見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2022/05/29

NBAスティーヴ・カー「もうたくさんだ」

 


全米ライフル協会の会合でトランプが発言:

「『銃のない場所』を宣伝する看板ほど、大量殺人犯を誘うものはない」

「教師に銃を持たせることで学校は安全になる」

「すべての学校に警察官や武装した担当者を常時置くべきだ」


会合が開かれたコンベンションセンターには拳銃やライフルが展示され数千人が参加。AP通信などの5月の世論調査によると米国内の成人の51%が半自動小銃の販売禁止に賛成しているが、民主党支持層が賛成75%なのに対し、共和党支持層は27%にとどまっている。


◇「悪」が存在するからこそ武装すべき

AFP BB News 2022年5月28日


ドナルド・トランプ前米大統領は27日、南部テキサス州の小学校で起きた銃乱射事件を受けて銃規制の強化を求める声を否定し、米市民には「悪」から身を守るために銃の所有が認められるべきだと述べた。


トランプ氏はヒューストンで米国最大の銃擁護ロビー団体『全米ライフル協会(NRA)』が開催したイベントの冒頭で、「世界に悪が存在する以上、法を順守する市民の武装を解除する理由はない。悪の存在は、法を順守する市民が武装する大きな要因となっている」と語った。


また「左派が推進するさまざまな銃規制強化政策でも、今回の惨劇を防ぐのに何の役にも立たなかっただろう」と述べた。


テキサス州ユバルディ(Uvalde)にあるロブ小学校(Robb Elementary School)で24日に起きた事件では、18歳の容疑者が、児童19人と教員2人を殺害。同州史上最悪の学校での銃乱射事件となった。容疑者は、事件で使用したAR15型半自動ライフルを合法的に購入していた。


トランプ氏は容疑者を「正気を失った」制御不能な人間と呼び、犠牲となった19人の児童の名前を読み上げた上で、銃規制の努力は「グロテスク」だと表現した。


さらに「学校の警備を強化し、子どもたちを守るために、すべての州、自治体レベルで共和党員も民主党員も皆で団結しなければならない。今必要なのは、全米の学校の警備態勢を徹底的に見直すことだ」と付け加えた。


https://www.afpbb.com/articles/-/3407152?utm_source=yahoo&utm_medium=news&cx_from=yahoo&cx_position=r1&cx_rss=afp&cx_id=3407173



メキシコとの国境に近いテキサスの小学校でまたもや銃乱射事件が起きた


BBCが報じるところによれば、午前8時ごろ、町の中心部に近いロッブ小学校には、7歳から10歳までの児童約600人が登校していた。

一方、町の反対側では、サルヴァドル・ラモス容疑者が、アメリカ史上最悪レベルの銃乱射事件の始まりとなる発砲事件を起こしていた。

容疑者は先週、18歳になったばかりだった。その直後、半自動ライフル銃2丁を購入したとみられている。

孤独で、「問題の多い家庭生活」を送り、言語障害のためにいじめられたとされるラモス容疑者は、祖母を銃撃すると、銃と大量の弾薬を積んだ古いトラックで逃走した。

警察によると、容疑者は町内で車を乱暴に走らせ、午前11時半ごろ、ロッブ小学校近くの側溝に車ごと突っ込んだ。近くにいた人たちが近づき、助けようとした。

「困っているだろうと思って、助けようと駆けつけた。すると彼が車から出てきて、発砲し始めた」

ロッブ小学校で勤務する警官1人と、ユヴァルディ警察当局の警官2人が、容疑者に向けて発砲した。しかし、容疑者を止めることはできず、応援を要請したという。

容疑者はその後、4年生の教室に押し入ったと、テキサス州公安局のクリス・オリヴァレス広報官はCNNに述べた。

やがて警察が現場に到着。容疑者は教室にバリケードを築き、警察との対決に備えたという。

この事件の死者21人はのちに全員、この教室で発見されている。

虐殺事件がようやく終わったのは、午後1時過ぎだった。付近にいた国境警備隊の警官が、容疑者の頭部を撃った。

警察によると、容疑者が校内にいたのは1時間ほどだった。学校ではその後、容疑者が所持していた30発入りの弾倉7個が発見された。


◇警察は「なにもしなかった」 初動対応に疑問

AFP=時事 2022年5月27日


米南部テキサス州の小学校で起きた銃乱射事件で、警察の初動対応に疑問を呈する声が目撃者から上がっている。保護者らは警官に対し、校内に突入するよう訴えたが、聞き入れられなかったという。


娘のジャクリンを亡くしたハシント・カサレス(Jacinto Cazares)は25日夜、ABC Newsに対し、銃撃があったとの知らせを受けて学校に駆けつけたところ、「完全武装した警官が少なくとも40人いたが、手遅れになるまで何もしなかった」と語った。他の保護者たちも米メディアに対し、現場の警官に対してもっと強硬な措置を取るよう訴えたと語っている。


地元の教会で夫婦ともに牧師を務めるダニエル・マイヤーズ(Daniel Myers)72歳と妻のマチルダ(Matilda Myers)はAFPに対し、警察はすぐに校舎に突入せずに増援を待っているようにみられ、現場の保護者は取り乱していたと語った。「保護者たちは必死で、自ら突入する覚悟だった。ある男性は『自分は軍隊にいた。銃をくれ。突入する。躊躇はしない』と叫んでいた」


テキサス州公安局のスティーブン・マクロー(Steven McCraw)局長が米CNNテレビに語ったところによると、ラモス容疑者が校舎に入ってから警官に射殺されるまでの時間は約40分間だった。だが米国境警備隊のラウル・オルティス(Raul Ortiz)隊長はCNNに、同隊の隊員は躊躇することなく「可能な限り迅速に対処した」と述べている。


https://news.yahoo.co.jp/articles/a83757361b70a9bb10915367aebec8c9409f1f9b





◇NBAウォリアーズのヘッドコーチ、スティーヴ・カーが、今日、オークランドの学校のキャンバスから警察を取り除くことを声高に求める集会のために何百人ものオークランドの保護者、生徒、教師たちの仲間に加わった。


テキサス州ユヴァルディの銃乱射について、「たった今、学校で殺害された子どもたちがいる。なにかしようと考えていると… 黙っているのがいやになった。もうたくさんだ。」スティーヴ・カー


カリフォルニア州オークランド:24日火曜日の集会と行進は、この問題に10年近く取り組んできた “Black Organizing Project” によって催された。


スティーヴ・カーは、Black Lives Matter(黒人の命もだいじ)運動を支持することについてはっきり意見を述べてきており、火曜日オークランドでは独学することや人種的不公平(不当な行為)に襲われる人々の声に耳を傾けることの重要性について話した。


シュプレヒコール、パフォーマンス、数人の演説者と共に、オークランド統一学区の保護者と生徒は内部の警官隊を解体するよう学区に要求した。


「銃を手に入れるのは、粉ミルクを手に入れるよりカンタン」とNBAゴールデンステート・ウォリアーズのガード、デイミオン・リー


「何人の友人や同僚、コーチ、選手が集まって、わたしたちに何ができるかを話し合ったかわからない、わたしたちに何ができるか?」とカーは言った。「今、わたしたちは転換点にいるように思える、ここに突破口がある。」


Black Organizing Project は、キャンパスに制服警官を配置する代わりに、キャンパスにもっと多くのカウンセラーや教師、図書館員を配置するために資金を使いたいと述べている。


さあ、耳を傾けるときだとカーは言う。

「答えはコミュニティ自体の中にあることをわたしは学んだ。それは政治家の執務室にはない」とカーは言った。「コミュニティにいる人々に耳を貸す必要があることを学んだ、だからこそ、わたしはみなさんを元気づけ支えたいので、今日ここにいる。」


遠慮なくずばずばものを言うNBAのコーチは、この運動をまるごと自らを養うための時間として常に活用したと言う。


https://www.kron4.com/news/bay-area/warriors-steve-kerr-joins-oakland-activists-calls-to-remove-ousd-police/





2022/05/26

不当で残忍な戦争、イラクもまたしかり

 



ロシア不在のダボス会議

投資家のジョージ・ソロスは、「戦いはいずれ終わるに違いないが、そうなった後も元の状況に戻ることは永遠にないだろう」とダボスで述べた。



◇ジョージW.ブッシュがゼレンスキーをチャーチルとなぞらえ、ウクライナの戦争を正しいとされていないイラク侵攻と呼ぶ失態

The Dallas Morning News May 18, 2022

 

18日水曜日、戦争が始まって以来、ロシアのウクライナ侵略についての最も広範囲の公開の論評のなかで前大統領のジョージW.ブッシュは、ますます独裁者のようなロシアの政権を公然と非難すると同時に、ウクライナの指導者のゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)をウィンストン・チャーチルになぞらえた。


「かっこいい普通の男」と評したゼレンスキーと「21世紀のチャーチル」は、ロシアの侵略に対抗して自国の防衛を指揮するより先に選挙の正当性によって権限を与えられたとブッシュは述べた。


ブッシュはサザンメソジスト大学の彼が主催するセンターでのイベント中に論評した。イベントは、前大統領ドナルド・トランプがジョー・バイデンに敗北したことを認めるのを拒否し、バイデン勝利の証明を妨害しようと意図して計画された1月6日米国議会議事堂での結果として続く暴動の圧倒的な影響のなか、民主主義状態とアメリカの選挙の安全性について考察した。


だが、10分間の演説の間にブッシュはロシアのウラジーミル・プーチンに言及しながらことばによる軽率な行いもした、プーチンのことを民衆の反対意見を残酷に抑圧し、政敵を投獄させたとブッシュは特に言及した。


「結果はロシアでのチェック&バランス(行き過ぎを抑えて均衡を取る)の欠如、そして完全に正当とされていない残忍なイラク侵攻に着手するというひとりの男の決定だ」と、ブッシュはまばたきして「ウクライナのことです」と自分の誤りをただす前に述べた。


この説明は聴衆を気まずい沈黙状態にした。次にはブッシュは肩をすくめると小声で「イラクもそう」だと話した。


ブッシュは2003年のイラク先制侵略を監督し、批判者たちはその侵略を残忍で不当なものと呼んでいる。結果として続く戦争で、数万人のイラク市民に加えて4000人以上のアメリカ軍勢が殺害された。


https://www.dallasnews.com/news/2022/05/18/george-w-bush-compares-zelenskyy-to-churchill-mistakenly-calls-iraq-invasion-unjustified/



◇ジョージW.ブッシュがつまづいて真実の瞬間に入る

前大統領の失態は、彼の犯罪的な戦争の開始が今でも正義を言えと迫ることをわたしたちに気づかせる

The Nation MAY 20,2022


アメリカのすべての大統領のなかで間違いなく最もはっきりしないジョージW.ブッシュは、時たま、非常にバツの悪い言葉でかなり重要で本当のことをうっかり言ってしまうことがある。水曜夜の演説の間、ブッシュは意図せずにうっかり、彼の最も悪名高いレガシーについて世界に思い出させた。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の政権を批判して、完全に罪となる残忍なウクライナ侵略というところを「完全に罪となる残忍なイラク侵略」に着手したと述べた。彼は次にはためらって止まると、難しい数学の問題を解く子どものような目をして「ウクライナのこと」だと自分の誤りをただした。


まだ混乱しているように見えるブッシュは、「それはともかく、イラクもだ」とつぶやいた。これは告白とみなされるかもしれないが、彼は言い訳することに転じた。群衆がいらいらして笑い始めたとき、ブッシュは最初のうちは不可解な「75」という一語の文を口にするということばの癖に戻った。思うに彼は、「わたしは75歳(4分の3世紀)になった」という事実に言及していたとはいえ、実際にはまだうんと若い男性の未熟な得意げな笑みと道徳的なはぐらかしを有している。


ブッシュの予想外の発言をなんとみなすか?ただのへま(ばかな間違い)だったのか?告白?ことによると一種の意味を曲げた自慢ですらある?


でも、フロイトが教えてくれているように、間違いは発覚(暴露)の始まりにもなりえる。ブッシュがフロイト的失言をしたとすれば、それは単なる失言以上のものだった。文字通りのフロイト的落とし穴。無意識の深みへの心理分析的な洞窟探検家に頼らなくても、本当に恥ずかしい間違いは偶然に明らかになるものだというのは常識の問題だ。アメリカの政治ジャーナリスト、マイケル・キンズレー(Michael Kinsle)までもこの提案を明確な格言に成分化した。「失態(へま)は政治家が真実、彼が言うことになっていない明らかな真実、を語るときのこと。」


ブッシュに何らかの精神(霊的)生活があると仮定するとすれば、彼がいくらかの罪悪感を抱いている可能性がある。だが、ブッシュの不安げな良心という個人的なドラマは、仮にそれが存在するとして、イラク戦争がアメリカの文化全般に癒やされない傷のままとどまることを保証する政治的現実ほどは重要でない。


ふたつの印象的で矛盾した事実が真実だ。イラク戦争は間違いであり、おそらく犯罪であったという、政治的な範囲全体に広いコンセンサスがある。

依然として、この大失敗を犯した人々を罰する現実的な可能性はない。ディック・チェイニーとブッシュ自身がやがてそうなるように、ドナルド・ラムズフェルドは特権の享受者のうちに死んだ。


イラク戦争が悲劇でありおそらく犯罪だったことを認める機会として、政治的範囲全体のさまざまな声がいかにブッシュのフロイト的失言を利用したかが印象的だった。


ムスリム女性初の下院議員イルハン・オマル(Ilhan Omar)は次のようにツイートした。「罪を犯した意識があなたに追いつくとき、あなたは告白することになったが、あなたの責任を問うことをだれも欲しない。笑いは、この男と彼の聴衆がどんな人であるかについて知らせるじゃまをしている。彼の戦争で亡くなった数千人の米軍と数十万人のイラク人についてまったく気にかけない。」何についてもオマルにめったに同意しないドナルド・トランプ・ジュニアが類似した意外なことを言う:「彼自身の20年、数えきれない命と何兆ドルについて、これほど正直で批判的だったらよかったと思いますよ。」


しかし、多様な党派的・個人的利害の人々によって共有されたコンセンサスにもかかわらず、ブッシュは免責を享受し続けるだろう。彼の話を聞いた支持者で構成された群衆は、無謀で違法な帝国の危険をものともせず敢行することは全く取るに足らないとアメリカの政治システムがすでに決定していることをわかっていたので、彼のことばによる災難を笑い飛ばすのが安全だと感じた。


ブッシュの後任であるバラク・オバマは、次に進むという名目で、ブッシュ時代の内外の犯罪の何であれ法的な重大性はまったくないと判断することで問題を封印した。この金のかからない国民和解の推進はドナルド・トランプの台頭でもっぱら強化された。突然、民主党の指導者らが、立派な共和党のアバターとしてブッシュの役を作りなおした。デマゴーグのリアリティ番組のスターに対比して踏みとどまる、品位が高いと思われている地味な政治家にだ。ファルージャの破壊者は、ミッシェル・オバマにミントをあげた好ましい男になった。


https://www.thenation.com/article/politics/george-bush-iraq-war-crime/?utm_source=one-signal&utm_medium=push&utm_campaign=2022-05-20

2022/05/16

パレスチナを忘れない

もう長いことわたしはパレスチナ北部ガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)の生産者団体「ガリラヤのシンディアナ」から届くオリーブオイルを購入している。パレスチナ人の運命(特にガザに住むパレスチナ人)は世界で起きてることでも最も理不尽なもののひとつだと感じるからで、ひとりの消費者としてなにを選ぶかは誰にでもできる支援の手段だと信じている。

ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)のオリーブ石けんや刺繍製品なども扱う日本の『パレスチナ・オリーブ』は、いつも商品と一緒に通信『ぜいとぅーん』(アラビア語でオリーブの意味)を送ってくれる。今年1月発行の通信に現在の日本の円安、経済力の低下からくる世界における信用のなさについて具体的にどういうことかよくわかることが書かれていた。これを紹介する。

http://www.paleoli.org/


日本での販売価格の値上げについて:

現地の物価上昇とイスラエル通貨シェケル(パレスチナ自治政府には独自通貨が認められていない、パレスチナでもこれが日常的に使われる)の対ドル、対ユーロ全面高。

海上輸送の混乱について:

コロナ禍の影響によるコンテナ不足、アジアの港の混雑、海上運賃の高騰が起きているといわれる一方で、日本の経済力の低下、円安が影響してきているようだ。つまり、コンテナの「取り負け」や、コンテナ船が日本の港に寄らないということが起きている。

これまでイスラエル北部のハイファ港から横浜港まで途中一回の積み替えだったのが、2021年2月出港分は2回、9月出港分は3回あった。そして9月出港分はその積み替え港で大変待たされた。通関手続きに要する時間を除き、ハイファから横浜港まで1ヶ月程度で届いていたのが、今回は2ヶ月以上かかった。日本の港に寄る船が少なくなったということであれば、これからも続く傾向なのだと思う。

日本だけが給与が下がり、「安い国」になっていく。

一方、お金で「途上国」の資源や生産物を収奪してきたのも、もう終わりにしなくてはならない。そのためのフェアトレード。わたしたちは大きな経済の動きに吹き飛ばされそうな小さな存在だが、ともに乗り切っていこう。



イスラエルの犯罪はいつまで許されるのか

世界はどこまでもみてみぬふりなのか


#AhmadManasra は、イスラエル人による7年の投獄中に精神的および肉体的拷問を受けたあと、心の健康(メンタルヘルス)が危険なほど悪化した二十歳のパレスチナ人政治犯です。彼を自由の身にする署名運動 petition: http://bit.ly/ManasraPetition #الحرية_لأحمد_مناصرة


わたしたちはどうしてAhmadのことを忘れられるのか?

彼は13歳になった2015年に投獄された。第2次インティファーダの中で成長し大人らしく育つこと。彼がなにを経験しなければならないか、そして悪化する心の健康という難局に関して、わたしたちの多くは想像することができる。わたしたちはすべての人に #FreeAhmadManasraを要求するよう呼びかけます。



6人の子供を持つ部分的に目の不自由なパレスチナ人の未亡人が軍の検問所でイスラエル兵士らによって射殺された。世界のいきどおりはどこにある???#FreePalestine



Mohamad Assaf (34) は、パレスチナ人の土地をイスラエルの植民地化から守るために努力して進む弁護士だった。今朝、彼は自分の子どもと甥っ子を学校まで送っていった。彼の故郷ナブルスを急襲するイスラエル軍が彼の首を撃った。

#SayHisName そしてイスラエルの犯罪#IsraeliCrimesについて説明責任を要求しよう。


水曜日、パレスチナ保健省によると、イスラエル軍は占領地ヨルダン川西岸での軍事作戦5日目にナブルスの街でパレスチナ人を射殺した。

Middle East Eye



TIMES OF GAZA

過去24時間以内に、ヨルダン川西岸の異なる場所でイスラエルの占領軍によって射殺された5人のパレスチナ人を示す写真

2022/05/15

ターゲットになるジャーナリスト

 



U2のボノとエッジがキーウの地下鉄、爆撃を退避する防空壕でサプライズ コンサートをやった

"Stand by Me," "Angel of Harlem," and "With or Without You" 





なんてことでしょう!頼りにしてきた記者の死を悼み、絶望するパレスチナ人に向かって襲いかかるなんて!棺をかついでいる男性たち、嘆き悲しんでいる人たちに、どうやったら投石ができるのか 彼らは投石なんかしていない!イスラエルは今回もまた自分たちは許されると思っている…


下記はコードピンクが行動を呼びかけるメールです


◇2022年5月11日水曜日、アメリカ国籍を持つ51歳のパレスチナ系アメリカ人、アルジャジーラのジャーナリストであるシェリーン・アブ・アクラ(Shireen Abu Akleh)は、今朝イスラエル兵士らが彼女の面前で彼女を撃ち殺したとき、ジェニン難民キャンプでのイスラエル軍の襲撃をニュースとして報道していました。彼女の防弾ベストにもヘルメットにも、はっきりと“PRESS(報道関係者)”のしるしが付けられていました。


シェリーンが撃たれた直後を明らかにする動画では、男性が「負傷した!シェリーン、シェリーン、なんてこった、シェリーン! 救急車を!」と叫び声をあげているのが聞こえます。同じく報道関係者のしるしが付いた保護ベストとヘルメットを身に着けたアルジャジーラのジャーナリストShatha Hanayshaがなんとかしてシェリーンに手を伸ばそうとうずくまっているのにイスラエルの銃撃によって押し戻されているのが見て取れます。兵士らは、「彼女が倒れた後も発砲をやめなかった」とHanayshaは言いました。「イスラエル軍は殺すまで撃つことに固執しました。」


シェリーン殺害のあとでイスラエル軍は、シェリーンが「パレスチナ人の武力攻撃によって」殺害された可能性を調査していることをツイッターを手段にして知らせました。イスラエル外務省はパレスチナ自治政府と共に合同捜査を行うことを申し出ており、イスラエル軍スポークスマンKochav Ran は軍のラジオで、「カメラで武装している」とシェリーンと同僚たちを非難しました。


米国大使Tom Nidesは、「今日、ジェニンでの彼女の死と少なくとも他のひとりのジャーナリストの負傷について情況を徹底的に調査することを奨励する」とツイートしました。でも、断然、あまりにも何度も何度も起きてきているとき、イスラエルは自分たちを捜査して免罪することを許されるべきではないと彼は明記しませんでした。


グロテスクで露骨なシェリーン・アブ・アクラの殺害について最大限の調査を強く要請することを、イスラエルではなく、アメリカ国防省に求めます。調査の間、アメリカはただちにイスラエルへの軍事援助を停止しなければなりません。


不幸にして、まだまだあります。パレスチナの人々と擁護団体がシェリーンの死を悼んでいたとき、イスラエルの警察はシェリーンの一族の故郷に押しかけて外になびくパレスチナの旗を没収しました。ほかの場所で今朝、イスラエルのブルドーザーが南ヘブロンの丘にあるMasafer Yattaパレスチナの村を強制的に退去させて置き換えをはじめました。


バイデン政権は、パレスチナ人とイスラエル人に向けて自由、安全、尊厳、繁栄の対等な措置に積極的に関与していると繰り返し述べています。しかし、作家であり活動家のグレイス・ペイリー(Grace Paley)の言葉を借りれば、「唯一確認できる希望の特徴は行動です。」コードピンクの仲間に加わって行動を呼びかけましょう。シェリーンのために正義を要求しよう。


Ariel and the entire CODEPINK team: Ann, Clay, Danaka, Emily, Farida, Justina, Jodie, Kelly, Leonardo, Marcy, Mark, Medea, Michelle, Nancy, Olivia, Paki,  Sam, Samantha, Teri, Shea, and Suzie


https://www.codepink.org/shireen


◇BBC NEWS JAPAN  2022年5月14日

パレスチナ自治区でイスラエル治安部隊による作戦を取材中に銃撃され死亡した記者の葬儀が13日、東エルサレムで執り行われた。中東の衛星放送局アルジャジーラのシェリーン・アブ・アクラ記者の棺を運ぶ葬列では、イスラエルの警官隊と参列者が衝突し、もみ合いの中で棺が揺さぶられ、地面に落ちそうになった。

現場の映像で、イスラエル国境警察隊の警官たちが参列者を殴る様子が確認できる。イスラエル警察は、自分たちへの投石に対応したのだと説明している。

アブ・アクラ氏は11日、ヨルダン川西岸ジェニンの難民キャンプで、イスラエル軍と治安部隊による急襲作戦を取材していた。

パレスチナ保健省などによると、アブ・アクラ氏は「報道」の文字が書かれた青い防弾ジャケットを着てこの作戦を取材中、頭部に実弾を受けた。

アブ・アクラ氏は約20年にわたりパレスチナとイスラエルの対立を取材してきた、著名な記者だった。


https://www.bbc.com/japanese/video-61447067



2022/05/03

西側の外交的失敗



わが家にもプーチンがいた

三悪揃い組

日米欧がロシアのプーチンの資産を凍結する個人制裁を決めた

日米欧が一致して悪者として国のトップに制裁の焦点をあてるのはリビアのカダフィ大佐、イラクのフセイン大統領と、過去に数例しかない



東京新聞で「本音のコラム」を執筆中の1970年生まれエジプト育ちの文筆家、師岡カリーマが、雑誌『世界』臨時増刊『ウクライナ侵略戦争―世界秩序の危機』(岩波書店)に寄せた巻頭文が話題を呼んでいると聞く

その短縮版が4月30日の東京新聞朝刊に掲載された

わたしは望月衣塑子記者の記事が読みたいのと彼女を応援したくて東京新聞を購読している

その「本音のコラム」で知ることができた諸岡カリーマのわたしはファンである

彼女の文章から一部を紹介する 

全文は、雑誌『世界』の増刊号から読んでください


◆ヨーロッパの衝撃 日本は遠く

ロシア軍がウクライナ侵攻を開始した時、私はヨーロッパにいた。戦争なんて過去のこと、または別の大陸のこと。そう信じて平和を享受していたこの地域の人々の衝撃は大きかった。日本に戻ってみると、その差は小さくない。やはり〝遠くの出来事〟なのだな、と感じられる。

ロシアにはこれまで何度も行った。大都会も地方都市もよく歩き、途方に暮れるような状況にあった時に受けた思いがけない親切から、「今後、国際政治で何があろうと、ロシアを嫌いになることは決してないだろう」と(考えてみれば当たり前のことを)書いたこともある。ロシア人の友にも恵まれた。彼らの名のもとにウクライナで行われている蛮行に対する彼らの憤りは、私にとってもひとごととは思えない。でもそんな憤りなど、命を、家族を、人生を奪われた人々を前に、ただ恥じいるしかない。安全な場所にいる私が日々抱いている漠然とした罪悪感も。


侵攻開始から3週間、英国BBCワールドニュースや中東のアルジャジーラではウクライナ情勢が報道のほぼすべてを占め、特にアルジャジーラの本丸であるアラビア語放送が、渾身の報道で目を引いた。

欧米メディアとは一線を画す独自性を打ち出してきたアルジャジーラにあって、記者とカメラを戦闘地も含めウクライナ各地に配備し、「ヨーロッパの戦争」を取材する力の入れようは、やや意外だった。


ロシアとウクライナに対するスタンスは基本的に欧米メディアと同じだが、BBCなどの一部記者に見られる、詩的な言葉遣いでやや自己陶酔の気がある

もったいぶった戦争報道に辟易していた私から見ると、アルジャジーラのほうが客観的だ。多くの欧州人にとって戦争は過去か外国のもので、破壊されたウクライナの街並みの写真に「これがヨーロッパの光景とは」とのコメント付きでシェアしている人も多い。その衝撃が彼らの報道姿勢にも影響しているかもしれない。一方、アルジャジーラのアラブ人記者たちは、歴史に類を見ない凄惨な世界大戦は2つとも、他でもないヨーロッパから始まったことを明らかに意識している。

 

でも、これほど周到な戦争報道に始終触れていても当初から抱いていた疑問への答えはひとつも出てこない。むしろ困惑は募るばかりである。最大の問いかけはこれだろう― 本当に避けられない戦争だったか。

ウクライナ支持だから嫌ロシア。逆に反米だからロシア擁護。ネット上の戦争談議を見ていると、白か黒かではない文脈には拒否反応を示すニュースの受け手が自信を増しているように思う。100パーセント同意できない意見を自動的に「悪」と見なして徹底的にやっつける権利を「善」である自分に与える。そのような風潮を、戦争がより鮮明にあぶり出す。特に今回は、そういう反応を引き起こしやすい、いやそういう反応を奨励する戦争になっているように思える。

プーチン大統領の動機がなんであれ、ウクライナ侵攻や民間人を標的にした無差別で犯罪的な武力行為はとても正当化できるものではない。抵抗するウクライナ人の姿は感動的であり、彼らを支援する民間の諸活動も賞賛に値する。しかし、そうして戦場から伝えられる美談の数々に酔っている世界に、ある種の危うさを感じるのも事実である。

誰が加害者で、誰が被害者か、白黒のつけやすさゆえに、世界は自ら考えるという労を要さない安易な勧善懲悪の悦に浸りすぎてはいないか。加害者ロシアは独裁国家でプロパガンダ常習犯だからその言い分はすべて虚偽であり、被害者ウクライナとその支援国が言うことはすべて信じられるという安易な確信に甘んじ、安全な距離から感傷と独善に浸っていないか。これほど簡単に正しい側につける紛争はめずらしい。それをいいことに、メディアも政治も私たち市民も、考えることを放棄していないか。これが癖になって、次の戦争まで引きずりはしないかという不安も、強まるばかりだ。


◆「自由」対「強権」危うい単純化

爆撃で焼け出されたウクライナの人々が、カメラの前で「ロシア人は人間じゃない」と叫ぶのは、自然なことかもしれない。でもマスメディアがそれをそのまま伝えるのは適切か。イスラエル兵に子どもを射殺されたパレスチナ人が、仮に絶望のどん底で「ユダヤ人は人間じゃない」と言ったら、そのままニュース原稿に書くだろうか? パリ同時多発テロの被害者が「ムスリムは人間じゃない」と言ったら? 普段のメディアはもっと慎重なはずだ。


気がつくと、いつもは大国同士の利害をめぐる複雑な対立構造をひもといてみせるジャーナリズムがなりをひそめ、「自由と民主主義」対「強権政治」の戦いという、わかりやすい単純化が一流メディアでも定着している。この気安さは、今後私たちの価値観にどういう影響をもたらすのか。

繰り返すが、ロシアによる侵攻と非人道的な攻撃は言語道断だ。ウクライナの人々の悲劇には同情と憤りしかない。だからこそ思うのだ、この戦争を避ける努力は、本当になされたか。

侵攻を正当化するプロパガンダと言論統制が伝えられるロシア。それでも反戦の声は完全に抑圧できていない。拘束される反戦デモの参加者。バレエ団の花形ダンサーから高学歴の若者まで、ロシアを見限って去っていく人々。でも、誰もが出国できるわけではない。出国できたところで、制裁のために現金も引き出せず、クレジットカードも使えないかもしれない。戦争支持の人々に囲まれ、うつ状態の知り合いも多いという声も届く。彼らはもちろん、自分たちの災難などウクライナの人々の苦しみとは比較にならないことは承知し、葛藤している。

「確かに2014年のクリミア併合は、支持者のほうが圧倒的に多かった。でも今回のウクライナ侵攻は明らかに違う。この戦争をめぐる政府のプロパガンダを信じるか信じないかは、世代間の差だ。すなわち、テレビでニュースを見る中高年と、テレビを信じない若者の差。後者では、ウクライナに同情的な人も多い。私たちは、プーチンを選んでいない。その政府の戦争を、私たちロシア人の戦争だと思わないで。反戦デモに参加すると拘束される危険があり、海外の人々が思うほど容易ではない。だからってロシア人を、ロシア語を、ロシア文化を憎まないでほしい」


◆プーチンの暴挙だが…西側の外交的失敗も

危険を冒して発信を続けるロシア人の言葉を信じたい。信じていいだろうか。それとも彼らの希望的観測か。同時に、ロシア人であるがゆえに反戦や反プーチンを常に宣言しなければ外国人に受け入れられないという強迫観念が痛々しい。

もちろん、そんな痛々しさは、ウクライナの人々の苦しみの前では、無に等しい。しかし、プーチンの戦争のためにロシアを憎まないで、という言葉は、どこかでイスラム教徒によるテロが起こるたびに聞かれる「イスラムそのものやムスリムを恐れないで」という呼びかけを思い出させる。だから私は、今回のようなロシア人の嘆願を何度も聞いて、そんな当然のことをわざわざ言わなければならない世界が、とても悲しい。どんなに経験と教訓を重ねても、永遠に学習過程なままの世界が。

「プーチンの戦争」と呼ばれる今回の侵攻。私も一度、この言葉はコラムで使った。でも、とりあえずプーチンを糾弾しておけば間違いはないという不毛なスタンスに陥りたくはない。これはプーチンの暴挙であると同時に、西側の外交的失敗でもある。NATO(北大西洋条約機構)の東方拡大問題、プーチンの世界観と心理状態と誤算、それらを把握しているはずなのに採られなかった戦争回避策。これらと向かい合うことなく、プーチンを悪魔化して責任逃れをする「世界のリーダーたち」は、どうも薄っぺらに見える。これではこの戦争の教訓は、またしても活かせない。


https://www.tokyo-np.co.jp/article/174778

 

2022/05/02

EUは最大の敗者

 



最近、世界の女性のトップが、その考え方、発言も含めて輝いて見えます


フィンランドの首相はロシア・ウクライナ戦争によりこれまで選択したことのなかったNATO入りについて早急に検討する考えを会見で発表したとき、ライダーズジャケット姿でした


ところで、ヤニス・ヴァルファキスはギリシャの財務大臣のとき、バイクで通勤し、皮ジャンで演説していたのが印象的でした

その後、なんとミュージシャンのブライアン・イーノとコラボしたりトークイベントに出演したり、ぐっとそのユニークな存在が身近に感じられるようになりました

彼の著書、ダイヤモンド社の『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話』は、このへんの図書館でも借りられるほどで、他にも明石書店の『黒い匣 密室の権力者たちが狂わせる世界の運命』や ele-king books の『わたしたちを救う経済学』(原題『And the Weak Suffer What They Must? (弱者は耐えるのみ?)』)があり、後者は14カ国で翻訳されるベストセラーだそうです


2019年11月4日にロンドンで開催されたヴァルファキスとブライアン・イーノのトーク・イヴェントの議題は、「カネと、権力と、ラディカルな変革への呼びかけ」

ごくわずかな人たちのみを豊かにし、残りの大多数を貧困に陥れるグローバルな金融システムが、いかにわたしたちの社会の首を絞めているかについて語られました


ぜんぜん異なる世界に生きるふたりに見えるけれども、実はふたりは「本当に民主的なEU」の創出を目指す運動「DiEM25(Democracy in Europe Movement 2025)」で変革を闘う同志です(イーノは DiEM25 のテーマ曲も担当


https://www.intelligencesquared.com/events/yanis-varoufakis-and-brian-eno-on-money-power-and-the-need-for-radical-change/

http://www.ele-king.net/news/007097/



下記のヴァルファキスとのやりとりは、ロシアのウクライナ侵略が始まった2月24日の番組でのものです


◇ヤニス・ヴァルファキス(Yanis Varoufakis):

ヨーロッパはウクライナの立場を主張して賛成しなければならない、そしてプーチンを非難し、NATOを戻して平和を回復させなければならない

デモクラシーナウ!FEBRUARY 24, 2022


ロシアのウクライナ侵攻は残りのヨーロッパにとってどのような意味があるのか?EU(欧州連合)やUN(国連)ような国際機関が戦争を阻止できなかったことについて、わたしたち(番組デモクラシーナウ!)はギリシャの元財務大臣のヤニス・ヴァルファキスと話します。2月24日木曜の攻撃のあとただちに行った演説でアントニオ・グテーレス(António Guterres)国連事務総長はロシアにすべての軍隊を撤退させるよう懇願し、アメリカと同盟国は正当な理由のない攻撃(侵略)への報復として制裁を課すことに迅速に動きました。ヴァルファキスはこれらのおどしは「豆てっぽうが戦車をなんとか止めようとしているようなもの」だと警告します。平和的解決への唯一の有望な見込みは、NATOがウクライナはNATO加盟国にはならないと宣言することだとヴァルファキスは言います。


ヤニス・ヴァルファキス:なんと言えばいいのか?世界にとって、とりわけヨーロッパにとって、悲運な、うち沈んだ日です。戦争が欧州大陸に戻ります、欧州連合によってわたしたちの土地に戦争が戻ることは決してないだろうと約束されたのに。ウラジーミル・プーチンはこの行動を起こしたことに対して完全に責任があります。でも同時に、ウクライナにプーチンの突飛な行動をもたらす情況を作り出したことでNATOは責められなければなりません。


わたしたちは今ただちにこの戦争を止める必要があります。そしてどのようなNATOの拡大も止めるために、懸命に努力して進まなけれななりません。NATOに、ヨーロッパ、とりわけ東ヨーロッパを避けさせるために、わたしたちは国際的な連帯を引き起こす必要があります。忘れないようにしておきましょう、ジョージ・ブッシュ(パパ・ブッシュ)がミハイル・ゴルバチョフに断言していたことを。


エイミー・グッドマン(番組の司会者):欧州連合の反応はどうあるべきですか?EUは前例のない制裁を約束しています。欧州委員会のフォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は、制裁はロシア経済の戦略的セクターを対象とし、「ロシアの経済基盤を弱体化させ」「現代化するその能力を弱める」と述べました。加えて、彼女は「欧州連合のロシアの資産を凍結してロシアの銀行のヨーロッパ金融市場へのアクセスを停止する」と言いました。あなたの返答は?


ヤニス・ヴァルファキス:エイミー、本当のところ、プーチンはこのすべてを聞いて彼の立場に身をおいてびくびくしてなんかいませんよ。欧州連合は最大の敗者だと言うことでわたしの答えを始めさせてください。もちろん、戦争の辛辣極まる攻撃に苦しんでいるウクライナの人々は別として。欧州連合は信用を傷つけています。わたしたちの東の側面を戦争から解放し、自由の身に保つという使命を完全に失敗しています。そして今、あたかも欧州連合が単にNATOの付属物であるかのように、NATOの言葉づかいを採用していることは、大量の偽善でもあります。


すごい制裁のおどし一切に言及しましたね。それは、豆てっぽうが戦車を止めようとしているようなものなんです。というのも、うまくいく可能性のある制裁は1つ、プーチンが恐れるのは1つの制裁だからです。それはガスプロム(Gazprom)からの天然ガスの購入の終わりとなっています。ガスパイプライン、Nord Stream 1は、ドイツの産業機構に天然ガスからそのエネルギーの40%を供給しています。彼らはそれについて何も言うつもりはありません、これは覚悟ができていない制裁だからです。それによって、この外交的萎縮と偽善という一連の巧妙なコマの動きがあるのです。


エイミー・グッドマン:これが核戦争にエスカレートする可能性についてはどうですか?世界最大の核兵器保有量を監督するプーチン大統領の非常に不吉なおどしがあります、スピーチで彼は「わが国への露骨な攻撃がいかなる潜在する侵略国に対しても破壊と恐ろしい結果につながることは、誰であれ少しも疑うべきでない」と言っています。


ヤニス・ヴァルファキス:たまらなくいやな戦争がそのねぐらから解き放たれるとき、たくさんの大災害(悲劇の大詰め)が起こりえます。プーチンまたはアメリカがそこまでやるつもりであるとは思わないが、先のことはどうなるやらわかりません、なぜなら、これは強行論者(タカ派)がヨーロッパの人々や世界中の人々の頭上を威嚇するように飛び始めた瞬間に力を作用させる大きな不確実性だからです。


現在の最優先事項は、ロシア国民に勝利として提示できるなにがしかをプーチンに与えることにより、この混乱を片付けるまじめな外交上のイニシアチブです。そしてそれは世界中の誰にとってもコストのかからないものです、プーチン側からの軍隊の撤退と引き換えに、ウクライナがNATOの加盟国にはならないというNATOによる、アメリカによる、宣言です。プーチンは自分を取り戻し、立ち止まり、すべての敵対行為をやめてウクライナの国から全軍隊を動かします。


しかしアメリカ合衆国、欧州連合は存在しないのでわたしはアメリカの名を挙げています。アメリカはウクライナのために、いわば中立を含む取引をしなければなりません。アメリカはいかなる時にもウクライナに軍隊を派遣するつもりはなく、いかなる時にもプーチンがウクライナ人の権利と暮らしを踏みにじることに先手を打つことにはなりません。少なくとも、ウクライナの人々がロシア軍から解放されることになるこの部分の交渉によって決める手順を作ることです。


エイミー・グッドマン:ロシアがウクライナへの侵攻を開始したとき招集された国連安全保障理事会の緊急会議でグテーレス国連事務総長が演説をしました。ヤニス・ヴァルファキス、彼のコメントに対するあなたの反応は?今では骨抜きにされた欧州連合とあなたは言っています、欧州連合にはもっと権力があると思いますか?


ヤニス・ヴァルファキス:残念ながらそうでないようです。アントニオ・グテーレスは感動的なスピーチ、りっぱなスピーチをしました。でも、彼は国連憲章とそれを尊重する必要性について言及しましたね。まあ、プーチンがそれを尊重していないことに疑いはありません。彼がそれを尊重するかまたは尊重しないことに対して手段を講じることにわたしたちは最善を尽くすべきです。でも、同時に忘れないようにしましょう、国連憲章がいかにして無条件に踏みにじられたかを、国連がかかり合うどのような許可または当然与えられるどのような手続きもなしにイラクを侵略したとき、ジョージ・W・ブッシュによって国連憲章がなんの価値もない一枚の紙きれになったことをわたしたちは記憶していられる年齢です。それ以前にも、NATOがユーゴスラビアを空爆した1999年に当時のクリントン政権は国連を簡単に片付けました、国連を迂回し、事実上効力のないものにしました。確かに、国連は実にりっぱな考えです。国際主義は前進する唯一の方法です。ですが、残念ならがアントニオ・グテーレスは無人テントの事務総長だとわたしは思っています。


エイミー・グッドマン:ニューヨークタイムズ紙がロシア国内の反戦運動について報じています。ロシア国内の全住民についてはどうですか?これで誰が得をして誰が損をするのか?実際、ロシアの億万長者の一部が制裁の対象になっているとしても、制裁は積極的行動に駆り立てません。たとえ彼らがその他の外側の経済から孤立させられたとしても、ロシアが依存しなければならないのは内側の億万長者の事業です。


ヤニス・ヴァルファキス:ロシア国内の反戦運動について言及したことをとてもうれしく思います。なぜなら、平和を成し遂げる中でわたしたちの最良の同志、親友、協力者は、ロシアの民主主義者、中国の民主主義者、アメリカ合衆国の民主主義者だからです。民主党員のことではありませんよ。そして西側諸国がまるでロシアの民主主義者に対してプーチンが強くなることをただひとつの目的に考慮しているかのようにふるまっているのをわたしは非常に危ぶんでいます。なぜなら、NATO軍とNATOの核兵器でロシアを取り囲むとき、あなた方はロシアの民主主義者の弾圧を効果的に続けるにあたりロシア内でプーチンに非常に強力な論拠を与えているからです。この戦争は一方ではNATO拡張主義の結果です、他方ではもちろん、ロシアのりっぱな民主主義者、善良な人々を制するプーチンの権力、残忍で残酷な権力を強化するためにこの戦争をする、アメリカとNATOとヨーロッパが彼にもたらす好機にプーチンがとびつくことゆえの大歓喜です。


エイミー・グッドマン:ヤニス・ヴァルファキス、番組にご参加いただきありがとうございました。ウクライナから平和活動家にも参加していただきたかったのですが、彼はキーウの戦争地下シェルターに行かなければならなくなりました。ヤニス・ヴァルファキスはギリシャ議会議員、ギリシャの元財務大臣、バーニー・サンダース上院議員と共にProgressive Internationalの創設者です。

 

https://www.democracynow.org/2022/2/24/russia_invasion_ukraine_yanis_varoufakis?utm_source=Democracy+Now%21&utm_campaign=7d19524561-Daily_Digest_COPY_01&utm_medium=email&utm_term=0_fa2346a853-7d19524561-190327541