見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2007/02/28

フリップフロッパーはケリーでたくさん


戦争と取っ組み合うヒラリーby Ward Sutton
「軟弱と思われるのがこわかったから戦争に賛成票を投じました...」
「大失敗とカオスにもかかわらず "退却と敗北" 批判のないようにどこまでも固守しました...」
「戦争屋か政治日和見主義者かどちらの烙印も押されるのをこわがったから、なぜ戦争を支持したかの私の合理的考えを引き続いて転換します...」
「態度をコロコロ変える"フリップフロッパー" とラベル付けされるのにたまげたせいで、私が間違っていたと認めるのを拒みます...」
「こんな目に遭うこと私がした??」
写真の諷刺マンガは2月27日掲載のSutton Impact から

February なヴァーモス




毎朝、海岸公園に行って、さあー、自由に遊べるぞおーとなると、あたりをきょろきょろして相手を探します。相手とは、今一番ノリノリの相手ってことで、フレンチブルのアントン君(アントニオ)です。
ヴァーモスは8ヶ月、アントン君は成犬なんですが、この上なくしつこいアントン君に他のどの犬も嫌になっていっちゃうのに、うちのヴァーモスだけが唯一の遊び相手ということで、毎朝、アントン君のほうでもいっしょうけんめい探してくれてるそうなんです。
さんざん走ったあとに、どっちが上かってことで馬乗りになります。この日はアントン君が上です。
3番目の写真は、ヴァーモスの寝ている姿です。うちの中では、このカウチが彼の寝場所、ベッドになります。こうして上を向いて眠ります。すごいいびきなんですよ。音声ナシなのが残念。

2007/02/26

無知には寛容ゼロ!



2月22日木曜日、ニューヨーク大学の学生が不法移民ゲームに抗議しました。
「不法移民を見つけろ」というゲームをしていた大学の共和党クラブのメンバーに反撃するため、木曜、抗議者たちが大学近くの公園に密集しました。
ニューヨーク大学である身元を証明するものを提示するクラブのメンバーたちは、「彼(または彼女)は不法移民」と書いてあるステッカーをつけてる人を探す移民局のスパイになるのです。不法移民を見つけたスパイは50ドルのギフト券を獲得します。10人ほどがゲームに参加しました。
このゲームに抗議するため、数百人の学生がワシントンスクエアーを埋めました、そして「無知を見抜け」と書いてある看板(サイン)を持ってシュプレヒコールします。学生らはまた、ゲームは「人種差別主義者」で「へどが出る」というEメールをクラブ当局にも送りました。
しかしクラブ側は、ゲームは人種差別主義者ではないと言いました。
「ゲームのポイントは、あれやこれやで人々に不法入国(不法移民)を論議してもらうこと、そしてそうなった」と、ニューヨーク大学・大学共和党のデイヴィッド・ラスカは述べます。
ゲームについてどう思うか記者に訊ねられたブルームバーグ市長は、
「大学の学生たちがすることで気をもむのに、われわれはみなあまりにも時間をかけすぎていると思いますよ。時々、彼らは不快なだけばかりかまったくバカなことをします、これはそれが明らかなケースです」と述べました。

写真はThe Village Voiceの記事からいただきました。
2枚目の写真の看板には、「人間は違法ではない、もし罪のない人間たちが違法というのなら、ブッシュの戦争はどうなんだ、拷問は、人道に対する犯罪はどうなんだ?」とあって、共和党員たちにジャブを見舞いました。

2007/02/25

チェイニーは恥!早期撤退は恥じゃない



possum news network...ポッサムとは眠ったふり、知らないふりをする動物のこと、真実はどこかにあるんだから、と、PNNのニック・ポッサムは言っております。シドニーから。
22日、まともなオーストラリア人たちがやりました。チェイニー訪豪直前にデモ禁止令が出されたのが、がぜん彼らを熱く燃え立たせたようです。PNNポッサムニュースの記事と写真を紹介します。
<チェイニーを鎖でつなげ!グアンタナモに不法に囚われているヒッグスを故郷に戻せ!>シドニーの反戦デモ参加者たちが警察のデモ禁止令をものともせずにストリートで抗議する(記事&写真 by Gavin Gatenby )
2007年2月22日(木)
この日の夕刻、1500人の反戦デモ参加者たちは強固な警察の存在を圧倒した。NSW機動隊と馬に乗った警官に30分対峙した後、ディック・チェイニー米副大統領の訪豪と、5年におよぶグアンタナモベイでのデイヴィッド・ヒックスの監禁に抗議して、米国領事館までデモ行進した。
NSW警察による(さぞかしNSW労働党政権にけしかけられて)予期せぬ直前のデモ禁止令が、お決まりのよくあるデモを、デモをする人民の権利を試す重大な試金石に変えた。
タウンホール周辺に張った警察の非常線から漏れた多数の抗議者が合流して、デモ参加者がまさった。とどまるデモ参加者たちで広場をいっぱいにすると、分散しようじゃないかというので、小さなグループでマーティンプレイスにあるアメリカ領事館に押し掛ける。木曜夜の買い物客のあいだをぬって小グループに分散した多数のデモ参加者たちを追いかけるのは不可能ということに直面した警察は、気分を和らげて、デモ行進する人々がアメリカ領事館におもむくのを許した。
「ディックが来ると人が死ぬ」「ディック・チェイニーは人殺しのくず」「早期撤退は恥ではない」(人々が掲げるポスターより)
最初の写真は、夕刻5時半以降、タウンホール広場に結集した1500人のデモ隊の面々です。
この日、10人ほどが逮捕されました。
次の写真は、人々が「恥だ!恥だ!恥だ!」「全世界が見守っているぞ!」と一斉に声を上げているところです。この職務に警官が特に熱心ではなかったのは明らかです。

2007/02/23

アメリカ人がイラクでしたこと


アメリカのイラク侵略について詳細に記録した本なら、あってしかるべきチャプターが、米兵はもちろんのこと、アメリカ人が訓練してしつけたイラク人平和維持部隊だか治安部隊だかの兵士や警官の、同じイラク人の女性に対するレイプ事件です(イラク人男性に対するレイプ事件もかなりあるという話)。
その筆頭にあがるのが、2006年3月12日バグダッド南部の町マハムディヤのある一家を襲撃した事件で、14歳の少女がひとり別室に連れて行かれ、レイプされ、火をつけられて燃やされ、妹と両親も殺害されるという冷酷なものでした。
その実行犯の米兵に対する審理が2006年8月10日に終了しました。
以下はAFPが配信するニュースからの抜粋です。

<バグダッド・イラク 10日 AFP>
イラク駐留米軍兵士らによるレイプ、殺人事件に関する審理が終了した。同事件は、3月12日にバグダッド南部の町マハムディヤ(Mahmudiyah)で、イラク人少女をレイプし、家族計4人が殺害されたもの。バグダッドの米軍事法廷で、この兵士らを軍法会議にかけるかどうかについて審理され、9日に終了した。
実行犯とされる米兵は5人。うちジェームズ・バーカー技術兵、ポール・コーテズ軍曹、ブライアン・ハワード兵卒、およびジェシース・ピールマン兵卒の4人は、同事件でそれぞれ異なる役割を果たしていたとされ、個別の容疑で告訴されている。検察から同事件の首謀者と指摘されているスティーヴン・グリーン兵卒はレイプと殺人の罪で起訴されている。グリーン兵卒は「人格障害」を理由に除隊となっており、米国ケンタッキー州の民間法廷で裁判にかけられる予定。グリーン兵卒は無罪を主張している。
3日間にわたり法廷で論争を繰り広げた後、軍の検察官は8日、兵士らの論告求刑の中で、この犯罪は兵士らが綿密な計画に基づき実行したものだとした。ピックランズ大尉は、兵士たちが以前から少女のことを知っていた点を指摘している。
「パトロールの際に見かけて、彼女が若くて魅力的だったから、犠牲者に選んだのだ。手近にいるか弱い存在だった」
弁護側は、事件の起きたマハムディアの検問所にいた兵士らが異常なストレスにさらされていたと主張したが、検察官のアレックス・ピックランズ大尉はこの主張を退けた。
「兵士らは集まってカードゲームを行い、飲酒し、犠牲者の少女をレイプし、殺害する計画を企てたのだ。本日ここで話し合っているのは戦争についてではなく、殺人やレイプについてだ」と、ピックランズ大尉は主張する。
一方、デイヴィッド・シェルドン弁護士は、「あれほど過酷なストレスにさらされている状況では、誰もが爆発寸前の爆弾になるはずだ。全員で犯行計画を話し合ったのではなく、グリーン兵卒が自分の計画を実行しただけで、他の兵士には責任はない」と、今回の事件の責任の大半はグリーン兵卒にあると主張している。
なお、アンソニー・イーライブ軍曹が、事件後にレイプと殺人が起きたことを知ったにもかかわらず報告をしなかったことに関し、同軍曹を職務怠慢の罪で起訴すべきかについての是非も審理された。

なぜレイプの話なのかというと、つい最近(18日か19日)にも二十歳のイラク人女性が家から拉致されて警察の駐屯地で集団レイプされました。レイプ犯は警察官だったそうですが、同じイラク人同士でも警官はほとんどがシーア派、女性はスンニ派という宗派間の恨みつらみがこういう形になったようです。日常茶飯事的にレイプ事件はあって、どの家族にも犠牲者が必ずひとりやふたりはいるというのがいまのイラクの現実。アメリカが占領する前には、フセインがいたとはいえ、レイプされて女性がじっとがまんするなんてことはなかったそうなんです。フセイン時代には、きちっとそれは違法行為であったということです。
写真はつい最近のイラク人警官による集団レイプ事件の犠牲者です。彼女は既婚者でした。

うちのサンバ5ヶ月とヴァーモス4ヶ月



今朝は散歩に出たら勢いよく雨が降ってきてしまい、一目散に家に向かって走りました。どちらかというと全速力でもがき走ったのはママのほうでした。
さてさて、イエローラブのサンバはいま警察犬訓練所で学びの最中でして、でも、あと10日ほどで卒業し、家に帰ってきます。交代で今度はボクサー犬のヴァーモスが訓練所に行きます。どうなることやら、ここまで甘やかして、好き勝手にやってきているうえに、そうとうの頑固者ですから。正直いって、めちゃくちゃおもしろい犬なので、4ヶ月いないというのは寂しいし、困ります。他犬に対してはどんなやつでも受け入れて「噛まれる」ことさえ遊びにしてしまうような彼は善良な犬です。人間に対しても同僚という感じで遊んでしまいます。パワーが増してくると不幸な事故につながる可能性があり、結局はヴァーモスに悲しい思いをさせることになりかねません。なので、ぐっとこらえて、訓練所にやるわけなんです。
通いのドッグトレーナーも試しましたが、やはりママが甘いですから、終わるともとに戻って対等になってしまいます。あと、ちょろちょろ動くもの、小型犬やネコや、風に飛ばされるものすべて(葉っぱの類いから人間が道路に捨てたゴミの類いまで)、そして鳥の動きに敏感に反応します。そういうときには抑えがきかなくなります。公園仲間の飼い主のなかには「こんなにいい犬なのになんで訓練所に預けるの?」と疑問に思う方がいます。「かわいそすぎる!」と言ってその場でトレーナーを紹介してくださる方もいます。でもね、こんなにいい犬だから!決心したんですよ。絶対に不幸なアクシデントには巻き込みたくないですから。
あと、オスの去勢もいろいろな方から薦められます。でも長年警察犬訓練所を運営してきた、そして石原裕次郎のボクサー犬を仕込んだり、先日は村上龍のシェパードの種付けを手助けした(この現場を運良く見ることできました!このベテラン訓練士さんは、メスに触っただけでどんな子宮かがわかり、微妙な臭いで子宮内膜症かどうかも見分けることができるんですよ)ベテラン訓練士が、去勢はいつでもできる、取ったら二度とつけられない、去勢したとたんに訓練したことを忘れてしまう犬がいる、筋肉質がぶよぶよになる、などの助言をくださいまして、迷っていたのが一気に吹っ切れました。当座は去勢はさせません。
ということで、今日は、まだサンバが訓練所に行く前の、のんきな2匹の姿をご覧に入れます。フェンスのあるデッキではお留守番をしたり、昼間はだいたいここで寝ます。誰が教えたわけでもないのに、ヴァーモスはデッキに来るなり、このデッキチェアーに座りました。以後、ここが彼の居場所です。いまでは窮屈になりましたが、それでもここに収まります。お座りして前方の通りを眺めている姿は最高ですよ。写真はサンバ5ヶ月、ヴァーモス4ヶ月です。

2007/02/20

ニクソンとチェイニー どっちがビッグ?


チェイニーが今日、来日します。この先もずっとオレ様に従えよ!と言いにくるのでしょう。今日来て、あさってにはやはり不人気のオーストラリアのハワード首相の元に飛びます。過去の事例から、チェイニーに逆らうと「不審な死」を迎える場合があるのでニュースから目を離さないように。特にアルコールは禁物です。
<ニクソンとチェイニーと、どっちがビッグなディックかって!?>
ニクソン □ヴェトナム戦争を終わらせる極秘計画があると主張した
チェイニー■イラクで戦争を始める極秘計画があったのを否定する
ニクソン □極秘のカンボジア爆撃を画策した
チェイニー■イラク、アフガニスタン、グアンタナモベイと捕虜収容者の極秘拷問を画策する
ニクソン □ホワイトハウスのリーク(漏洩)ダメージを止めるためリディという男に委任した
チェイニー■有害なホワイトハウスのリークの一員になるのをリビーという男に委任した
ニクソン □国民の共産主義の脅威をかきたてた
チェイニー■国民のテロの脅威をかきたてる
ニクソン □1970年に環境保護局(EPA)を作った
チェイニー■以来ずっと環境保護局を壊滅させようとしてきた
ニクソン □ウオーターゲートのテープをかけるのを拒んだ
チェイニー■エネルギー対策委員会の文書を開くのを拒む
ニクソン □ボブ・ウッドワード(ウオーターゲート事件を暴いた)によって激しく追跡された
チェイニー■ボブ・ウッドワードから機嫌を伺われた
ニクソン □テープにある彼の、ののしりと悪意ある言い方はショッキングだった
チェイニー■公の場での彼の、ののしりと悪意ある言い方は日常茶飯事
ニクソン □ウオーターゲート事件のスキャンダルが彼をよしとする率を25%までにした
チェイニー■ヴァレリー・プレイム・リーク事件が彼をよしとする率を19%までにしている
ニクソン □大統領職を辞職した後、激しい論議のある恩赦を認められた
チェイニー■ハリバートンから辞職後、大枚2000万ドルと値踏みされた議論のある退職金を授与された
ニクソン □「わたしは悪党ではない」と言った
チェイニー■そのような主張はしていない

副大統領の妻リン・チェイニーが以前から歌手のエミネムを攻撃していたことから、最近はエミネムがチェイニーの妻とディックを非難する曲を発表しています。ディック・チェイニーの経歴はというと、ブッシュのパパの政権で湾岸戦争を起こしているし、アメリカ新世紀プロジェクトのメンバーで、ブッシュ政権内ではネオコン思想家の要石の一人とされています。アメリカ同時多発テロ以降、ブッシュ政権の強硬な武力で押す政策は、彼の意見が大きく働いているとされています。
また、2005年10月から、副大統領のリビー首席補佐官がCIA工作員の身元を漏洩したとして米連邦大陪審が起訴し、さらに副大統領自身も情報漏洩に関与している疑いが持たれています。
そして、2006年2月11日には狩猟中に友人の弁護士を誤射し負傷させる事故を起こしました。狩猟前に酒を飲んでいたことが後に発覚。この事故に関して、マスメディアに情報が漏れるまで公表しなかったことが判明し、批難を浴びることになります。若い頃、飲酒運転による逮捕歴あり。ブッシュ大統領にも逮捕歴があることから、正副大統領で逮捕歴があることになりまーす。

写真はお気に入りのWard Sutton の諷刺マンガです。彼の本が出ています。
Sutton Impact: The Political Cartoons Of Ward Sutton (ペーパーバック)
Amazon.comからすぐに買えます。

2007/02/19

ボノに名誉を与える決議案


ローリングストーン誌の最新号によれば、ノースダコタ州議会がU2のボノに名誉を与える提議をしました。そしてその決議が先週木曜日に行われたんだそうです。
以下は記事の抜粋
♯ノースダコタの議員 ボノを退ける
ボノをはねつけるのは娘の婚礼の日に頼みごとを冷遇するようなものではないか?ノースダコタの議員らは知ったことではないらしい。2月15日木曜、州議会はボノに名誉を与える決議案を58対35で無効にした。提議は「第三世界の国々への債務免除の弁護」のためにロックの寵児である説教師を承認したかった。それはさておき、著しく無知な議員らはどうもボノのことをソニー・ボノとごっちゃにしたらしい。

ソニー・ボノとはソニー&シェールのソニーのこと。74年にシェールと離婚すると、TVタレントになったもののパッとせずにショービズ界から引退。88年転機が訪れ、市長に当選。94年に2度目の挑戦で上院議員の座を射止めます。60年代のヒッピー風から一転して政治家ボノは共和党に属し保守的な政治思想の持ち主でした。特に熱心だったのが著作権保護期間を延長する法改正の成立。有名なのが「永遠から一日引いたのが著作権期間」というセリフです。すでにスキー事故で他界していたので、彼の悪名高き延長法は「ソニー・ボノの負の遺産」と呼ばれました。
2003年1月15日、米最高裁は1998年成立のソニー・ボノ著作権期間延長法は合憲であるとの判断を下しました。ソニー・ボノ法以前、著作権は作者の寿命+50年間かまたは企業の著作物の場合75年間保護されていました。どちらの期間も20年延長するこの法律は古い書籍のデジタル版をインターネット上で提供していたニューハンプシャー在住の愛書家エリック・エルドレッドらによる違憲訴訟を呼びました。
法廷がエルドレッド側の主張を退ける判決を下したとき、ディズニー社は一斉に安堵の溜息を漏らしたそうです。ソニー・ボノ法がなければ2004年に著作権が消滅するはずだったミッキーマウスはパプリック・ドメインに入り、彼の仲間たちもすぐ後に続くはずだったからです。ディズニー社が同法の制定に力を尽くした理由のひとつは、ミッキーと仲間たちをディズニーの収容所に閉じこめておくためでした。エルドレッドの支援者たちは直ちに「Free the Mouse!」を非公式なスローガンに採用します。
ミッキーマウスの著作権が切れパブリック・ドメインに入ろうとするたびに著作権の期間が延長されてきたせいで、ソニー・ボノ著作権期間延長法は「ミッキーマウス保護法」とも呼ばれています。

昔々、著作権がない時代がありました。1774年、自由な文化「free culture」が誕生します。
英国貴族院、ドナルドソン対ベケット裁判の結果、著作権の停止によって、フリーカルチャーがもたらされたのです。
「かつてわれわれが持っていた文化、過去の作品を誰もが自由に利用できる文化は消え去った」
「われわれの社会は日々、自由を失ってゆく。」(ローレンス・レッシングの「free culture」より)

2007/02/18

バグダッドいまもバーニング



イラク当局がバグダッドのあちこちで新たな締め付け(断固たる措置)を発表する
2月13日、第504パラシュート歩兵連隊の兵士らがバグダッドの南東にバリケードを築いている。軍隊を誇示するチェックポイントが街の全域に及んでいる。
2月14日付ニューヨークタイムズが報じる。
「首都を血まみれにしてバルカン諸国のようにさせている宗派間浄化の流れをくつがえそうとの驚くべき、大いに挑戦的な、能力が試される奮闘で、火曜日、イラク政府は、何万ものバグダッド居住者に政府が不法に占拠している家々を離れるよう命じた。
TV放映されたスピーチのなかで、この新たな断固たる措置を指揮しているAboud Qanbar中将は、イラクのイランとシリアとの国境の閉鎖も発表した。
政府は危険と考える市民の家やクルマに突然侵入するだろうし、メールを開封し、電話を盗み聞きすると、彼は言った。中将は、新たな締め付け措置で演じることになるアメリカ軍の役割について触れなかった。だが彼の言が、バグダッドのストリートでのアメリカ軍によるより好戦的な奮闘と一致するよう時期を合わせたのは明白だった。」

バグダッドバーニング、リヴァーベンドの日記の彼女はバグダッドでどうしているのだろう。昨年12月31日にフセインのリンチについて書いた後には、どこを探しても出てこないのでUPされてないんだろうな。
ここまできちゃったけど、まだオーストラリアのハワード首相なんかは、アメリカの時期大統領候補オバマ氏の「2008年からイラクでの撤兵開始」というコメントに猛反発しているよ。
「私がアルカイダの幹部だったら来年の3月には大喜びだ。オバマ氏にもっと頑張ってもらいたいと思うだろう」と、まるで、オバマ候補がテロリストに通じていると言わんばかりの中傷を繰り広げています。この人も頭おかしい。イギリスのブレアもすでに死んでるようなものだけど。フセイン処刑の日に各国から一斉に非難が上がったのに乗り遅れたこの人、ビージーズのお友達のところで休日をエンジョイ中で、ノーコメントでお茶を濁しておりました。ブレアは洗脳でもされちゃったんでしょうかね、かつてはかっこいい時期もあったと思うんですけど。秘書のプレイメイトばりの女性と、サウナで汗を流している写真をフランスの雑誌で見ました。女性の太ももに手を触れているもので、それは色っぽかったですよ。
オーストラリアでも、ハワード政権の人気は芳しくないそうです。当然、でしょうけどね。
「オバマ世代」というくくりで書いているローリングストーン誌の記事がおもしろいんですけど、この話はまたいつか。

写真は少なくとも59人が死んだ12日の黒煙が上がるバグダッドと、16日断固とした措置が取られる首都中心部の検問所のようすです。

2007/02/17

隣の大磯は半分が女性議員



27歳で初当選、それも2番目に多い票数を得て当選した女性市議が二期目に挑戦ということで、今日は彼女をかこんで市政について語る会、つまり支援者の会がありました。本日は同時に現職女性市長と、その対抗馬の事務所開きが重なりました。対抗馬の男性は衆議院議員河野太郎と意気投合し、その後ろ盾によって読売新聞社を退社して市長にと担がれた方です。現職女性市長を4年前に河野太郎は支援しました。ところが自分の思うように働かなかったということでしょうか、駒を取り替えることにしたようです。
地元平塚の湘南新聞の社説は、「2007 地元政治の不毛」と題して強権的すぎると今回のやり方を批判しています。「意のままにコントロールできる市長を作りたい、息のかかった仲間を首長に据えたい、画策がみえみえで、市民の声や周囲の意見に耳を傾けたとは到底思えない」、河野議員を支持する周辺までをも困惑させているというのです。河野太郎が隣の席でスタッフ(+ワイフ)とスパゲティを食べているのに遭遇したことがありましたけど、キサク(奇策?)でなんとなくリベラルという印象でした。それにあの新聞「ごまめの歯ぎしり」というのもよくポストに入っていて、読むと、まあまあのことが書いてあったように思います。
せっかくいまの市長がハコものをここまで減らしたというのに、また男性お得意の国から金をゲットするためのハコもの作りに後戻りしたら、どうしよう、という危機感があります。それに国政と同様、市議会を牛耳る自民党系と公明党議員が女性市長の出した議案は「なにがなんでも通さない」とへそを曲げています。彼らは、公明党には女性議員もいますが、市長が導入した、審議会に公募市民を参加させるやり方にむかついているそうです。オレ様たちがやってやってるというのに市民だと!みたいな方々ですね。
ところで、今日の支援の会でいろいろな審議会のその公募市民枠で実際に参加している方々のお話がありました。いろいろな公募市民が横につながって集まれば市民議会ができるではないか、とある男性がおっしゃいました。琉球舞踊でメッセージを送る方もいました。どちらも、「景観をだいなしにする高層マンション反対」でいっしょにがんばった市民たちです。このまちにも、なかなかの市民がいるんだな〜とちょっとどきどきする瞬間が、ありました。731部隊の裁判をずっと手がけてきている矢口先生もいらっしゃいました。先生は6月に新潟から731部隊の跡を追う中国への旅を企画しているそうです。受付のお手伝いができてよかった!

写真は高層マンション反対運動で作ったポスターの一部です。まちづくり条例や高度地区規制ができると高層建築は立て替えができなくなり既存不適格ということになります。市長が代わるとこれらの条例についてもどうなるかわからなくなります。予定ではできてるはずだったのに、建築&不動産業界団体と同じ既得権益を受ける議員たちの猛反対にあったのでした。

2007/02/14

3ヶ月と4ヶ月のうちの犬たち




うちのボクサー犬、ヴァーモスは2ヶ月ちょっとでわがやに来て、その4日後に右前足を強度のねんざして病院に行き、レントゲンを撮り、痛み止めや炎症止めのクスリを飲むはめになりました。一ヶ月兄ちゃんのイエローラブ、サンバとの絡みで早朝に起きたアクシデントでしたが、そのあまりに悲痛な悲鳴のせいで、ママばかりかサンバも思わずフリーズしました。彼のせいで起きたとはいえ、まったく固まってしまったサンバのケアのほうが何倍もだいじだったことに数日後やっと気づきました。幸い、まだ遅くはなかったので、ヴァーモスに1声かけるたびにサンバには3声かけるようにしました。直後、他人が見ても「どうしたのサンバ君は?」と指摘されるほどおとなしくなり、ある意味いい子になったのでしたが、ママの努力のかいあって、徐々に元のいたずら小僧に戻りました。おかげで、サンバにもヴァーモスにもこのときのトラウマはありません。その後、公園で成犬のゴールデン、リロに、貫通する一歩手前ほど噛みつかれ、いま傷跡が白髪になっちゃっていますが、その際にはしばらくは遠くにリロを見つけるとフリーズしてしまってプイっと後ろ向きになるや早足で家まで戻ったものでした。でもいまはもう大丈夫、リロに向かっていって遊ぼうよ!のポーズで追いかけます。リロのほうがご機嫌斜めのとき、うなったり襲おうとしたりはしますけど。散歩で犬に会うときなどに他犬に噛まれた経験談に話が及ぶことがよくあります。ゴールデンでも噛むよってなると、たいていこのリロってことになります。リロは子犬専門で、かなりきつく噛むことがわかりました。ヴァーモスは強度のねんざと重なって、というか、ねんざによって体力がなくなって感染症を発症したのかもしれなかったですが、同じ右前足のひじが肩がわからなくなるまで腫れて、ねんざとは関係のない感染症とわかるまで、結局、1週間入院したのでした。
成長期のひじというので心配しましたが、その後遺症もまったくありません。
ということで、サンバ4ヶ月、ヴァーモス3ヶ月のときの写真をお見せします。

2007/02/12

ディクシー・チックス You are Right!


やったよ!ディクシー・チックスがグラミー賞を取ったよ!
すごいぞ、ノミネートされた部門すべてで取った!5冠に輝いたんだよ!
単にアルバムのできがよかった、「not ready to make nice 」がよかったという話ではないんだ。
「あんたたちは正しい!」という大きな声援なんだと思うよ。グラミー会場のほとんど全員と言っていいくらいの人々の声援と、支持。ブッシュ政権やそれを持ち上げる大手メディアなんかくそくらえ!私たちが味方!というピープルの勝利って気がして、感激でした。
ファンじゃなくても、この曲のヴィデオはすごくいいから、気に入ると思う。
「dixie chicks not ready to make nice」以下のYOU TUBEで見れます。
http://www.youtube.com/watch?v=fwc5YSAc-7g&search=dixie%20chicks

最優秀アルバムを受賞した際のスピーチでこのヴィデオを作ったアーチストに感謝の言葉を述べてました。
ディクシー・チックスはカントリー&ウェスタンの女性3人組ですけど、このアルバムはロックとして聞ける広がりを持たせて作ったそうです。
いまは大多数の国民が目を覚まして、ブッシュとその仲間は「正気なのか!」と思っているようですが、2003年には大多数がブッシュとその戦争を支持していました。
その2003年にイラク攻撃を批判して、「ブッシュと同じテキサス出身で恥ずかしい」と発言したために、彼女たちは全米のラジオ局の6割以上を独占する、ブッシュに莫大な献金をしているクリアチャンネルによって放送禁止にされ、歌手として抹殺されそうになったばかりか、命まで狙われたのです。
自制を余儀なくされた3人がその間、子作りに励んだ結果、いまこのワーキングママたちはどこに行くにも5歳以下の合計7人の子供を連れてお仕事しているんだそうです。
CDをブルドーザーで潰されたり、すさまじいバッシングにあっても、めげずに、「まだ、いい人なんかにはなれない まだ、引き下がるわけにはいかない まだ、私は本当に怒っている」と歌う彼女たちにこころから感動しちゃいます。
地球温暖化を言い続け、当時の大統領だったブッシュのパパに「あいつはおかしい」とまで言われ、笑いものにされても、ずっと自分を信じてやり続けるゴアもまた、いまは評価のほうがダンゼン上回っています。
上の写真は昨年5月号の表紙です。

2007/02/11

傭兵がイラク人のクルマを狙撃する


アメリカのイラク戦争で虐殺された一般のイラク人市民の数は、少なくとも65万5000人強にのぼると、ワシントンポストの記者が書いています。
米軍とイラク政府との大規模な掃討作戦というのも、怪しげでオソロシイものでありますが、それをバックで支える日本の自衛隊と、このタイミングでチェイニー副大統領が日本に来るというのも、いやーな感じですね。
さっき、もっといやなものを見ました。「YOU TUBE」で。
プレスリーの歌でノリノリのイギリス人傭兵(金で雇われた兵隊)たちが、彼らが乗るクルマの中から後方を走る普通の、というか運の悪い、イラク人のクルマに連続して発砲している映像です。狙撃されたイラク人のクルマは、大破するか横にそれて止まるかしています。死んだ人もいるはずです。
YOU TUBE ってすごい!と思うと同時に、うんと気持ちが悪くなりました。傭兵らは高額で雇われていると聞きます。そのお仕事がこれですか。確かチェイニーは「不安定なものを取り除く」という言い方をしていたと記憶にあります。「イラク人はどいつも不安定要素」という解釈でしょうか。きっと「殺してもいい」という雰囲気があるのではないでしょうか、現場には。
ところで、YOUTUBEを発明した二人のアメリカ人は億万長者になったんでしたよね。
いまはGoogleのものです。
以下で見れます。
http://www.youtube.com/watch?v=eoRpfRhXDFc

昨日のレアル・ソシエダとの試合(第22節)で久々にベッカムがゴールを決めました。
アメリカへの移籍が決まっているけど、監督はなぜ彼を起用しないのかしらね。ベッカムのフリーキックはすごいよ!なぜいつもベンチウオーマーなの?プレイできないんじゃ、なんと言われようと、できるところに行くよね、それもすごい金額積まれてのことだし。
練習は苦しむもの、試合は選手たちが楽しむもの、と、誰かすごいアメフトプレイヤーが言っていたな。ベッカムにはボールを蹴ってほしい!

2007/02/10

イラクではイスラム革命が成就していた!



東京外語大大学院教授で中東専門家の酒井啓子さんが、いまのイラク情勢についてわかりやすく、そして的確に書いています(今朝の朝日新聞「読み・解く 国際情勢)。
自ら招いたこととはいえ、困ったブッシュ政権が増派で何をしようとしているか、いま展開されている大掃討作戦なるものが実際に行っていることを理解するのに大いに役立つと思いました。以下参考までに。(要点のみ抜粋)
フセイン処刑が非常識だったのは、これも一種の「革命裁判」だったのだから当然なのだ。外に漏れ出た処刑現場の映像が、80年代にフセイン体制にノーと言ってイスラム革命を呼びかけて殺された人物を立会人が「サドル万歳!」と歓喜して叫ぶのを明らかにしているではないか。処刑の日、イラク政府のTVは、殉教者バーキル・サドルの特集番組を組んだ。気がつけば、イラクではイスラム革命が成就してしまっていた!この成り行きに愕然となったブッシュ政権はイラクにできてしまったイスラム革命政権をあわてて軌道修正しようとしている。それを象徴するのが、1月末にシーア派聖地ナジャフで起きたできごと。武装勢力200人を米軍が殺害した事件だ。殺害された武装勢力が実際には何者なのか、政府主流派のイスラム政党は「アルカイダ」と言うが、かなり怪しい。むしろ考えられるのは、革命を志向するイスラム主義者のなかでも最もエキセントリックな勢力を米軍が叩いた、ということだ。だが問題は、「革命政権」そのものにどう対処すべきかを米国がよくわかっていないことなんだよね。

国のために死にたいですか?
米海兵隊の新兵補充係はジョージ・ブッシュの戦争で戦う若くて健康なニューヨーカーを必要とする
写真はThe Village Voice 最新版の記事より

2007/02/09

わがやの犬の名前




近所の海岸公園に集まる犬の仲間だけを取ってみても犬の名前はいろいろです。
ミニチュアピンシャーのアヴィス、ミニチュアシュナウザーのルーク、イングリッシュブルの大吉君、フレンチブルのアントニオ、イエローラブラドールのジェナとクララ、ブラックラブのティナと雫とドンちゃんとセブ、ゴールデンの空とこころ等々。
わが家の犬の名前の由来については、先代のゴールデン、ケルアックだけはすでに紹介ずみでした。
ケルアックの5ヶ月後に生まれた黒ラブのテキーラは、アメリカのTV ドラマ(確か1992年放送だったと思う)「テキーラとボネット」からいただきました。刑事ものドラマです。お酒のテキーラが特に好きとかではなかったのでしたが、とても「熱い」犬になりました。彼は昨年4月2日に逝ってしまいました。ドクターは天寿を全うしたのだと言ってくれましたが、彼はまだ13歳と4ヶ月、後ろ足が弱ったとはいえ、あまりにも急激な衰えぶりにショックはいまだに癒えません。というか、いまもテキーラが恋しくて恋しくて、サンバにもヴァーモスにもその穴を埋めることはできていません。だから情けないですが、テキーラについて語るのはなかなか難しいありさまです。
さて、イエローラブラドールのサンバですが。サンバの一ヶ月後に生まれたボクサー犬ヴァーモスのブリーダーは埼玉の春日部にお住まいで、この方がイーバンク銀行をお使いだったので、そこに振込みました。イーバンク銀行にはなんと、サンバ支店とサルサ支店があって、このとき、そうかサンバとサルサってのもいいな!と思いついちゃったのでした。でも後に、サンバとサルサでは間違えるってことになって、じゃーイエローラブをサンバにしようとなりました。
実に簡単。そしてヴァーモスはスパニッシュの「Vamos=Let's go」です。これは南米を旅していたときに、なにかって言うと、「Vamos!行こうぜ!」ってことになって、ストリートやクラブに繰り出すんです。一番聞いた言葉がこのVamosだったということで、印象的な言葉として残りました。
ということでサンバとヴァーモスの2ヶ月のときの写真を紹介します。

2007/02/08

米兵の靴にイラク人犠牲者の分を加えると





コードピンクが、「イラク占領にもうこれ以上予算をつけるな」と多くの米国民が要求していることをわからせようと、上院建物内を占領して、ピンクの垂れ幕を下ろすことに成功しました。
もうひとつ、この戦争の犠牲者の数だけ、彼らのはいていた靴を積み上げる展示のほうも、大いに騒いで盛り上がったそうですよ。これにイラク人犠牲者の分を加えると途方もない量になりますが、見える形にしないとわからないってことがあります。これ、やって、広島の原爆ドームのように永久に残して欲しいものだと思います。
64万人分の靴って、ホワイトハウスの庭だけでは足りませんよね。ブッシュの牧場でしょ、チェイニーの狩猟場でしょ、彼ら仲良しクラブのファームでしょ。
写真はすべてCODEPINKのウエブサイトからいただきました。

ブッシュにはもううんざり




日本で翻訳されてるのは残念ながら「ブッシュには、もううんざり!」一冊ですが、モリー・アイヴィンズの影響力はジャーナリズムの世界ではよく知られていました。その彼女が、乳ガンのせいで1月31日にこの世を去りました。
モリー・アイヴィンズが恋しいとポール・クルーグマンがニューヨークタイムズ紙に書いています。
「テキサス・コラムニストの諷刺文は目的に達する唯一の手段だった。説明できるパワフルさを保つ。」
ネーション紙はラジオネーションのホスト、ローラ・フランダースがこう書きました。
「遠く離れたところから私はコラムニスト、モリー・アイヴィンズの死亡記事を読みました。イギリスのガーディアン紙はチャーミングな写真付きで賞賛の表明を掲載しましたし、他の新聞は彼女の死を書き留めました。でもモリー・アイヴィンズは、もっと肚の底で感じる哀悼のやり方を知らせてとせがみます、私たちがなくて困るのは彼女の散文というのでなしに、彼女の存在だからです。
初めてステージの上を闊歩する彼女を見て、私は元気づくのを感じました。桁外れに大きくて、晴れやか、頑固一徹、全く臆しないというのがアイヴィンズでした。まるで場の雰囲気を明るくしたかのように、そして残りの私たちにもっと深く吸い込んで、もっと大きな声で話すように、もっと気前よく生きるように、促すまでに思えました。
ジャーナリズムで真に勇者のひとり、アイヴィンズは私たちに勇気をくれる大胆不敵な人でした。彼女はイミテーションの見かけファンシーな織物のひだを開け放って、しわしわの邪悪な魔法使いどもを暴くためにスピンしました。彼女が独裁者の鼻を折り実力相応の評価に下げたので、私たちは格闘に参加できたのです。」
写真は2枚ともモリーです。最初のはコードピンクに参加したときのモリーです。

2007/02/06

いとしのエリーが市長選に出馬か?





サザンの桑田のファンでなくとも「いとしのエリー」は知っています。
会社の同僚のウエディングパーティではその曲でカップルが登場しました。そのカップルは当時かわいかった花嫁がそのうち通帳を持って仕事に行くようになり、破局となりました。
「いとしのエリー」のエリーとは、桑田が慕っている実の姉で、アメリカに行ってしまう大好きなお姉ちゃんにもう会えないとなってこの歌になったんだそうです。
そのエリー姉ちゃんが茅ヶ崎の市長選に出るかもしれないんです。
彼女は、一昨年、ここ湘南では市民活動家として有名になりました。茅ヶ崎のヘッドランドにあるフィッシュセンター跡地に高層マンション計画が持ち上がり、これをゼロにするのに尽力した浜景観づくり推進会議の代表として地元紙に登場したのです。隣の平塚市でも海へのシンボル軸として行政が景観をまもる地区として位置づけている海側のくろマツ林に囲まれた病院跡地に16階という高層マンション計画が突如持ち上がり、市民を巻き込み景観を守る運動が展開されました。ここの場合はゼロとはいかずに10階の一部高層棟を含む300戸を超える規模のマンションができあがってしまいました。市長は一度だけ幹事会社東京建物に出向きました。そのあと15階から動かなかったのが10階に下がり、行政担当者は勝ち誇った笑顔で記者会見と、反対住民の代表との会見に臨みました。10階になったとはいえ、市はくろマツのあいだから建物が見え隠れする高さ、22.5メートル(約7階)がふさわしいとして指導を続けてきたのですから満足してしまってはおかしいんです。
でも市のお墨付きをもらった事業者からはいっさい譲歩は導き出せませんでした。
はじめてこういう問題に直面し、市民運動なるものを体験したわけですが、いろんなことがわかるものなんですね。そのときに市議だから知り得る情報を惜しみなく提供してくれた女性議員がいました。彼女は二期目に挑戦(今度の市議選)します。それでいまはその応援でヴォランティアしています。
マンションのほうは第二期工期へと進み、来年4月まで苦難が続きます。つくづく法律がじゃまをしているんだなと実感します。日影問題でも、冬至に2時間日照があれば建物は建てられます。でもどうです?冬の4時は薄暗くありませんか?受忍限度内にあると事業者は言います。市民の感覚ではとても許せませんよね。人間の感性のほうがよほど正しいことがあるんです。
企業のコンプライアンスとは、日本では法令遵守となっていますが。本来の意味はラテン語の「素直に応じる。要求に応える」ことなんです。「社会的要請への適応」であると、コンプライアンスの専門家、桐蔭横浜大学教授は言っています。

上の写真は、最初のは大正時代からここにあり、ひとびとの心を和ませてきた桜の木の写真を活用した高層マンション反対運動のポスターです。この桜が伐られたとき、旧病院のドクター、看護士さんたちがいっせいに外に出てきて、まるでお葬式のように見送りました。次のもポスター。いろいろポスターを作りました。

2007/02/04

北極グマが困ってるのは事実





2月3日のニューヨークタイムズ紙が、国連科学調査員団が「地球温暖化は疑う余地がない」と発表したのを記事にしています。
国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が2日パリで会議を終え、第4次報告書なるものを正式に発表しました。
人類が今の調子で化石燃料に依存し続ければ、21世紀末には地球の気温が最大で6.4度上昇し、海面は最高59センチ上昇すると予測しています。
北極の氷河は21世紀末には完全に溶けてしまうこと、猛暑と集中豪雨が頻発して台風とハリケーンのような熱帯暴風の威力がますます強まることが予測されたのです。また報告書は、この気候変動を説明するのに、地球温暖化の要因の90%が人間の活動によるものであることを指摘しています。
これでもアメリカ政府は科学者のデータに手を入れたり不都合な箇所の削除を続けて、だまし通すんでしょうか。
ウソをつきだすときりがなくなるものです。

同じく2日、米国フロリダ州中部で最大風速66メートルという竜巻が起こりました。フロリダ州の中部一帯が竜巻と雷雨に見舞われ、死傷者が多数出ている模様です(現時点で少なくとも死者19人、家屋などの倒壊・損壊が1500戸)。先月就任したばかりのクリスト知事は4郡に非常事態宣言を出したそうです。

来日中の南太平洋の小さな国キリバスのアノテ・トン大統領が毎日新聞の会見に応じた際に、「キリバスは、地球温暖化による海面上昇によって国土が海に浸食される危機に直面している」と、日本を含む国際社会が地球環境問題に積極的に取り組むよう訴えました。(2月2日の毎日新聞より)
南太平洋の33の環礁からなるキリバスは人口9万9000人。平均の海抜高度は2メートルで、最も高いところで高度5メートルしかないんだそうです。トン大統領は「先進国の工業化によって地球温暖化が進んだ結果、キリバスのような小国が高いコストを払っていることを知ってほしい」と訴えます。
トン大統領は親日家として知られるそうで、昨年5月にも沖縄で開かれた第4回日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議に出席するため来日しています。

上の写真は1枚目が氷河が溶け出して行き場のなくなったいまの北極グマの姿。
2枚目はフロリダの竜巻の結果です。

2007/02/02

スパイク・リーとリンチの映画がくるよ




<2006年に見た映画で特に印象的だった10本>
=North Country スタンドアップ by ニキ・カーロ
=ミュンヘン by スピルバーグ
=Walk the Line by ジェームズ・マンゴールド
=ヒストリー・オブ・バイオレンス by クローネンバーグ
=ブロークバック・マウンテン by アン・リー 
=ナイロビの蜂 by フェルナンド・メイレレス
=Good Night & Good Luck by ジョージ・クルーニー 
=AMEN by コスタ・ガブラス
=ホテル・ルワンダ by テリー・ジョージ
=メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 byトミー・リー・ジョーンズ

この他にも、ギリシャの<A Touch of Spice>や <カポーティ>、ヴェンダースの<アメリカ、家族のいる風景>、<ユナイテッド93>、<ヴェラ・ドレイク>、<ハッカビーズ>、<シリアナ>、<ウイスキー>などがあがります。
ちなみに、以下はニューヨークのVillage Voice紙の映画評担当者のTop10です。
グリニッジヴィレッジにある映画館でメルビルの「影の軍隊」が再上映されたそうなんです。拷問の映画ですが、いまでも衝撃的であると同時に、まさにいま的な題材ということで、特にアメリカ人の心境としては2006年のナンバーワンに入れてもよいほどだとの評価でした。日本ではまだ公開されてない映画がほとんどですが、参考までに紹介しておきます。
DVDで見た2004年の作品「She Hate Me」は要素が多すぎてファンではあっても評価しがたいできだったスパイク・リーは、ドキュメンタリーにおいてもアカデミーで評価された作品がある監督で、堤防が崩壊し悲惨なカオス情況にあるニューオーリンズの映画があがっています。これはすごく見たい映画です。また久々のデイヴィッド・リンチもあがっています。これはとっても楽しみ。ミッシェル・ゴンドリーにも注目ですし、UKのフリアーズ監督の「The Queen」があるのがなんともうれしい2007年です。

Village Voice 2006 The Movie Top 10
-1 The Death of Mr.Lazarescu by Cristi Puiu ルーマニア映画
-2 Borat by ラリー・チャールズ
-3 The Decay of Fiction by Pat O'Neill 2002
-4 暗闇のスキャナーby リチャード・リンクレーター
-5 The Science of Sleep by Michel Gondry フランス映画
-6 Climates by Nuri Bilge Ceylan トルコ映画
-7 L' Enfant ある子供by ダルデンヌ兄弟 ベルギー映画
-8 When the Levees Broke: A Requiem in Four Acts by Spike Lee
( 堤防が崩壊するとき:ニューオーリンズのカオス)
-9 InLand Empire by David Lynch
10 Battle in Heaven by Carlos Reygadas メキシコ映画
11+Children of Men by アルフォンソ・キュアロン
11+影の軍隊 by ジャン・ピエール・メルビル(拷問の映画)
11+The Queen by スティーヴン・フリアーズ UK 映画
11+Gabriella フランス映画
11+United 93
11+硫黄島からの手紙 byクリント・イーストウッド

写真はハリケーンカトリーナの結果です。2006年1月1日ルイジアナのアッパーミドルクラスの郊外Slidell の姿です。写真家David Metrauxのサイトより
http://www.davidmetraux.com/news/2006/hurricane_katrina.html