見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2021/03/31

新聞記者のデスクノート

 

写真は保安林申請が認められなかった平塚海岸の樹林帯

神奈川新聞の深沢 剛 記者が“デスクノート”に書いています。


 古巣の平塚市で起きた騒動が気掛かりだ。市が進めている開発計画を巡って「多くの市民が計画に賛成している」旨を主張する市に対して、市議会で反対派の議員が「明らかなうそ」とかみついた。市長派が多数を占める議会でその発言が「不適切」と断じられ、その議員は戒告処分に。

 市のアンケートでは「やらせ疑惑」も持ち上がるなどこれまで何度も「市がうそをついているのでは」と会見で問い詰めていた担当記者としては背筋が凍った。地元住民は新たに5000人以上の計画反対の署名を県に提出したが、市と議会が戒告処分を通じて住民や新聞記者をも恫喝しているように感じられる。

(小田原支局・深沢 剛)



◇平塚市議懲罰問題 市長が自ら議長に「不適切発言」指摘

東京新聞3月25日


平塚市議会が「根拠のない不適切な発言」をしたとして松本敏子市議(共産)に懲罰を科した問題で、落合克宏市長は24日の定例記者会見で、片倉章博議長に「あの発言は問題ではないか」と自らが伝えたことを明らかにした。

松本市議は3日にあった本会議の総括質問で、市が海岸沿いで進める公園整備計画を巡り、市が実施した市民アンケートでの計画に好意的な意見より、住民が集めた反対署名の数が多いことから「(市が主張する)賛成多数はうそ」と述べた。片倉議長は、この発言後に市幹部らから「発言が不適切ではないか」と指摘があったと、17日の懲罰決定後に明かしていた。

落合市長は「議会の独自性を否定する意味で議長に言ったわけではない」と釈明した。これまでも議会中の発言で問題があると感じたときに同様に対応してきたとした。

一方で、公園整備計画に賛成する市民が多いかどうかについて「(賛成多数は)私の感じ方だ。市議会で計画を認めてもらっていることが根拠」「手続きを進める中でおおむね肯定的な考えを持っている方が多いと思う」と答えたが、客観的な根拠は示さなかった。


https://www.tokyo-np.co.jp/article/93583?rct=kanagawa


△3月定例市長記者会見 2021年3月24日

質疑内容の要旨


記者:先日の市議会定例会で龍城ケ丘の公園整備計画に関する質問が発端となって懲罰特別委員会が設置される事態となったが、この計画に関して住民の支持がどの程度得られているのか市長の認識は。

市長:この計画を決めて発表してそれから市民の皆さんにご理解をいただくというその都度、説明というか市民の代表である議会の中もそうですし、説明をさせていただいております。

この期間にこれだけのお金がかかるという予算についても説明をさせていただいて、市民の代表である議会の議決をいただいています。私としてはちゃんとした手続きを踏みながら進めてまいったというふうに思っております。この懲罰(特別)委員会におきましては私共がどうこう言う問題ではありません。この事業につきましては、市民の100パーセントとは言いませんけれども、市民の皆さんのご理解をいただきながら進めてきたということを私自身は思っています。


記者:具体的にどの程度支持されているかという感触は。

市長:数的には25万7000人の一人一人にはお聞きしていませんけれども、いろいろな分野のほうからご意見をいただくなかでは、平塚は海がありますがなかなかその海の魅力を活かしきれていないねということや、例えば障がいのある方、そういう方たちがすぐに海辺に親しめるとかですね。そういうことも含めて要望というか思いをその期待を持っている方の声は多くいただいております。すいません、数が何人というのはないのですけれども。


記者:話を聞くだけでは明確な根拠にならないと思うが、おおむね賛成といえる根拠は。

市長:根拠というと数字となるかもしれませんけれども、例えば産業分野ですとか福祉分野ですとか、分野別の方たちのお話を聞くなかでは、逆にここは公園として整備する必要はないよですとかそういう声は直接私のほうには届いておりません。


記者:今の話を聞くと、明確な根拠がないなかでおおむね賛成と言っているように聞こえるが。

市長:これは何度も言うようですけれども、しっかりと計画を練って、その計画もPark-PFIという手法を市民のため、財政のためにもこれは良いという判断をもって進め、議会にお示しをし、なおかつその案についても市民の皆さんからの要望を受けながら、修正するところは修正というか、取り入れるところはしっかりと取り入れてお示しをしているわけです。それをもって根拠がないからこれをやらなくていい、そういう理由付けにはならないと思います。


記者:おおむね賛成という根拠について聞いているが。

市長:肯定的な意見はやはり多いのではないかなと私は感じています。すいません、数字を示せないのが申し訳ないのですけれども。


記者:おおむね賛成だということで計画を進めてきているが、根拠となる説明がなかったので。

市長:根拠はやっぱり基本的には、形を進めるため、予算だてをし、しっかりと説明をし、議会という民主主義の一つのツールの中でしっかりとお認めをいただき、進めているというのが、一番大きな根拠だというふうに思います。


記者:議会が賛成だったからおおむね賛成ということか。

市長:やっぱり議会にこの事業について理解をいただき、議会は市民の皆さんの代表ですから、その方たちが議案についておかしいということであればこれは議案の否決をされるわけですから。でもそうではなくて、何回も修正の部分においても、予算取りについても、その都度賛成多数で可決をされているわけですから。これは逆にこの事業を可決してもらったわけですから、これをやらなくなったら今度はわれわれ(行政)の責任になります。賛成多数、おおむね肯定的という大本の根拠は、やっぱりそこになるのではないかなと思います。


記者:懲罰(特別委員会)の関係は、あくまで議会の話ということだが、もともとの発端が執行部側に向けての発言だったので確認させてほしい。問題になったのは「明らかなうそ」という言い方をしたということだが、これを市長はどう受け止めるか。


市長:あの発言があったときに、前後の文脈もそうですし、その前に例えば「不正な部分もあった」だとかそういう話もありました。それからその前のほかの議員においても、これはちょっと問題かなという発言がありましたので、それは議会側に私のほうから「その発言は問題ではないか」ということで投げかけはさせていただきました。ただ、その先は議会のご判断をいただくことですので、われわれが例えば「懲罰を」とか、一切申しておりませんので、私としては、この発言の流れの中で、断定的に「明らかなうそ」という表現をされましたので、これは問題だな、われわれはうそをついているわけではありませんので、これは問題だなということで提起させていただきました。


記者:そうすると直接市長自身も議長に「あれは問題だ」と指摘をしたということでよろしいか。

市長:私を含めて都市整備部長も答弁の中で「ちょっとがっかりしております」と。われわれは何一つうそをついてやってきたわけではないのに、そういう思いも含めてその発言は問題ではなかったか。それともう一つは、議会側、議長側もあの発言は問題ではないかという認識は持っていられたと思います。


記者:松本議員の考え方として、松本議員なりの根拠というか数字を並べて発言されたと思う。そう考えると、それに対してそういう見方もあるわけだから、議場でやり取りするならよいが、議場を離れたところで、理事者のほうから議会に向けて問題があるのではないかということについて、それは問題はないという考えか。そういう行為自体は。

市長:それは、ちょっと乱暴な言い方ですが、議会の中では何を言ってもよいということですか。


記者:そういうことではない。質疑が終わったあとに、「不適切だ」ということに対しては、全く問題がないのか

市長:議会の立ち位置を否定する、議会自身の活動を否定するというわけではなくて、われわれは法律にのっとり、手順を踏んで説明をし、なおかつ市民の皆さまのいろいろな意見を取り入れながら進めてきたわけで、それをもって「(明らかな)うそ」という表現をされたことが、われわれとしてもこれはちょっと問題ではないかという意味でお伝えしたまででありまして、決して議会の独自性を否定する意味で言ったわけではありません。実はこれまでも、議会の中での発言については、言ってきた経緯はあります。例えば、市は法に違反しているというような表現も、議事録を見ていただければ、そのような表現もされたことがありますので、そういうときも、実は議会側にあの発言は問題ではないかということは伝えてあります。


記者:市長としてはあれは問題のある発言だと認識して、市長自身が議長に対して問題があると言ったことは事実であるということでよいか。

市長:はい。


記者:「明らかなうそ」という「うそ」というのは議会で結構出てくる言葉だ。それなのに実際議場で議長が議事進行しているときに「ちょっとその発言、問題だ」というような指摘はなかったのに、あとから理事者側が注文付けたことによってこのような話が起こり、結果的に懲罰(特別委員会)で戒告(という処分)になった。やっぱり議会の活発で自由な討議を結果的にそういった注文を付けると阻害することになるのではないか。その点はどう考えるか。

市長:これまで、記者の皆さんも見ていてお分かりかと思いますが、それは一つの手法かもしれませんけれども、そういう言葉を並べて、最終的に印象操作のようなことも、実はいろいろな事業についてもされてきているところもありますので、私はやっぱりその言葉に対して、それは議会の中での議論ですからそれは尊重しますが、その言葉に対して責任をもって臨んでもらわなければいけない。私も議会人でありましたので、発言をするからには、ちゃんと責任をもって発言をするべきだし、それがもし問題であれば指摘をさせていただかなくてはいけないのではないかと思っています。何度も言いますが議会の独自性を打ち消すとかは決して考えていません。ただ議員として、議会人としてちゃんと責任をもってその言葉を発して、言い方は悪いですが行政側を批判していけばその人が評価されるというのはちょっと違うのではないかと思います。決して仕組みを壊すために言ったわけではなくて、その言葉に対しておかしいのではないか。今までも何回もありましたけれども、その都度それを取り上げて、「これは問題だ」とするのはどうか。それからもう一つ、今回につきましては、その前に「市は不正」で、なおかつ「明らかなうそ」というようなお話がありましたので、これはやはりわれわれとしては大変問題があるというふうに判断させていただきました。


記者:そうだとすれば、議会に注文を付けるのではなくて賛成多数だということを証明すればいいと思う。

市長:なかなか数字的には難しい問題で、だからこそ何回も申し上げますが結果として市民の代表である議会の中でしっかりとお示しをし、それで賛成というか方向性をいただいているわけですので、われわれとしてはその提案・可決、そういったものに沿ってこの事業を進めていくべきものだと判断しています。


記者:見直しを求める署名8000筆とか、反対の意見に対しては具体的な根拠となるものがあるが、一方で賛成を支持するという声が多いという根拠は今の話の中では明確になっていないという中で、本当に賛成多数だと言い切れるのか。

市長:ですから、市民の代表が集まっている議会の中でちゃんとお示しをし、方向性を決めた。われわれがそれに沿ってしっかりと進めていくというのがこの事業を進める大きな根拠になると思います。


記者:賛成多数の根拠が明確でない以上、賛成多数だとは言い切れない。つまり、賛成多数という認識を改める必要があるのでは。

賛成多数ということについて改める考えはないのか。


市長:(さまざまな意見を)取り入れますし、そういう進め方の中で、反対をされる慎重派の方が市民の半分以上いるということを確認するすべはないわけですよね。そうするとやっぱり今までの市のほうの丁寧な進め方も含めて、この事業については、進めていく事業であるというふうに判断をしています。


記者:反対多数と言い切れる根拠がないと言ったが、だからといって賛成多数といえるわけではない。議員の発言に対して、責任をもってほしいと言っていたが、それは市長自身にも言えるのではないか。

市長:賛成多数という、その数値を表すだけの根拠としては、繰り返しになりますが、議会にお示しをし、理解をいただく中で進めていくと、これがやはり一番大きな根拠になるのではないかなと思います。


記者:個人的には、議会で議決されたからといって住民の多数が賛成とはならないと思う。繰り返しになるが根拠がない。にもかかわらず賛成多数だと言ってきたことに関して、認識を改める必要はないのか。根拠がないのに賛成多数と言い切れるのか。

市長:決して反対だとか慎重と言う人たちを無視しているわけではなくて、そういう方もいて、こういうご意見をいただいています、例えばあそこの樹林帯をこういうふうにして総合公園をつくるということに関しては、反対ではありませんという前文がおおむねついておりますので、そういう方たちも含めると、全ての市民のうち多くの皆さんが、否定的であるという判断には至らないと思います。


記者:賛成多数とも反対多数ともいえないと思う。ただ、地元の住民が納得しないで事業を進めるというのはすごくいい事業であったとしても不幸なことだと思う。いくら市が説明しても地元の住民たちはまだ納得していないのが現実で、それで議会の議決を得ているとして進めていくのは将来に禍根を残すと思うがどう考えるか

市長:やはり事業を進めるに当たって、地元の皆さんも、中には、やってほしいという声もありますし、それから慎重・反対というご意見もありますので、そういったものを全てお聞きしながら、着地点としてしっかりと、だからこそ、3つの指示を出したり、そういうことも致しました。だから、おっしゃるように市民の皆さん、住民の皆さん、地域の皆さんには、そういうことを丁寧に説明して、ご理解していただく進め方しかないのかな、と思います。


記者:東西の樹林帯を残して、プール跡地だけの開発をするだけなら、多くの方の賛成を得られるように思うがどうか

市長:あそこを総合公園として、しっかりと魅力を付けて、来ていただく、楽しんでいただくためには、どうしても両側の樹林帯を安全対策を含めて、しっかりと整備をしていく必要があるということで、これまで主張させていただいたわけですので、その点も含めて、また、地域の方々にはご理解をいただけるような説明をしていく必要があるのかなと感じています。


記者:先ほど、公園自体には賛成の方も多いと言っていたが、計画全体で見れば、樹林帯を伐採することも計画に含まれているので、それは計画に対して賛成しているとは言えないのではないか。

市長:解釈の違いだと思いますけれど、いろいろ要望書が出てくる中で、「この公園整備については反対ではありません。しかしながら樹林帯を伐採するのはどうかと思います」という要望が見受けられますので、樹林帯をどういうふうに、例えば安心安全対策を施した上で活用できるとか、そういう着地点をしっかりお示しすれば、それは公園を整備すること、樹林を活用すること、それについては何ら遜色はないと思います。


記者:計画そのものについて聞いているわけではなく、賛成多数と言う市長の発言に関して聞いているのだが。いまだに根拠が明確ではない。

市長:私の発言で根拠がないとずっと言われましても、これは議会にお示しをさせていただいて、そして了承をいただいて、なおかつ市民の皆さんの声もお聞きをしながら進める、その進め方の中でご理解をしていただくしかないのかなと思います。


記者:根拠がないことは認めないのか。

市長:私が半数以上賛成と話をしたという根拠は、私の感じ方でしかありません


記者:「議会の独立性を阻害することは考えていない」「発言するからには責任をもって発言すべき」と言うが、当然、発言した議員の方は根拠を示して責任をもって発言していると思うが、議会の独立性を損ねるわけではないと言いながら指摘をするのは、言っていることに矛盾があるのではないか。うそという見方があるということを議員は発言しているけれど、それは一つの見方だし、議員が根拠を示して言っているわけだから、それは尊重するべきで、議会の独立性を侵さないと言うのであれば、それはその発言として一つの判断する材料としてとどめるべきで、議長の側に「問題ではないか」と市長ご自身が投げかけをしたということは矛盾するのではないか。


市長:議会を混乱させるためにこういうことを言ったのではなくて、発言の前、今までも松本市議の(昨年)9月のときの賛成反対の中での議会制民主主義についての発言など、いくつかの要素が重なってまいりましたので、なおかつ、今回の「明らかなうそ」の前にも「市は不正な部分もあり」みたいなこともおっしゃっていましたので、そうではありませんということで、私はこれは問題ではないかなと投げかけをさせていただきました。決して混乱させるために言ったのではなく、発言に対して「これはちょっとどうでしょうか」という意味での投げかけをさせていただいたと私自身は認識しています。


記者:議会の申し入れというのは法的根拠があるのか

市長室長:申し入れはしておりません。私は議場で市長の後ろに座っておりましたが、質疑終了後、議長が市長の近くに来て、どちらからかははっきり覚えておりませんが、あの発言は問題ではないかとお二人が話されたということであって、何かをしてくださいとか申し入れをしたという事実はございません。

市長:質疑終了後に議長が私のところに参りました。繰り返しになりますが、流れの中で都市整備部長が話をして、議長が参ったときに、すみません、正式な申し入れではないんです。(行政側に反問権がない中で)あの発言は問題ではないかなと議長に私は話しました。議長があれは議会の認識として、議場の中であの発言は問題であろうというようなニュアンスのことをおっしゃって、もし正式な申し入れをするならば、今お話がありましたように、決まりごとにのっとってちゃんとしなければいけないのかということも聞きました。そうしたら、それは必要ないと。その先の判断については議会が考えることだからと議長がおっしゃいましたので、そこまでです。


記者:市長、それは申し入れをしたんですよ。これだけの物事に公的機関が動いて市長が市長としての立場で第三者機関の議会に申し入れをしたと皆が取りますよ。

市長:私のほうから発したことは確かですので。

記者:われわれとしては申し入れをしたと捉えさせていただきます。

2021/03/28

非常にかるい議論

 


地方自治法第129条(議場の秩序維持)には、「議会の会議中 議場の秩序を乱す議員があるときは、議長は、これを制止し、又は発言を取り消させ、その命令に従わないときは、その日の会議が終わるまで発言を禁止し、又は議場の外に退去させることができる」とある。その場合、懲罰とはならない。なぜ議長は「根拠のない不適切な発言」と思ったなら、議員が発言しているその場で権限を行使することをしなかったのか。


令和3年定例会6日目の会議日程第一で、3月8日、3月11日の懲罰審査の経過と結果について懲罰特別委員長が議長から報告を求められた。

委員長報告のあとの質問の場で、江口友子議員が「なぜ議長は発言を遮ることなく終わったのか」と質したが、議長からこれに対する答えは一言もなく終わる。

松本議員の“不適切発言”のあとも議会は乱れることなく整然と進行し、午前の部を終え昼休みに入った。昼休み中に議員の間では「言ってはいけない言葉があるのにまた言った」というようなやりとりがあったそうだから、松本議員を懲らしめるための動議提出、懲罰特別委員会の設置だったのではないか。根拠と数字を示して市長に噛み付く松本議員は、市長を支える議会の多数派から見せしめを食らったのだろう。

また「非常に重たい議論をさせてもらった」と佐藤委員長が報告した懲罰特別委員会は「明らかなうそ」一点に絞ったものだったことがわかる。「どういう文脈、どういう意図でこの言葉を使ったのか議論しないで、何を審議したのか!検証をすべきだと思う。」「みんなが理解したいから聞いている」との江口議員の質問にも、議長は質問は委員会報告に限ると言ってこれを遮った。

「品位を欠く」といっても品位をはかるものさしはない。これのどこが「非常に重たい議論」といえるのか!?


下記、参考までに


鈴木晴男議員(公明ひらつか):

松本敏子議員に対する懲罰動議の提出について

次の理由により、松本敏子議員に懲罰を課したいので、地方自治法第135条第2項(議員の定数の8分の1以上の者の発議)および平塚市議会会議規則第150条第1項の規定により動議を提出します

令和3年3月第1回平塚市議会定例会第5日目において、根拠のない不適切な発言をし、議会の秩序を乱す行為を行ったため



FACEBOOKで松本市議は「懲罰には応じられません」と書いている。

下記抜粋します。


私の質問時間は混乱することも、声を荒げることもなく、粛々と進み午前の部を終えています。ところが懲罰動議では「議会の秩序を乱す行為を行った」という。


いつ議会の秩序を乱す行為をしたというのでしょうか。住民の声を無視し、あまりにも事実を歪曲して開発を推し進める市のやり方に対し議員と執行側が丁丁発止の議論をすることが懲罰に値するとしたら、議会とは何かが問われます。


私は議員5期目ですが、こんな欺瞞の多い事業の進め方は初めてです。市長は、8500以上の反対の声、見直しを求める署名には一切触れず、住民の前にも一切顔を出さず、地元のいくつもの自治会長が市長に懇談を申し入れても話を聞こうともしていません。


平塚市の定例記者会見で「8割の人が賛成していて反対している人たちはごく一部の人たちだと市長は答弁されるのか。」という記者の問いに(市長は)「そういう数字を言わせていただくことになる」という。ここまで信ぴょう性を疑われたら、市長としては「確認」しないで無責任に発言できないはずです。


これまで平塚市議会では「うそ」という言葉は何度も使われています。「うそ」をつくこと、「嘘つき」などと誹謗中傷することはあってはならないことであり、だからこそ「うそ」という言葉は重く、根拠を伴う「言葉」です。


私に対して言葉の削除と謝罪を求める前に「賛成者多数」「多くの方が肯定的」という根拠を示せばいいだけのこと、その時こそ私の言葉が懲罰に値するのではないでしょうか。


「理事者側からの申し出があった」と公の場で平然と言っていることに違和感を持たないところから、すでに議会としての機能がマヒしているといわざるを得ません。


私は懲罰特別委員会に質問状を出しましたが、「委員会は閉会した」ことを理由に返事はありませんでした。しかし、議長はその中の2点を自身に関わることであるとして応えています。「理事者とは誰か」の問いに、申し出は市長からであったこと。「どの言葉に対してか」の問には、その指摘はなかったので、議会局から議事録を出してもらった中で今回指摘した部分であると判断したというのです。


さらに、議長は市民からの署名の写しを出して「『賛成者多数だと明らかな嘘』といったが、松本さんはこの署名が反対の署名だといいたいのだろうが、この署名のどこに反対と書いてあるというんだ。『見直してほしい』としか書いてない。」と反論してきました。


広い駐車場や建物を建てるために樹林帯を切らないでほしいという説明のもとで要望項目に「この計画を見直すことを求める」と住民は反対の意思表示をしているのですが、議長は「反対していないじゃないか、どこにも反対とは書いてない」と市の代弁者となって私を批判しました。しかし、その署名が仮に「反対」でないとしても「賛成」の数に加わるものではない点を指摘し、文言の撤回とはつながらないと指摘しました。


戒告文に「弁明も争点を外れ」とありますが、議員の自由闊達な意見を議論する場である議会が、「なぜそう言ったのか」の真相抜きに、争点を外したのは懲罰特別委員会です。


議会は、市の施策に対し公平性・透明性を市民に示していくこと、そのためにチェックする機能が与えられているのです。


執行機関が議員の質問を改めるよう求め、それに応じる議会であること自体が問題ではないでしょうか。改めて市民の皆さんに議員の役割、議会の在り方とはなにかについて考えていただきたいと思います。


https://www.facebook.com/profile.php?id=100041347484800

2021/03/13

平塚市議会 初の懲罰特別委員会

 


懲罰特別委員会で弁明する松本とし子市議

平塚市議会で前代未聞と思われる懲罰特別委員会が開かれました。

どういう根拠でどのような討議が行われて懲罰動議に至ったのか

3月8日、議会史上初の懲罰特別委員会とやらを傍聴しに行きました。


この委員会の目的は懲罰を決めること。ですが、そもそもこの懲罰特別委員会の設置を決める根拠となったのは地方自治法または市議会会議規則のどの部分だったのか知りたかった。でもこの日の委員会では示されませんでした。

加えて、今回懲罰が該当するとすれば地方自治法第129条か第132条、平塚市議会会議規則第141条のどの部分か、読み上げるよう副委員長が発言したあと、委員長が休憩を宣言し、そのまま次回に持ち越しとなってしまったことがとても不可解に思えました。

他の議員から品位を落とす不適切発言で動議が提出されたと聞きます。そうであるなら、平塚市議会会議規則なり、根拠となる規則の文言がすでに示されていて然るべきです。この懲罰委員会!なんか変ではありませんか?


問題の発言は3月3日本会議での平塚市が推し進めている龍城ケ丘プール跡地と東側の海岸樹林帯を伐採する龍城ケ丘ゾーン整備管理運営事業に関する松本とし子市議(共産党5期)の質問でした。「(市は)賛成多数だと明らかな嘘を押し切った」との発言が不適切だと市長側が削除を求めたのに議会が応じて、公明ひらつか会派の鈴木晴男議員が動議を出し、懲罰特別委員会を設置したものです。

8日の懲罰特別委員会で弁明の機会を与えられた松本市議は「明らかな嘘」発言について、「この言葉以外に思いつかなかった」と自分の思いを述べました。議員の仕事は行政執行者を追及することです。ところが懲罰特別委員会の設置は、追求する議員の発言を不快に感じる市長の声を代弁し、擁護する行為となります。


仮に当てはまるとしたら地方自治法第132条の「無礼の言葉」ですが、無礼な発言の定義は「議員が意見や批判の発表に必要な限度を超えて議員その他の関係者の正常な感情を挑発する言葉」となり、松本議員の発言はこれにあたりません。市長側からの発言削除の求めに応じなかったからといって、懲罰特別委員会の動議の根拠にはなりえません。


フェイスブックに上がっている意見には動議を出した鈴木晴男議員は当初、松本議員が「市が賛成多数と言った」ことは嘘だとして動議を出したとあります。11日の2回目の懲罰特別委員会で松本議員には「戒告」という懲罰が下りました。こうなると、「撤回」を求めたくなります。


都市整備部長は懲罰特別委員会で「賛成多数と言ったことはない」と述べましたが、2020年8月と9月の会見で落合市長は賛成多数と言っています。下記、抜粋です。


記者:議会でも報告された8割以上が賛成だということだが、この400いくつかのアンケートの回答があったなかで、ファクス一括送信で送られた数が228件で、反対意見が1個もなかった。組織的な関与が疑われるようなアンケートで水増しされた賛成意見。この根拠に基づいて8割が賛成という、その論拠というのは果たして正当なのか。


落合市長:私もいろいろなところで、市全体で、いろいろな話を伺っていますが、決して反対の声というのは数的には全体を通すと多くないと思っています。


記者:片やあの数字自体には意味がないと言っていながら、多くの市民が賛同しているというような論拠として数字を出してくるということに整合性がないというか、都合よく数字を出しているのではないかと感じるが、市長はどうか。


落合市長:いえ、そういうことでは。議会でも申し上げましたけれども、賛成多数だというのは、私も各方面からいろいろお話を伺いますので、総合して市民の皆さんのなかでは肯定的な意見が多くありますよという意味で申し上げていることだと思います。......


△平塚市の公園整備 市民の声 賛成意見に「やらせ」は、一番下に貼り付けた東京新聞の記事を読んでください。



▼本会議での松本議員の質問を貼り付けます。一部省略しています。


松本市議の質問:

①自治基本条例との整合性

わたしはこの間、特に龍城ケ丘プール跡地問題にこだわってきました。

なぜなら、平塚市の憲法である自治基本条例がPFI手法によっていとも簡単にあってなきがごとくに扱われているからです。

平塚市では大手会社業者によって住民が望まない大型開発が次々と行われ、そのたびに地域の住民生活に大きな影響を与えてきました。

そうした中、街のルールが必要だとして市民と行政と事業者が一緒になって作り上げたのが自治基本条例です。

自治基本条例には、議会および市の執行機関はまちづくりの担い手としてコミュニティ(自治会などの地域自治組織、市民活動団体など)の自主性および自立性を尊重するとあります。

現地に最も隣接した3つの自治会が「海岸樹林帯の伐採はやめてほしい」と計画事業者が決定する前から市に嘆願しているにもかかわらず、市長は聞く耳を持たず、会おうともしませんでした。

にもかかわらず、議会での自治基本条例には違反しないとした答弁は非常に住民を愚弄したものであり、自治基本条例違反そのものです。

龍城ケ丘公園整備はまちづくりの基本ルールを破って行政自ら住民に圧力をかけて進めるつもりなのか伺います。

②Park PFI事業における市民対話マニュアル

平塚市は事業の合意形成が図られていないと自ら認め、Park PFI事業における市民対話マニュアル策定しました。龍城ケ丘公園整備ではこの対話マニュアルで何がどう変わったのか、どの部分で合意形成が図られたのか伺います。

市民意見に偏りのないようサイレントマジョリティの声も聞くとしています。しかし当初から樹林帯の伐採が大きな争点であるにもかかわらず、この問題についてはまったく賛否を問うていません。なぜ市民の意見を聞かなかったか伺います。

特に、Park PFI事業の特性上、事業者選定後に事業内容を大きく変更するような意見は反映できないとしています。つまり、Park PFI手法は平塚市自治基本条例の理念と相容れないものであり、使えないということではないのか。市長は、自治基本条例とPFIのどちらが優先された事業だとお考えか伺います。

③署名の重み

住民の方々は樹林帯の伐採はやめてほしいいと総数8000筆を超える署名を提出しています。自治会長からの決議書も、自治会からの署名も出されました。署名の内容はどこで審議され、どのような結論を導き、その結果を誰に報告したのか。またその会議録はあるのか伺います。

昨年春、平塚市は市民意見募集を行いました。

情報公開で入手した意見募集を議員有志で調べていく中で、わたしたちはヤラセであることを確認しました。

市は、FAX番号も住所氏名が空欄のものも同じ筆跡の用紙が何枚もあることも確認できる立場にあります。しかしFAXによる意見募集の8割が同じFAXから送信されている人もいるのに「問題ない」の一言で済ませています。

いま、愛知県知事のリコール署名の8割が無効とされ、地方自治法違反の疑いで捜査されています。

平塚市はこの不正をそのままにして、「賛成多数」で押し切るのかご見解を伺います。


都市整備部長の回答:

②の「なぜ市民の意見を聞かなかったのか」について。

樹林の伐採については公園として施設設備に必要な箇所にとどめ、できる限り現状の樹林を残すこととしており、当該エリアの適正な管理と事業を両立させうる自然と共存した総合公園としていきます。

③の署名の重みについて。

本事業に対して提出された署名等については市長に報告しています。市長からはプール跡地周辺の夜間の静けさの確保、樹木のさらなる保全、安心安全に子どもたちが利用できるさらなる工夫の3点について指示が出され、詳細な検討を進めているところです。なお、会議録はありません。

次に2点目の「このまま賛成多数で押し切るのか」です。

令和2年3月から5月に実施したアンケート調査は、正式な手続きを経て本市が選定した公園の整備計画をより良いものとするために、計画の最終的なまとめにあたり、市民の関心の傾向や程度など具体的な意見、要望を把握するために行ったものであり、計画の賛否を問うものではありません。


松本議員:

次に市民意見に対する平塚市の偏った考え方についてご質問いたします。

令和元年に行った公募施設等指針案に対する市民からの意見募集がありまして、全体で288件ありました。賛成はわずか33件で反対、不満の意見が255件でした。

昨年、3月から5月に行った市民意見募集は公園の計画地図を掲載してこの中でどこに行ってみたいかといった恣意的な設問を出し、それに対して437件の回答がありました。

平塚市は計画の賛否を問うものではないとしながら、とても行きたい、行きたい、普通(どちらでもない)というところまで足すと84%だと、賛成が多いということを強調しました。84%なら367件です。平塚市に届いた賛成意見は先程の33件と合わせて400件。

8000筆以上の反対の声、地元の複数の自治会長の決議文、その重みを無視して、賛成多数だと明らかな嘘を押し切って、市民が喜ぶ公園ができるでしょうか。


都市整備部長:

ちょっとがっかりしておりますが、「明らかな嘘」とおっしゃいましたですね。


松本議員:

市民の意見で賛成が多数というのは何を根拠にして言っているのか、わたしはもう一度伺いたいと思います。

これまで長い年月をかけて市民と築き上げてきた市民の声を大切にするこの平塚市の民主主義がこのPFI手法によってガタガタと崩れ落ちていくという危機感を持っています。市民の反対を押し切ってこんなまちづくりを進めていいのでしょうか。

しっかりと市民の方に顔を向けて市民の喜ぶ仕事をすべきだと思いますが、ご見解を伺います。


落合市長:

議員がご指摘されたことは、わたしは市民の皆さんに向かってしっかりと説明もしておりますし、決して非難される部分ではないというふうに思っております。

自治基本条例を盾にですね、いろいろ言われますけど、いろいろな対話も含め、いろいろなところでですねご意見も伺いながら、しかしですよ、しかし全部のご意見を我々がその計画に入れ込むとか、これは難しいわけですから、反映できる、それから平塚市全体にとっていいものはなにか、そういうものを全部勘案しながら今回の進め方をしている。

またPark PFIをですね、進めたということは民営の魅力を出してもらうことができる。財政的にもですね、この手法を取り入れたということは大変貢献があるものだなというふうに思っています。

議員が指摘されるのはですね、一方的な考えのもとで一方的な批判をされておりますけれども、わたしは市民全体をやっぱり考えて取り組んでいるこの事業であるということをもう一回ですねご説明申し上げたいというふうに思います。


◇タウンニュースの記事より

平塚市議会は3月8日、同市議会史上初となる懲罰特別委員会を開いた。松本敏子議員(共産党・当選5回)の3日の本会議総括質問の発言が問題視されたもの。松本議員は龍城ケ丘公園整備を進める平塚市に対して「明らかなうそを押し切って進めようとしている」と発言。市側が議会に発言の削除などを求めたため、議会は議会運営委員会で対応を協議。平塚市議会で初めて懲罰特別委員会が設置された。委員は議運と同じ。

8日の委員会では平塚市から都市整備部長と松本市議を招致し状況を確認した。委員会は「議会の質問中にうそと発言したことが品位に欠けるなど問題」として松本議員に発言修正の意志を確認したが、松本議員は応じなかった。11日に2回目の委員会が開かれる。委員会を傍聴しようと市民が多数つめかけ整理券を発行する事態となった。

https://www.townnews.co.jp/0605/2021/03/11/565328.html


△松本市議のコメントより

平塚市は、非難を回避するためにうまく言葉を操っているのがよくわかります。

今回の私に対する市の言い分は「市は、賛成者多数とは言っていない」ということ。「嘘」に対する反応ではなく「賛成多数」が「不適当」だと。

昨年12月議会で同僚の石田議員の質問「市民アンケートの結果を見て多くの市民は賛成しているとしていますが、その根拠をお示しください」という質問に対し、「多くの市民が賛成としているその根拠は、です。(略)令和2年3月31日から5月31日の期間に公園計画に対する市民意見募集を行いました。意見募集において、公園が出来上がったら行きたいかという設問を設けたところ、行きたいという回答が多数寄せられたことから、多くの方が事業に肯定的な考えであると捉えています」と、賛成の根拠を自ら語っているではありませんか。


◇平塚市の公園整備 賛成意見に「やらせ」指摘 一括送信に疑義

2020年8月27日

平塚市の龍城ケ丘プール跡地を含む海岸沿いの公園整備計画を巡り、見直しを求める市議有志は26日に記者会見を開き、市が公開した市民意見の結果にはファクスで一括して大量に送られてきた回答が含まれているとして、客観性や有効性に疑いがあるとの見方を示した。

市は3~5月、計画に対する意見を募集し、437人から回答があった。江口友子市議らは情報公開請求により、同じファクスで10~50人分がまとめて送られた回答が228人分あったのを確認。この中で「公園ができたら行きたいですか」との問いに「とても行きたい」「行きたい」という回答が計157人分あった。江口市議は「組織的なやらせ投稿と推察される」と指摘した。

樹林帯の伐採を含む計画を巡っては地元住民らが防災面などで懸念する声を上げており、これまでに計画の見直しを求め、8000筆以上の署名を落合克宏市長宛てに提出している。江口市議は「市長は安心安全を求める住民の声に向き合っていただきたい」と語った。

落合市長はこの日の定例会見で「担当課がチェックしていると聞いている。素直に数は信用したい」と述べた。市担当課は、同一ファクスからまとめて送られていた事実があったのを認めた上で「住所と名前を書いてもらっており、一人一人の意見と考えている」と説明した。


https://www.tokyo-np.co.jp/article/51382



2021/03/07

タイムの表紙を飾るアマンダ ゴーマン

 


タイム誌“THE BLACK RENAISSANCE”号の表紙を飾るアマンダ・ゴーマン

ミッシェル・オバマがアマンダ・ゴーマンにインタビューしている(CNN  February 4, 2021)


22歳の詩人でありジョー・バイデン大統領の就任式で際立つスターのアマンダ・ゴーマンがミッシェル・オバマに会ったのはたった3回で直近は就任式の日だった。

でも、タイム誌の次号のカバーストーリーのためにオバマが最初のNational Youth Poet Laureate(全国青年桂冠詩人)であるゴーマンにインタビューするほど、彼女は元ファーストレディに長く頭に焼きつく印象を残した。……


https://edition.cnn.com/2021/02/04/us/amanda-gorman-time-michelle-obama-trnd/index.html?utm_term=link&utm_source=twCNN&utm_content=2021-02-04T17%3A25%3A47&utm_medium=social

 

 

“NIKKEI Asia”が報じています


◇東京2020オリンピック

日本は早くも3月にオリンピック選手を迎え入れる

プログラムを通じて7万人から8万人が到着するものと予測される

NIKKEI Asia February 27, 2021 


TOKYO -- 来月(3月)緊急事態宣言が解除された直後に日本が東京オリンピックに参加する外国人選手への入国禁止をはずすつもりであるとNIKKEIは知らされた。


6月23日の開会式まで5ヶ月もないうえに車椅子ラグビーや他のスポーツの代表選手選考試合が4月に始まるため、選手の入国を認めることが急務になっている。緊急事態宣言はすべての地域で3月7日に解除されるはずであり、その後まもなく外国人選手に対する旅行禁止ははずされる。


目下、日本は外国人の到着を一律禁じている。家族の再会、国際会議、医療上の理由といった特別な場合にのみ免除が提供される。オリンピック選手とコーチ、その他の職員に割り当てるために、政府は免除を拡大する。


オリンピック選手は2週間の自己隔離要件の対象とはならず、競技の準備が可能になる。代わりに、選手の宿泊施設やスポーツ会場の範囲を超えないように命じられる。


オリンピック免除による到着は公共交通機関の利用が許可されず、移動は専用バスまたはその他の車両に制限される。彼らの健康状態を監視し、動きを追跡するためにスマホアプリが使用される。


選手、コーチ、メディア関係者を含め、日本は7万人から8万人がこの経路により到着すると予測する。ケースバイケースを基礎として入国が許可されると共に、入国管理局やその他の機関がふるい分け(適格審査)の経過に対処する。


日本はビジネス目的の新たな通関を停止している。短期滞在のビジネス航路プログラムは、中国、韓国を含む4カ国に適用される。長期滞在用のレジデンス航路は11の国と地域に適用される。だが、コロナウイルス変異体の拡大を防ぐためにどちらも停止されている。


政府は観客収容能力の規制を緩和する。緊急事態制限下の地域では5000人を超えて競技会場に立ち入ることができない。緊急事態宣言の解除から約一ヶ月で観客収容能力は1万人まで引き上げられる。都道府県は最大2万人まで引き上げて実験することが可能になる。


https://asia.nikkei.com/Spotlight/Tokyo-2020-Olympics/Japan-to-let-Olympic-athletes-in-as-early-as-March