮らせるためにわたしたちがどのように生態系を再構築できるかよく考えることが世界中で起こっていることです。

エイミー・グッドマン:次にトレス・ウニドス(Tres Unidos)の酋長(族長)に話を向けたいと思います。それはもちろんあなたがよくご存じのブラジルのアマゾンの熱帯雨林にある先住民の村です、外部からのすべての訪問者を封鎖したにもかかわらず、村の人々がコロナウイルスに感染しました。村の106人の住民のうち少なくとも16人がコロナウイルス感染症の検査で陽性でした。ウイルスはおそらく5時間離れたマナウスからリオネグロ川をのぼってきたようです。村の酋長のWaldemir da Silvaです。

CHIEF WALDEMIR DA SILVA: このウイルスは安全そうで危険が潜む。まるで風で運ばれたかのように静かにやってきた。わたしたちは気分が悪くなりだして、ひどい風邪をひいたと思った、でも地元で作った薬を服用し抗生物質や抗炎症薬を飲んだ後でも人々は悪化した。わたしたちはどうにか慎重にうまく病気を治療した。

エイミー・グッドマン:セバスチャン・サルガド、先住民の人々が現在どのように対処しているか、また政府が彼らをどのように扱っているかについてお話し願えますか?つまり、市長が大統領をまぬけと呼ぶ中で、あなたにはマナウスで起こっているこの戦いがあるということです。

セバスチャン・サルガド:ご承知のとおり、ブラジルが発見された時アマゾンの人口、つまりブラジルのアマゾン生態系に約500万人が住んでいたのを今は科学者たちが計算できます。外部から病気がやってきて多くのインディアンが姿を消しました。今日、アマゾンに住んでいるのは30万人強のインディアンにすぎません。

その多くがマナウス、バルセロス、サンガブリエルなどの都市に肉薄しています。これらのインディアンは長い間互いに接触しています。彼らはむしろ世界、人間の世界に順応しています。でも、ブラジルの部族の非常に大きな一部はまったく隔離された点在するインディアンです。あなたが思い描くのはもっぱら一度も接触したことのない100強のグループを有するブラジルのアマゾン族です。彼らは完ぺきに孤立したインディアンです。そしてアマゾン川流域の内側にやってくる病気は彼らに打撃を加えることができます。

ご承知のとおり、今起こっていることは、ボルソナロ氏が生態系を保護するためのフィルターをすべて無断で利用し、制度をすべて排除してアマゾンの生態系を保護している制度を弱体化させているという危険状態です。そして彼はインディアン民族財団の予算のほとんどを手に入れました。するとどうなりますか?しばらくするとインディアン保護領のアマゾン川流域の保護された世界が来襲する丸太を積み込む機械、金鉱堀り、宗教団体によって侵略され始めたのです。現在、わたしたちがこうして話している瞬間にアマゾン川流域のヤノマミ保護領だけで2万2000人以上の金鉱堀りが保護領に押し寄せて侵略しています。そしてこの人たちが内部に病気を運んでいます。

わたしたちがこの手紙でブラジルの大統領に依頼するのはこれらの侵略者を止めること、外へ出るよう言って通過を妨げるもの、衛生上のバリアを考案することです。彼らにはこの病気からみずから身を守る免疫抗体がないのです。

ホアン・ゴンザレス:要するに科学をあざ笑い、自身の健康、公衆衛生、役人に注意を払わない、ボルソナロのような大統領がいるということはどういう結果を生みますか?トランプ大統領を有するアメリカで起きている幾つかのばかげたことと非常によく似ていますが、もっと悪い。アマゾンや先住民だけでなくすべてのブラジル人にとってそれはどういう結果を生みますか?

セバスチャン・サルガド:ご承知のとおり、ボルソナロ大統領の大きな問題は彼がブラジルの制度を破壊していることです。ブラジルには非常にすぐれた制度、文化、医療機関、インディアン領土の保護があります。彼は過激派の右派大統領です。彼はこれらの制度(法令)を破壊しています。彼は自分の領土で暮らすインディアンをハンターにしようと採集民にしようと試しました、彼らを農民に変えたがった。信じられません。それは相容れません。そして彼は法律によって保護されるこのすべての保護領を尊重していません。そしてブラジル社会のあらゆるレベルでこれが起こっています。わたしたちはブラジルで非常に困難な時期を生きています。

ご承知のとおり、わたしたちには多くの国々があります。たとえばインドだったり、インドネシアだったりと、ブラジルより人口の多い、アメリカ合衆国より人口の多い国があります。これらの国々では全住民の世話をして大事にします。インドやインドネシアでは同一の隔離期間がありました、彼らはその隔離から多くの死者が出たことを発表していますが、その数はアメリカやブラジルほど厖大ではありません。

国民をまるで頓着しないのはまさにこのふたりの大統領(ボルソナロとトランプ)です。彼らはお金、地代を気にかけます。もし政府だったら?と自分に問いかけます。あなたは利益のためだけの大統領ではありません。そしてそれがここで起きる大問題なのです。

アメリカはコロナウイルスによる死者数がすでに世界最大です。今日、アメリカの死者数は10万人を超えました。数字が不十分で信用できないため、ブラジルでは2万人を超えていると言われています。病院内で死んだ人はコロナウイルスで亡くなったと特定できるため、2万人以上なんです。でも、スラムで亡くなっている人々、非常に貧しい地域に住んでいる人々、彼らが何で亡くなっているかわたしたちは知りません。ブラジルの科学者はブラジルの患者と死者は最小でも公式の数字の9倍はいるはずだと算定しました。

ホアン・ゴンザレス:セバスチャン・サルガド、あなたはアマゾンを侵略している何千もの金鉱堀りについて言及しましたが、ボルソナロのこれらの政策から恩恵を受けている大手の多国籍企業、ブラジルの大企業もあります。人々が識別するためにこれらの企業の中にはどんな企業があるか教えてもらえませんか?

セバスチャン・サルガド: そうですね、企業です、でもご承知のとおり、ボルソナロはブラジルの農業界と党派心の強い宗教、宗教団体によって選出されました。そして彼はアマゾン川流域の領土をおもに農家や伐採者、金鉱堀りに開放しました。ご承知のとおり、昨年7月、8月のアマゾン流域の火災については昨年たくさん話しました。今年はさらにひどくなります。わたしたちは非常に速いスピードで森林を破壊しています。そしてアマゾン川流域の至るところを破壊している間、これらの農民は大統領の誘導措置によって区域を拡大しています。

もちろん、そこに企業はあります。彼らはこの政府で取得できるものを絞り取ろうとしています。でも大きな問題はボルソナロ氏のポピュリズムです。次の選挙で彼の考えを考慮している有権者をもてなしたいと思った。そして彼はアマゾン川流域を侵略したいと思う人々にそれを与えています。それは包括的な問題です、特定の大企業だけの問題ではありません。彼らも問題のなかにいます。でも最大の問題は大統領のポピュリズムです。

エイミー・グッドマン:最高裁判所が発表を命じたビデオでブラジルの環境大臣リカルド・サレスが人々がコロナウイルスに気を取られている間に環境政策のさらなる規制緩和を推進するよう政府に求めたとのロイターの報道について話してもらえますか?大臣会議のビデオはボルソナロ大統領が個人の利益のために連邦警察の指導者を任命することに口出ししたかどうかの調査で浮上しました。会議中にサレスを含む他の大臣たちは環境団体と話し、彼の認識はボルソナロ政府が組織的に環境保護を解体しようと努めていることを証明すると言います。

セバスチャン・サルガド:ご承知のとおり、この大統領の弾劾を必要とするのに十分なことをわたしたちはブラジルで経験しています。大臣たちはクーデターに精力を注いでいます。そしてわたしたちは困難な時期に生きています、なぜならこのコロナウイルスという大きな問題と同時に弾劾を行うにはどうすればよいのか?このような時にどんな状態で次の選挙が行われるのでしょうか?そして彼らは利益になっています。彼らの権力をもっと大きくするために彼らは自分のために利益をわが物としています。

あなたが数分前に挙げた例、環境大臣のサレス氏は、ブラジルの体制にまったくの動揺を引き起こすためにこのすべてを破壊しようとしました。

ブラジルにはすばらしい法制度があります。全国インディアン基金(National Foundation of Indians)はびっくるするような制度のひとつです。現在、誰が全国インディアン基金を管理するのか?もう例のごとく人類学者ではありません、例のごとく科学者ではありません。今は警官です。現在、全国インディアン基金はもうインディアンのために本来の機能を発揮していません。それは農民の代理をしています。ブラジルでは正常な機能する状態が完全に逆戻りしています。

ホアン・ゴンザレス:重要な役割は農民が果たしているとあなたははっきり述べています、ブラジルは農産物の大輸出国です。世界中の政府がブラジルを悩ますことができるのはどのような類の圧力でしょうか?先住民コミュニティを保護するために必要な措置を講じさせるボルソナロ政府に対する制裁をあなたは支持しますか?

セバスチャン・サルガド:政治的な制裁、政治的圧力だと思います。ブラジルは国外に対して非常に敏感ですぐ気にします。ブラジルは原料の大輸出国です。わたしたちは圧力をかけられると思います。ブラジル製品の輸出禁止は適用しません、ブラジル人は生きる必要があるからです。でも、わたしはブラジルに投資する企業に対する政治的圧力を適用します、投資の傘になること、環境を大事にすること、ブラジルの企業であるならブラジルで資金調達することを受け入れること。ブラジル政府は少なくとも環境だけは尊重すること。圧力は政治的および経済的圧力でなければならないと思います。

エイミー・グッドマン:セバスチャン、少なくとも37の異なる民族からなる3000人のマナウス州地域のParque das Tribosの先住民リーダー、Messias Martins Kokamaについて話してもらえますか?彼は今月初めにコロナウイルス感染症COVID-19で亡くなりました。この方は地元の先住民居住者Vanderlecia Ortega dos Santosで「先住民の命も重要」とあるマスクをしています。

VANDERLECIA ORTEGA DOS SANTOS:わたしたちには良質の教育や健康状態という夢がまだあります。なぜならまだ援助を提供されていないからです。彼の死もまた、なにが欠けているか、健康管理の欠如、都市に住む先住民にとってなにが欠けているかを表しています。

エイミー・ グッドマン:このエリア、マナウスについて話してもらえますか?そして人々になにがあったのか、そのうえ、ものすごい量の注目を集めた30万人が署名したこの手紙であなたが要求していることについて話してください。署名した人々の中には、オプラ・ウィンフリーとマドンナ、ナオミ・キャンベル、作家のマリオ・バルガス・ロサ、アーティストのアイ・ウェイウェイ、女優のメリル・ストリープ、ブラッド・ピット等がいます。

セバスチャン・サルガド:そうですね、わたしたちの希望、この手紙はブラジルの大統領だけに向けて書かれたものではりません。わたしたちは行政機関の長、大統領、立法府と司法の権力、裁判官宛てにこの手紙を書きました。この3つの権力にわたしたちを援助するよう依頼しています。これは人道的な手紙です。わたしたちはボルソナロ氏の政府に対してどのような政治的攻撃も行っていません。これらの部族を保護することを人道的な俳優に申し込んでいます。

このインディアンはブラジルのアマゾン川流域にいて一度も接触しあっていません。このインディアンは人類の先史時代にいます。現在この地域の全住民を失う全くの危険があります。このさらにいっそう孤立したグループを保護すること、侵入者を取り除いてバリアを築くこと、しばらく人がこの領域内に入ることを許可しないこと、この全住民を保護することをわたしたちは申し込んでいます。

この請願書、この手紙に対するブラジルの反応はとてもとても満足のいくものでした。わたしたちはブラジルのすべてのマスコミを招いています。すべての新聞に通知をしました。そしてこのインディアンの人道的保護を創設することができるかどうか判断するために、わたしたちは裁判官との会談、ブラジルの司法制度のすべてのグループとの会談を続けています。

エイミー・ グッドマン:最後にセバスチャン、ブラジルの将来についてもっと広くコメントしていただけませんか?あなたは1969年にブラジルからのがれました。そこの軍事独裁政権からのがれ去りました。あなたはパリに行きました。ブラジルの将来について、またあなた自身のこれまでについて語ってもらえますか?わたしが最後にあなたに会ったのは数年前ニューメキシコですばらしい会談をしたときです、ウルグアイの偉大な作家エドアルド・ガリアーノ (Eduardo Galeano)との公式会談です。そのときあなたは息子のことを語っていましたが、ダウン症の息子と一緒に暮らしていると。それについてお書きになってもいます。あなたが今やっていることで、ブラジルの将来には多くの疑問があります。

セバスチャン・サルガド:わたしが子どもだったとき、ブラジルには田舎の住民数がブラジルの全住民の90%以上いました。今は都市の人口が90%以上いるはずです。そして、このブラジルの都市部への大規模移動に関連する多くの問題があります。ブラジルには独裁政権がありました。今日わたしたちには民主主義の制度があります。そして進化の途上にあります。ブラジルで起こっていることは簡単ではありません。世界第5位の人口の、世界で5番目に大きい国です。ブラジルは重要な国です。そしてわたしたちが現在ボルソナロ氏と共に生きているという大きな災難がほんの一時的であるとの大きな期待がわたしにはあります。これは進化の一歩に過ぎない、経済国のなかで社会的に真の協力者になることができるとの大きな希望があります。

エイミー・ グッドマン:そして最後に、あなたはたった今パリに住んでいますね。もっと多くの時間を息子といっしょに過ごしていらっしゃいます。

セバスチャン・サルガド:はい、ご存じのようにわたしたちは1969年にパリに来ました。ここに来た当時、わたしは経済学者でした。博士号を取得するためにここに来ました。そして独裁政権の間、わたしたちはここにとどまりました。わたしたちにはパリで生まれ、パリで成長したダウン症の子どもがいます。そしてわたしはここで写真家になりました。わたしは世界中を旅しています。わたしたちはブラジルでたくさん働きました。両親の農場を国立公園に変えました。この農場、熱帯雨林は、完全に破壊されました。妻のレリアといっしょに、わたしたちはこの森を植え替えなおしました。現在わたしたちは270万本以上の木を植えています。わたしたちはブラジルで最大の環境保護団体を設立しました。そしてわたしたちは働き続けています。ブラジルにずっと行き続けています。わたしの専門は写真家なのでところどころフランスに住みます。わたしはパリで創り出しますが、ブラジルで作業する環境を維持しています。わたしたちはいつもブラジルにいます。

エイミー・ グッドマン:アマゾンとそこに住む人々を記録するためにほぼ40年費やしてきた世界的に有名なブラジルのフォトジャーナリスト、セバスチャン・サルガド、ご一緒してくださったことに感謝します。2001年からユニセフの親善大使をなさっているサルガドはフォトジャーナリズムのために百カ国以上を旅してきました、その幾つかは、Migrations(移住者たち):Humanity in Transition and Workers(移動と労働者の人間性):An Archaeology of the Industrial Age, Gold and Terra(工業化時代の考古学、ゴールドとテラ):Struggle of the Landlessを含める彼の著書のなかにまとめられています。



孤高の報道写真家セバスチャン・サルガドの眼差し

徹底した取材によるドキュメンタリー写真で世界的に知られる写真家のドキュメンタリー「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」は2015年8月1日にBunkamuraル・シネマで公開された。

セバスチャン・サルガドは1944年にブラジルに生まれ、サンパウロ大学で経済学を学んだ。60年代、軍事政権下の祖国を逃れてフランスに移住しパリ大学で博士課程を修了。エコノミストとしてロンドン国際コーヒー機構で働いたが、アフリカ訪問をきっかけに29歳でフリーランスの写真家へと転身した。何ヶ月も被写体と共に過ごし、経済学を基盤にした徹底した取材を行う制作スタイルで知られ、現在までにアフリカの飢餓を捉えた。

「SAHEL(サヘル)」や、近代化で消えていく肉体労働者を取材した「人間の大地 労働」などを発表。緻密さと美しさを兼ね備えた報道写真家として国際的に高い評価を受ける。

戦争、難民、虐殺と、人間の闇と弱さに向き合い続けたサルガドが種の起源を見つめるプロジェクト「ジェネシス(根源)」に取り組む姿に追ったのが「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」。作中ではサルガドが熱帯雨林から北極圏までの僻地に赴いて独自の生態系を育む動物たちに密着。少数民族との共同生活から地を這いながらセイウチに近づく様子まで、緻密さ・美しさでも知られるサルガド作品が生まれる瞬間の姿を捉えた。

メガホンを取ったのはサルガド作品の大ファンでもあるという巨匠ヴィム・ヴェンダース監督とサルガドの実子で共にジェネシスに取り組むドキュメンタリー作家ジュリアーノ・サルガド。過去の自身のプロジェクトに対する考えや故郷への思いなどにも言及し、40年にもわたって独自の視点で写真を撮り続けてきた孤高の写真家の秘密に迫る。