見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2013/01/31

常識に依拠した改革の時


ツイッター情報によると、オバマは移民制度改革の演説でこう言ってる
「この国に最初からいたのはネイティブアメリカンだけ。他は皆、他所から来た」「メキシカンアメリカンは移住してきたわけじゃない」
また、演説で触れていないものの、家族呼び寄せビザの対象にゲイのパートナーも含めることを提案しているらしい
かなり進歩的な内容で感動ものです

◇米大統領:不法移民に合法的な滞在資格 改革案を発表

オバマ米大統領は29日、西部ネバダ州ラスベガスの高校で演説し、不法移民に合法的な滞在資格を与えることなどを柱とした移民制度改革案を発表した。米上院でも与野党が包括的移民法案の骨子で合意しており、オバマ大統領は「常識に依拠した包括的改革の時が来た」と訴えた。
大統領は、犯罪者の流入を防ぐため国境警備をさらに強化する方針を強調。「1100万人の不法滞在者がいる。米国籍取得の方法があるという前提から始めなければならない」と語り、犯罪歴がない不法移民に罰金を科したうえで滞在資格を与え、最終的に米国籍取得を可能とする改革を提唱した。
また、米国の大学で理工系の学部を卒業した外国人や外国人投資家に対し、速やかに滞在資格を与える新たな査証(ビザ)発行の考えも示した。
大統領は「今問われているのは、我々が国家としてこの問題を乗り越える覚悟があるかだ」と訴えた。議会に対しても「共和、民主両党がともに取り組む姿勢を示しているのは歓迎すべきだが、行動が伴わなければならない」と述べ、「議会が速やかに行動しない場合は、私が法案を提出する。即座に採決するよう要求する」と強い姿勢で対応を求めた。
(引用元:毎日新聞 2013年01月30日)
http://mainichi.jp/select/news/20130130k0000e030173000c.html

◇オバマ米大統領は29日、西部ネバダ州を訪れ、2期目の主要課題と位置付ける包括的な移民制度改革に関する基本方針を発表した。一定の条件を満たした不法移民に幅広く市民権付与の道を開くのが柱。同時に、保守派に一定程度配慮し、国境警備や違法な雇用・就労の取り締まりを強化する方向も打ち出した。
大統領案は、犯歴調査をクリアし、罰金を納めるなどの条件を満たせば不法移民に暫定的な滞留資格を付与。法令に従った納税などその後の生活ぶりや英語の習得状況などを踏まえ、永住権や市民権を申請できるとした。
(引用元:時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130130-00000028-jij-n_ame

◇オバマ大統領:「一つの国として行動を」…2期目就任演説

昨年11月の米大統領選で再選を果たしたオバマ大統領は21日、連邦議会前で行われた就任式に臨んだ。就任演説で「これまで以上に一つの国家、国民として行動しなければならない」と語り、「平等な社会」の実現のために国民に主体的な行動を求めた。そのうえで女性や移民など弱者政策を達成するまで「旅は終わらない」とし、道半ばの「変革」の実現に意欲を示した。
大統領は「(イラクとアフガニスタンでの)戦争の10年は終わりつつあり、経済復興が始まった。米国の可能性は無限だ」と表明。経済では「少人数が成功し、大多数がやりくりに苦労する国家では成功しない」と述べ、中間層の浮揚の必要性を強調した。
2期目の政権で取り組む具体的な政策は来月の一般教書演説で表明する予定だが、不法滞在している若者に市民権取得の道を開く移民制度改革、子供たちを銃犯罪から守るための銃規制強化、女性や同性愛者の権利、地球温暖化対策などに言及し、政策実現に意欲を表明した。
一方、外交・安全保障分野では、「米国は世界のあらゆる場所で強固な同盟の要」と位置付け、「自由を望む人々のために行動することは、国益でもあり我々の良心でもある」と指摘。アジア、アフリカ、中東など世界中で民主化を支援する方針を表明した。
アフガニスタン戦争を念頭に「平和を維持するために永久に続く戦争は必要ではない」と明言し、「関与政策が疑念や恐怖を払拭(ふっしょく)する」として、平和的な手段で国家間の相違を乗り越えるとの姿勢を強調した。
(引用元:毎日新聞 2013年01月22日)
http://mainichi.jp/select/news/20130122k0000e030191000c.html
写真はニューヨークのハーレムにあるアフリカの生地の店
YARA AFRICAN FABIRICSのギャラリーより 
1ヤード7ドル、セールもやるって 欲しいなー
オバマ生地のテキスタイルデザインは2種類ある
http://www.yaraafricanfabrics.com/special-fabrics.html

2013/01/26

フラッシュモブ



写真はコードピンクの面々
ピンクに加え、
最新のハート型ステッカー
が誇らしげ
これで全米ライフル協会の
強面ガチガチ
記者会見に潜り込み
効果アル突っ込みを演じる
んだからすごい


今朝のメールより
親愛なるヴァーモス
 2013年就任式の週末は終わりました!CODEPINK(反戦や銃規制に徹し世界の理不尽さに抗議する勇気ある活動家集団コードピンク)は街頭でオバマ大統領の銃規制の訴えを支持します。加えて私たちは無人機規制!も必要であるとします。私たちは、数千の最新のすてきなMake Out Not War Stickers(ノットウォーを主張するラベル)を見せびらかし、ユニオン駅ですてきなアンチバイオレンスのフラッシュモブ(けばい集団)を演じ、2500人のピースボール(平和舞踏会)の共同スポンサーになって、イスラエルに対して決して白紙委任しないと要求して多数と行進しました。またArms are for Hugging!(武器はハグのシンボル)のメッセージと共に、総司令官の舞踏会に入る武装した数千の軍人に声をかけました。ここにあるあらゆる行動の素晴らしい画像をチェックして。
 就任演説でオバマ大統領が、「セキュリティ(治安)を持ちこたえ平和を持続することで絶え間ない(恒久的)戦争を必要としない」と言うのを耳にして私たちは喜びました。にもかかわらず、就任当日にイエメンでまたアメリカの無人機攻撃がありました。そしてオバマのジョン・ブレナンCIA長官指名、ブレナンは無人機攻撃の立案者です、私たちを恒久的戦争の方針におき続けるおそれがあります。
 ジョン・ブレナン承認聴聞会は2月7日、CODEPINKは聴聞会室をぎっしりぎゅう詰めにするつもりです。主流メディアにブレナンの任命とキラードローネ(殺人無人機)について妥協しない質問をさせるのにツイッター大攻勢を起こすことで、あなたは私たちの助けになることができます。
(24 Jan. 2013)

2013/01/22

フランケンフィッシュ



写真は"フランケンフィッシュ" Women'sHealthのページより

Avvazの2013年1月17日のメールより
◇米国は、史上初となる遺伝子組み換え食用魚肉「ミュータントサーモン」を世界にふるまおうとしています。人体への安全性は未知数であり、自然環境に放された場合、在来種のサケを駆逐する恐れもあります。「フランケンフィッシュ」の異名で知られるこの怪しいサケが私たちの食卓に並ぶ前に、皆でこのサケの食品としての承認を阻止しましょう。 

新たに誕生した突然変異のサーモンは通常の2倍の速さで成長し、科学者ですら長期的に食べた場合の健康への影響は分からないと言います。それにもかかわらず、遺伝子組み換え生物を誕生させたまさにその会社が資金援助した研究に基づき、食品としての安全宣言が出されようとしているのです! 
幸いにも、米国では食品として承認される前にパブリックコメントを募り検討することが法律で義務付けられています。消費者や環境活動家、漁業従事者が一体となってこの疑わしい取り決めを撤回するよう訴えれば、その声はますます大きくなっていきます。このタイミングで私たちも彼らと共に声を上げ、世界中から食品としての承認の撤回を求めましょう。 

昨年のニュースから
◇米政府は通常の2倍の速さで成長する遺伝子組み換えサケの食品としての販売を近日中に承認する意向だが、早急な承認はこのような食品が社会に与える危険性を見落とす可能性があると警告する論文が、(昨年)11月18日の米科学誌サイエンスに発表された。
このサケは、マサチューセッツ州のバイオテクノロジー企業、アクアバウンティ・テクノロジーズ(AquaBounty Technologies)が開発したもので、タイセイヨウサケ(アトランティック・サーモン)に成長の早いキングサーモンの成長ホルモン遺伝子を組み込んでいる。
FDA米食品医薬品局が承認すれば、遺伝子組み換え動物が食品として初めて市場に出まわることになり、今後さまざまな遺伝子組み換え動物の流通へと扉を開くことになろう。
しかし論文を掲載した米国とノルウェーの科学者の共同チームは、人びとの食習慣や購買習慣、健康や環境の変化まで、遺伝子組み換え動物の流通によってもたらされる影響はまだ研究されて尽くしていないと指摘する。
この遺伝子組み換えサケに関しては9月にも、専門家による独立組織が政府に対し、人体や環境に対する危険性について今までの研究だけでは不十分だと訴えている。専門家による委員会の勧告に拘束力はないが、FDAでは通常、こうした勧告に従うことが多い。
(AFP 2012年11月22日)
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2776341/6498170 

2013/01/21

アルジェリア クライシス


人質の死者数は48人にも…
日曜、ガスプラントの複合施設で25人の遺体が見つかったと報道されるように4日間の包囲で少なくとも48人の人質が亡くなったと考えられる。(BBC NEWS)
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-21114512#TWEET538711

◇ドバイ:アルジェリア南東部イナメマスの天然ガス・プラントで発生した人質事件で、国際テロ組織アルカイダ系イスラム武装組織の指導者モフタール・ベルモフタール司令官が20日、モーリタニアのANI通信を通じ犯行声明を出した。
声明は、同司令官が率いる「イスラム聖戦士血盟団」の40人程度のメンバーが同プラントの制圧を企てたが、アルジェリア軍が反撃したため人質多数が死亡したと指摘。隣国マリの内戦に介入している諸国に対してさらなる攻撃を実行すると警告した。フランスをはじめ近隣のアフリカ諸国は、マリでイスラム武装勢力の掃討作戦を展開している。
ベルモフタール司令官は、マリで誘拐やたばこの密輸などで名を馳せ、「ミスター・マールボロ」の異名を持っている。同司令官は、アルカイダ系武装 勢力のサハラ地域の現地司令官だったが、同勢力が「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」に再編成された際にAQIMから離脱した。ただ、 アルカイダとの関係は維持してきたもよう。
声明によると、武装組織はアルジェリア政府軍に交渉を申し入れ、「人質の安全」のため現場を離れるよう要求したが、政府軍はヘリコプターで攻撃した。攻撃を受けて人質は施設内に集められたが、再び政府軍による爆撃に遭ったという。声明はまた、プラントは英エネルギー大手BPなどが操業しているものであることから、制圧作戦の標的に選ばれたとしている。
アルジェリア軍の特殊部隊は、武装組織が逃亡を図ろうとしたところを銃撃したという。(ウォールストリートジャーナル)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324439704578254291048942884.html

◇人質を「人間の盾」に 日揮の比人技術者が証言

「犯行グループは人質を『人間の盾』にしていた。だが、容赦なく攻撃するアルジェリア軍の前では、歯が立たなかった」
アルジェリア人質事件が起きたガス田施設で働いていたフィリピン人ルーベン・アンドラーダさん(49)は、疲れ切った声で母国に残る妻に電話をしてきた。AP通信やフィリピンのメディアが報じた。APによると、アンドラーダさんはプラント建設大手、日揮の技術者。
拘束されたアンドラーダさんら人質約35人は、犯行グループの15人が監視。人質は首に爆弾をネックレスのようにかけられ「誰かが逃げれば、皆の首が飛ぶ」と脅された。
17日、移動のため車に分乗させられた際に、アルジェリア軍のヘリがミサイルと銃で攻撃を開始。他の車は爆発したり攻撃を受けたりして炎上した。自分の車は横転、肘に銃弾を受け、砂漠の中で「神の加護もここまでか」と覚悟した。(共同)

◇カイロ:中東の衛星テレビ局アルジャジーラは20日、アルジェリア人質事件で犯行を認めた国際テロ組織アルカイダ系のイスラム武装組織「イスラム聖戦士血盟団」を率いるベルモフタール司令官を拘束するため、英国が部隊を派遣すると報じた。(時事)
上の写真の人が、ミスターマールボロと呼ばれるベルモフタール司令官

今朝のアノニマスのツイート「禁じられた穀物」をクリックするとHIGH TIMESのウェブサイトに飛んだ
なつかしい雑誌「HIGH TIMES」! 健在でうれしい!
アメリカに行くと、まず最寄りの本や雑誌のストアに行って、これを物色して買ったものだ

2013/01/13

目にするものが人を変える



写真はJRのプロジェクト
「Women Are Heroes」より
ケニア 2009



JR(ジェイアール)とイニシャルで名乗り、決してサングラスを外さないパリ生まれのアーティストのことご存知ですか。
たまたま日本で朝放映のCNNのインタヴュー番組に出演しているところに遭遇し、インドの貨物列車の貨車に糊付けされたでっかく引き伸ばされたモノクロ顔写真を使った彼のプロジェクトのこと知り、こりゃすごい!と感嘆した。

17歳で自称落書きアーティストだったJRは、地下鉄で見つけた安物カメラで友だちと自分のアドベンチャーを写真に撮影しそれを壁に貼りはじめる。彼はそれを「ボクはここにいた」とビルの上から伝える旅と言っている。
それから「サイドウォークギャラリー(expo de rue)」と称し、撮った写真を街中で「展示」していたが、2005年に起きたパリ郊外の暴動事件をきっかけに世の中に対してメッセージ性を持ったプロジェクトへと進化させていく。

現在、パリとニューヨークを拠点に世界中で活動する。昨年、日本の福島に現れてモノクロ顔写真を糊付けしたトラックでプロジェクトを展開。
2007年の第54回ヴィネチアビエンナーレ、2008年の「時代の肖像展」(テート・モダン)、2011年の「パリ・デリー・ボンベイ展」(ポンピドゥー・センター)などに参加。2013年2月9日―6月2日には東京のワタリウム美術館でアジア初の個展を開催するとのことだ。

http://camp-fire.jp/projects/view/446

2011年にTED賞を受賞したときの彼のスピーチを紹介しよう
こんな感じ(一部引用)TEDのサイトで全部聞いてください

2005年パリ郊外の暴動、ボクは28ミリレンズを持ってその場所に向かった。そのレンズだと被写体に25㎝まで近づかないといけない。信頼がないと撮影できない。ル・ボスケで4枚ポートレートを撮った。それを巨大なポスターにしてパリの富裕層地域のそこらじゅうに貼った。一年後パリ市庁舎の前に展示された。かつて彼らのイメージといえば、メディアがかすめ取って歪めたものだったが、ここでは誇りを持って自分のイメージを示している。そこで気がついた、紙と糊の力と。アートは世界を変えられるのか?
一年後、中東の紛争で耳にするのはイスラエルとパレスチナの紛争のことばかり。そこで友だちのマルコと現地に行って実際のパレスチナ人と実際のイスラエル人に会うことにした。どれほど違うのか?現地に着くなりストリートに出てあちこちでいろんな人に話しかけた。そこで気づいた、メディアの伝える情報とは違うじゃないかと。同じ仕事をしているパレスチナ人とイスラエル人のポートレートを撮ることにした。タクシー運転手、弁護士、料理人など。対立する国の人間と並べて貼ることに誰もが同意してくれた。それをイスラエルとパレスチナの8つの街に貼ることにした。壁のあっち側とこっち側の両方に。史上最大の違法アート展の開幕。「Face 2 Face」と名づけた。
「Face 2 Face」をやるのは、わずか6人の友だちと2脚のハシゴ、2本のブラシ、レンタカー一台にカメラ一台、そしておよそ2000㎡の紙、あらゆる人からいろんな支援を受けた。にぎわう市場の通りで両方の国民の写真を貼るんだが、人が集まってきて「何してるの?」と尋ねる。アートのプロジェクトで同じ職業のイスラエル人とパレスチナ人なんだと言うと、いつも沈黙がある、そして少し間を置いてから「どっちの国民か見分けがつく?」と聞くことにしていた。誰も答えられない(会場から拍手が沸く)!
イスラエルの監視塔にも貼ったけど何もされなかった。使うのは紙と糊だけなので破けるし、落書きされたり汚されたりする、雨や風で剥がれるが、それでいいんだ。ちょうど4年経つがほとんどの写真が残っている。「Face 2 Face」が実証したのは不可能に思えたことが実は可能だったこと。むしろ簡単だった。視界を広げたわけではなく、想像より遠くへ行けることを証明しただけだ。
中東では美術館のない場所で製作した。道に作品を展示するという方向性がおもしろいと感じたのでさらに突き進めようと思い、美術館がひとつもない地域に行くことにした。そういう発展途上国に行くと女性がコミュニティの中心的存在、そうであってもストリートを仕切っているのは男性だ。そこにボクたちは触発されて女性の写真を貼ることで男性から女性に感謝の気持ちを表すプロジェクトを始めた。
プロジェクト名は「Women Are Heroes」さまざまな大陸に行っていろいろな話を聞いても彼女たちの複雑な葛藤を理解できるわけではない。ただ傍観するしかなく、言葉も出ず、意見も言えず、泣くしかないこともあった。彼女たちの写真を撮って、貼るだけだ。
「Women Are Heroes」は世界中を巡った。行き先のほとんどはメディアで聞いたことがあるという理由で選んだ。例えば、2008年6月リオの貧民街のひとつプロヴィデンシアで起こった軍に拘束された学生3人が敵の貧民街に連行され切り刻まれた事件。ブラジル中に衝撃が走った。その貧民街は最大の麻薬組織によって牛耳られていた。ボクはそこに行くことにした。
到着して歩き回るうちに一人の女性に出会った。ボクの本を見せると、彼女は「文化に飢えてるの。ここには文化が必要よ」と言った。まずは子どもの写真から始めた。翌日ポスターにして貼った。次の日には傷つけられていたがそれでいい、自分たちのアートだと感じて欲しい。
その次の日、広場でミーティングを開くと、殺された3人の学生につながりのある女性たちが来てくれて、母親や祖母、親友もいた、事件のことを声を大きくして訴えた。その日から貧民街に受け入れられ、撮影も進み、プロジェクトが動き出す。麻薬密売組織のボスはそこでの撮影を危惧していたから、「暴力や武器を撮影する気はない、メディアで十分見ている。ボクはここで出会ったすばらしい人たちを見せたいんだ」と言った。
これはとてもシンボリックな作品、初めて中心街から見えない作品を作った。ここは3人の学生が拘束された場所で写真は学生のひとりの祖母。だれもがプロジェクトを理解してくれて丘一面に貼ることができた。(会場から拍手)
おもしろいことに、メディアはヘリから望遠レンズで撮影するだけで中には入れない。ボクらはテレビで自分たちの作業を見たものだ、「何をしているかご存知の方はお電話を」とテロップで流れた。プロジェクトについて知るにはここの女性たちを見つけて聞くしかない。このプロジェクトはメディアと名もなき女性たちとの架け橋になった。
ボクたちは旅を続けた。アフリカ、スーダン、シエラレオネ、リベリア、ケニア、戦争で荒れたモンロビアにも行った。人々はまっすぐにやって来て何をやっているのか知りたがる。モチベーションになっているのは人々の好奇心だと思う。さらにそれが大きくなって、欲望になり、必要なものとなる。
モンロビアの橋で元反乱軍兵士が手伝ってくれた。戦争中にレイプされたという女性の写真、女性はいつでも紛争の最初の犠牲者になる。
これはケニアのキベラ、アフリカで一番大きなスラムのひとつ。2008年選挙後に暴動が起こったところ。ここでは屋根に貼った。雨漏りを防ぐために紙ではなくビニールを使った。アートが実用的になった、だから残っている。
プロジェクトのたびに映像を作るんだ。これは「Women Are Heroes」の紹介ヴィデオの一部だ。ぜひ、この映像を見てプロジェクトの意図をつかんで現地の感情をくみ取ってくれ。それもプロジェクトにとってだいじな要素。どの写真にも多くのストーリーが隠されている。
被写体の女性たちは参加することもコミュニティ内に貼られることも誇りに思っているが、「私たちのストーリーも一緒に広めてください」と頼まれた。だからそうしている。
最近、あるパブリックアートを始めた。使うのは私の作品ではなく、マン・レイやヘレン・レヴィット、ジャコメリなどの作品。その写真を使って何をするかが大事であり、貼る場所が主張を伝える。例えば、ミナレットの写真をスイスで貼った。建設禁止を支持する国民投票の数週間後に。(会場から拍手)
ガスマスクをした3人の男の写真はチェルノブイリで撮影されたものだが貼った場所は南イタリア、マフィアが時々ゴミを埋める場所だ。

アートは世界を変える。直接的に物事を変えるわけではないが、物の見方を変える。アートが変えるのは世界の見方。意見交換して議論する中立的な場を提供する。その結果として、世界を変えることができる。
何か思うところがあるなら、解決のために立ちあがってくれ。グローバルアートプロジェクトに参加してくれ。そうすれば世界をひっくり返すことができる。この場から、まさに今ここから始めて欲しい。主張を聞かせて欲しい。ポートレートを撮影しアップロードして欲しい。データはすべてウェブサイトにある。「insideoutproject.net」
目にするものが人を変える。一緒に行動すれば、全体は単なる足し算より大きくなる。世界の歴史に残るものを一緒に作り上げたい。

http://www.ted.com/talks/lang/en/jr_s_ted_prize_wish_use_art_to_turn_the_world_inside_out.html
 △JRが2001年に受賞した「TED Prize」とは
TEDは、世界の思想家や手腕家が集うカンファレンスなどを主催するビジネス界で名だたる組織。同アワードの賞金はなんと10万ドル(一千万円)。
これまでU2のボノやビル・クリントン、シェフのジェイミー・オリバーなどが受賞してきただけに、今回ストリートアーティストのJRが受賞したのは異例なこと。
「Women Are Heroes」は、"参加可能なアート"活動でもある。女性たちは写真のモデルをつとめ、子供たちはグラフィティの貼付けをしてアートに参加する。パリ近郊のスラムのビルに、中東の壁に、アフリカの壊れた橋に、虐げられる人々の激しいメッセージを感じることができる。
JRはこの活動を、自ら監督を務める映画「Women Are Heroes」に詰め込んだ。6分間のティーザー映像がvimeoにて公開されているが、この短いティザー映像の中にも、女性や子供の強烈な生を感じることができる。
音楽はマッシブ・アタックが担当。日本で上映される日が待ち遠しい。
http://white-screen.jp/?p=3763

2013/01/02

the pieces of shit

2013年 よろしく
映画"きっとここが帰る場所"より
the pieces of shit !!