見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの、見つけたとき、 それを作品にしたり、思わずなにかの形にして、人に 伝えたくなります。 見つけたとき感じた、しあわせ感覚が、ひとしずくでも 誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

April 30, 2008

中国の約束


北京オリンピックの開催が決定した2001年、中国はこれに向けて国内の人権状況の改善を約束した。
ところがこれがまったく果たされないばかりか、オリンピックが近づくにつれ中国当局の取っている措置はチベットなどへの締め付け強化と言論の自由、開放への弾圧の強化だ。
昨日、CNNなどのアメリカのニュースはこの「中国の約束」について何度も繰り返し報じていた。「なぜ中国でオリンピックが開催できるのか」といえば、人権問題の改善と環境問題の改善を実行すると中国が約束したからだ。なのに、改善するどころか悪化しているではないか。「中国はウソつき」だ、欧米などで聖火リレーの妨害があってもしかたないことだと言っている。
以下、ニュースからーー。

◇人権問題に敏感な欧米諸国にとって、中国の約束は舌先三寸のでまかせで「裏切り」だと映ったとしても無理はない。その上、聖火リレーを「調和の旅」と言葉で飾られたのでは「悪いジョーク」か「大いなる皮肉」と言うしかあるまい。
「人間存在の最も初歩的な尊重と結び付くヒューマニズムを欠いて、五輪精神に何の価値が残るのか。この精神を侵害するのは、中国の指導者たちである」(仏ルモンド紙より)

◇オリンピックの遺産を汚す人権侵害
「北京オリンピックまで残すところ1年。中国政府は人権促進を約束したが、時間切れになりつつある。中国政府が今後1年で人権侵害をなくすための緊急措置をとらなければ、中国のイメージダウンとなり、北京オリンピックの遺産に汚点を残すことになるだろう」とアムネスティインターナショナル事務総長アイリーン・カーンは述べた。
北京オリンピックを前に人権状況を改善するという中国の約束がどの程度履行されているかに関するアムネスティの最新の評価報告書で、北京を拠点に活動する人びとの一部がいまだに「自宅軟禁」や警察の厳しい監視を受けていることがわかった。オリンピックを前に人びとの関心が北京に集中するにつれ、他の地域の活動家たちが受ける人権侵害もひどくなっている。また、ジャーナリストへの弾圧も続き、中国社会と開発に関する本を出版する出版社が閉鎖される事態になっている。
「人権擁護活動家や国内メディアに対する弾圧が続き、死刑問題や外国メディアの取材といった分野での改革がなかなか進まない。オリンピックが中国の人権状況を改善する一助となるという約束が果たされていないばかりか、警察はオリンピックを口実に、より多くの人びとを裁判なしで拘禁している」とアイリーン・カーンは語った。
アムネスティの評価報告書「中国:オリンピックのカウントダウン、人権の約束を果たすのに残された時間はあと1年」では、オリンピックに関連する4つの主要な人権分野(死刑、裁判なしの拘禁、人権擁護活動家、メディアの自由)に焦点をあてている。
最新の評価結果の主要部分は以下の通りであるーー。
死刑:2007年1月1日以降、最高人民法院が死刑事件の見直しを再開したことで、死刑の適用は10%減少したと政府は主張しているが、非暴力犯罪に対する死刑判決と執行は続いており、死刑に関する統計もいまだに公表されていない。すべての裁判所でより透明性を高めるという政府の約束は実行されておらず、弁護人や家族は相変わらず死刑囚と面会できないし、死刑囚の置かれている状況も知らされない。地域によって死刑の適用基準が違うため、死刑判決は恣意的であることが多いということを、国は最近になって公式に認めた。
裁判なしの拘禁:オリンピックに先立って北京を「きれいにする」ために、裁判なしで人びとを拘禁することがますます増えている。この中には、「薬物中毒の強制的なリハビリ」や、「労働を通じての再教育」を適用できるような微罪の範囲を拡大するといったことも含まれる。
人権擁護活動家:北京以外の地域で人権擁護活動家に対する人権侵害が強まっている。居住の権利に関する活動家、陳小明は医療恩赦で釈放された直後の7月1日に上海で死亡した。陳小明が拘禁中に拷問を受けたという報告があった。
人権侵害の被害者のために活動する弁護士や法律アドバイザーらが標的となった。6月16日、盲目の法律アドバイザー、陳光誠が獄中で別の囚人に殴られたが、こうした事件もその一環である。囚人に陳光誠を殴るよう命令したのは刑務官だった。陳光誠は山東省で投獄されたが、理由は、産児制限のために当局が地元の女性たちに強制中絶および不妊手術を受けさせたとして地元当局を告発しようとしたことだった。
オリンピック関連施設の建設計画によって住居を追われた人びとに対する関心を高めようとした活動家たちも標的となった。葉国柱もその一人で、昨年末には電気ショック棒で殴られたと伝えられている。
メディアの自由:国内メディアに対する弾圧が続き、ジャーナリストや作家は引き続き投獄され、メディアで働く人びとは強制解雇され、出版社は閉鎖されている。
インターネットは広範囲に検閲されウェブサイトが閉鎖されてもいる。最近、厦門ではインターネットユーザーの登録を本名にすることを義務付ける新法に反対する人びとを弾圧する動きがあった。
アムネスティは最新の評価報告書を中国当局とIOC国際オリンピック委員会に送り、これらは北京でのオリンピック開催およびオリンピック憲章の根本原則に直接関係がある問題だと指摘した。
「中国で深刻な人権侵害が続いていることは、<人間の尊厳保持>や<普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重>といったオリンピック憲章の根本原則を傷つけることである。IOCは人権の尊重と法の支配に基づいてオリンピックの正の遺産を奨励すべきだ。北京オリンピックまで、時間がない。中国が人権を尊重しなければ、オリンピックに取り返しのつかない汚点をつけることになる。中国当局は、人権状況を改善するという約束を実行し、2008年8月に中国の人びとがあらゆる意味で自国を誇りに思うようにすべきである」とアイリーン・カーンは述べた。
(アムネスティインターナショナル・ジャパン2007年8月7日の報告より)
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=348

◇取材の環境悪化、殺害脅迫も=外国人記者クラブが声明
北京の中国外国人記者クラブ(メリンダ・リウ会長)は北京五輪開幕まで100日となった30日、西側記者への殺害の脅迫が行われるなど取材環境が悪化しているとし、中国政府に改善策を求める声明を出した。
中国当局はチベット問題などをめぐり、海外の「偏向報道」批判キャンペーンを展開。国民の西側報道への反発が強まる中、中国駐在の外国人記者少なくとも10人が匿名の殺害脅迫を受けたという。また、3月14日のラサ暴動以来、チベット問題取材に対する干渉が50件以上あった。 
声明は、「取材妨害や敵対的キャンペーンは五輪前の雰囲気を害する」と指摘。チベット自治区と周辺のチベット族居住区の取材容認など、規制緩和を中国当局に要求した。
(時事通信2008年4月30日)

写真は今日のニュース、9歳から16歳の子どもたちが中国南部の省の工場に過去5年にわたり労働奴隷として売られていて、その工場から救出された子どもたち。
農業の担い手が不足する日本でも相手は大人とはいえ、まるで奴隷のような人権上認められないひどい扱いをしているところがあるのを朝日新聞が報じていた。
研修生として中国人労働者を雇っているのだが、労働条件は過酷で安い上に生活環境は監禁状態に近く、パソコンを持つことも禁じられている。悪辣な労働が行われているのを知られたくないからなのか。これは栃木のいちご生産者農家の話で、人手が要らなくなり突然の解雇で強制送還になった中国人の話が語られている。

April 28, 2008

韓国人とインド人コンビ


◇平和な映画を楽しもう。今回はこの映画でマリファナを一服。今週末、観客どもは「ハロルド&クマー グアンタナモベイからの脱出」に向かう。これは1460万ドル得た、人を笑わせるしびれる(ストーナー)映画だ。2004年に公開された最初の映画「ハロルド&クマー ホワイトキャッスルに行く」はやっと550万ドルいぶしだすことができた。DVDの力だ。自宅で何度も繰り返し見ることで、ハロルド&クマー(H&K)はイコンになっている。
H&Kの続編はひどく下品でアホで補う社会的価値はないと批評家たちは不平を言った。考えてもごらん?銀行家になりたいハロルド・リー(ジョン・チョー)と自分の考えでは医学の天才のクマー・パーテル(カル・ペン)は米国に帰化した韓国人とインド人を象徴することになっている。最初の映画で、ハロルド&クマーが全面にわたって望んだのは、むしゃむしゃ食うことに甘んじる東部のバーガーショップ「ホワイトキャッスル」のカップルだった。続編では、そもそも彼らにむしゃむしゃ食うことをもたらした守護神のマリファナをもっと吸いたがる。機内で振り返ったクマーを見た老婦人は普段すり込まれた恐怖のイメージから彼がアラブ人テロリストだと思う。トラブルは機内のトイレでクマーがデカいマリファナ用水パイプ(bong)に火をつけたときに始まる。機内の乗客たちは彼が「bongボン」と言うのを「bombバム(爆弾)」と聞き違える。それで2人はグアンタナモ行きとなる。そこで彼らはテロリストとして監禁されて、護衛(看守)たちが力づくで「man sandwich」男と男の間にはさんで、しゃぶらせることができる寸前に脱走する。
どういう映画か私の言ってることが意味をなしてないとすれば、映画もまたそうなのだ。私が気に入っているのは、ニール・パトリック・ハリスがセックス狂で病的な自己ちゅうーとして彼本人を演じているところと、ジェームズ・アドミアンがマリファナの煙だけでハイな気分になっているジョージ・W・ブッシュのまねを演じているところだ。
(Peter Travers RollingStone 28 April 2008)

◇日本公開などあるわけがない、ハロルド&クマー・シリーズの新作「グアンタナモベイからの脱出」
このシリーズの主役はアメリカ映画ではめったに主役になれないアジア系コンビ。
証券会社に勤める大マジメな韓国系アメリカ人青年ハロルド・リーと、父の後を継いで医者になるはずが落ちこぼれたインド系アメリカ人クマー・パーテル。
前作「ハロルド&クマー ホワイトキャッスルに行く」では、マリファナのせいで腹が減ったハロルド&クマーが東部ローカルのファストフードチェーン「ホワイトキャッスル」のハンバーガーを求めて、人種差別と戦いながら一晩の大冒険をするというコメディだった。
新作ではクマーはインド系なのにアラブ系テロリスト、ハロルドは韓国系なのに北朝鮮のテロリストだと思われて、アメリカ政府がテロ容疑者を拷問するグアンタナモ収容所に送られる。
最後の山場で2人が空から降ってきた先はなんとジョージ・ブッシュの家だとわかる。その家の主はマリファナのニオイだけでハイ!になり、二人が「テロリストだとー!」と笑い飛ばすシーンも。
イキのいい頃のチーチ&チョン映画みたいに、メッセージは、「マリファナをやるやつに悪人はいないのだ」だ。人種差別だと責めるやりとりや、KKKもでてくる。
これに同調できるか、ぜんぜん近づけないか、最高!も最低!も、映画は見る人次第ってとこか。

予告編はここ↓で見れます。
http://www.youtube.com/watch?v=ONMoVMMnR_U&feature=related

April 26, 2008

今日はとてもブラックな日、とても悲しい日




◇国際人権団体「ヒューマンライツ・ウオッチ」は20日、パレスチナ自治区ガザ地区でロイター通信のカメラマン1人を含むパレスチナ市民5人が死亡した16日のイスラエル軍による戦車攻撃について、意図的に行われた可能性があるとの現場検証結果を発表した。
ヒューマンライツ・ウオッチの中東地域担当ジョー・ストークは声明で、「イスラエル軍の兵士らは砲撃前に攻撃対象の確認をしていなかった。意図的に報道記者を狙った攻撃だった可能性を示す証拠もある」と指摘。状況証拠から、イスラエル兵が「非情かつ意図的に」ロイターのカメラマンだったファデル・シャナらを砲撃した可能性があると述べた。
シャナ氏に同行していた音響技師のワファ・アブ・メジッドの証言によると、2人が乗ったSUVは丘の上でイスラエル軍の戦車を追い越した後、撮影のために停止した。カメラと三脚を設置した後、シャナは集まってきた子どもたちを遠ざけるようメジッドに頼んだ。その直後、轟音がとどろき、メジッドが振り返るとシャナが地面に倒れていて、イスラム教の祈りのことばを唱えていた。
当時、シャナは「報道記者(Press)」と大きく明記された防弾チョッキを身に着けていた。また、周囲は戦闘状態ではなかったという。
シャナのビデオカメラには、ブラックアウトする寸前に戦車が砲撃する様子が映されていた。後から駆けつけた別の記者らも、シャナらが砲撃されたのを目撃している。このときの砲撃ではシャナの他に、自転車で通りかかった少年2人ら一般市民3人が死亡。重傷の少年2人も翌20日に死亡した。
ヒューマンライツのストークは、シャナらが乗っていたSUVにもはっきりと「TV」「Press」と記されていたこと、2人がイスラエル軍の戦車と2度すれ違っていることを指摘し、「イスラエル軍がSUVに乗っているのがジャーナリストだということを知らなかったとは思えない」と述べた。 
イスラエル軍は、故意の砲撃を強く否定。シャナらが戦闘地域にいたため巻き込まれたとの見方を示すとともに、事件の調査を行うとしている。
(AFP NEWS)

この日の殺戮について詳しくはメールマガジンNewsFanzine「No.200 イスラエル軍がロイターのカメラマンを故意に殺害」をお読みください。
写真は、この日殺されたロイターのカメラマン、23歳の有望視されたファデル・シャナと、彼を殺したイスラエルのフレシェット弾についての図解とその無差別なダーツ兵器です。

April 23, 2008

今年の北京はベルリンよりも愚か


フリーランスのライターふるまいよしこ氏のブログ「北京ごろごろ日記」を読んでみた。彼女のケイタイにまたもやボイコットを促すメッセージが転送されていた。
「5月8日ー24日は北京オリンピックのちょうど3ヶ月前。カルフールに買い物に行くのを止めよう。その理由は、カルフールの大株主がダライラマに巨額の献金をしており、フランスにはチベット独立支持者が非常に多く、さらにはフランス大統領までもがそのために北京オリンピックボイコットを口にしているからだ。ならば、われわれはカルフールをボイコットしよう、その期間は北京オリンピックと同じ17日間。彼らにわれわれ中国人とネットワークの力を見せつけてやるのだ。転送乞う。」以下、彼女が連載するメールマガジンJMM「現地メディアに見る中国社会」からカットアップーー。

◇4月18日のスーパー「カルフール」でのデモを目撃した人物(連岳氏)はブログにこう記している。
「418事件でボクははっきりと目にした。多くの人たちもヴィデオを見たはずだ。それを形容する言葉は、暴力、破壊、強奪の3つだ。愛国って、まずは自分の同胞を愛することじゃないのか? 君ら大学生は多少法律について学んでるはずだろ? まず、君たちは自分が法律に反していることがわかっていない。正規のスーパーのキャッシャーをぶち壊し、アドバルーンを引きずりおろすなんて、深刻な破壊行為だ。次にボクが目にしたのは、義憤にあふれた中国人の群れが一方で毎月数百元たらずの収入しかないスーパーの中国人店員をいじめる姿だった。そのシーンには一人のフランス人の姿もなく、一人のアメリカ人の顔もなかった。両方の中国人がなんの目的で戦っているのか、そしてそれに勝った方がどんな現実的援助を受けられるのか、誰も知らなかった。見たところ、暴力、破壊、強奪がその最終目的だったようだ」(「三色旗の氾濫は長く練られたものだった」ブログ連岳的第八大洲4月21日)

文中の「暴力、破壊、強奪」とは、中国政府がチベット騒動を呼ぶときの言い方でもある。連岳氏は、「中国人なら代価が最小で基本的に誰も追及しないだろうが、もし本当にフランス人に手を出そうものなら多くのトラブルが引き起こされ、その代価は大きく、償いも決して簡単ではないことを彼らは知っており、その結果、同胞に八つ当たりすることが最も妥当な方法だと選択したのだ」と言う。
そんな同胞への八つ当たりは、先週には身体で聖火を守ったことで「最も美しい」と英雄視されたクルマ椅子の聖火ランナーである金晶さんがカルフールボイコットに反対を唱えたとたん、「売国奴」と呼ばれるようになり、その身体的障害すらも揶揄されるという形で現れた。また、アメリカのデューク大学では青島出身の中国人留学生、王千源さんが学内でチベット解放派の西洋人学生と中国政府支持派の中国人留学生の真ん中に立って話し合いを呼びかけたところ、チベット解放派のグループをバックに中国政府支持派に向かってまるで対立するかのように立っている写真をウェブサイトに掲載され、あっという間にこれまた「売国奴」と罵られるようになった。
だが、所属する身体障害者協会に守られている金晶さんとは違って、王さんの場合は中国のIDカードの番号や実家の住所、出身学校などもすべてウェブサイト上で公開されてしまい、自宅には嫌がらせが殺到、さらに出身高校からはその就学記録まで取り消されたというニュースも流れている。その王さんは今、デューク大学内で警察の保護を受けながら大学生活を続けているが、中国の実家の両親は身を隠さざるを得なくなった。
 
◇「統一されたくちぶりの<愛国>のスローガンは確かに人心を鼓舞させ、われわれは団結した自信に満たされる。だが、ここ60年来の中国史を見ると、われわれがこのような情熱を欠いたことはなく、逆にこのようなあまりにも統一された情熱によって災難が引き起こされてきた。われわれにはこれまで愛国の想い、そして自立自強、西洋との競争闘志も欠けていないが、われわれはいつも<勝てるはず>といった気概でミスを犯し、なんどもそれを繰り返してきた。われわれは自分を善良と呼ぶかもしれないが、このようないわゆる<善良>さがもしわれわれの集団知性において痕跡をとどめなければ、無知や愚かさとなんの違いがあるのだろう? 
60年という時は短くない。13億の人々が腹を一杯にして暖かい服を着られるになったのに、なぜわれわれの国民性には明らかな進歩も見られず、<西洋社会><西洋メディア><反中>などといった問題を深く理解するにあたって、むやみやたらに昔の<円明園炎上>事件をその根拠とし、何かと日ごろは非常に友好的な外国の友人に対して困惑したり、失望したりするのだろう? これらの苦境が意味するのは、われわれの世界に対する認識、文化の改造という面がなんの成長もないことのほかになにがあるだろう?」(「飛び起きた後で」ブログ連岳的第八大洲4月19日)
 
◇「われわれの時代は政治が表面化、姿態化している。だが、最後に決定的となるのはそんな表面的なパワーではないということを人々はたびたび忘れている。ヨーロッパの政治家が見せるような一時的なおごった姿は脆弱で躊躇する運命にあるのだ。いったん中国が強大な国家パワーを手にすれば、制裁なんてどれもなんの意味もなさなくなる。さらにいえば西洋の新たな世代の政治指導者はすでにいわゆる内在原則と理念を失っている。これまで20年間、北京は今よりももっと深刻な孤立に直面してきたのだ。ボクが心配なのは、中国内部の腐食である。その表面はこれまでどおり強大だが、社会内部は腐れ、そこに暮らす人々は知力、情感、そして道徳上の尊厳と信念を失っている。そのような意味からしても、中国は人々を恐れさせ、たじろがせるような覇権にはなり得ない。英紙ロンドン・タイムズのコラムニスト、マイケル・ポーティロは、今年の北京は1936年のベルリンよりも愚かだと語っている。」(「許知遠:チベット宣伝戦の背後」亜洲週刊4月20日号)

写真は3月20日、中国当局に連行されるチベット人

世界の惨事の張本人


「ボクたちは世界が絶対に許してはいけない惨事の張本人かまたはボクたちがしたことを世界が決して忘れないリンカーンのようなヒーローのいずれかになりかねない。」
ワシントンDCで、アースデイのコンサートに集まった群衆に向かって俳優エドワード・ノートンがこう語りかけた。
(CNN 2008年4月22日)

実はエドワード・ノートンはナショナルジオグラフィックが制作した「Strange Days On Planet Earth」という番組の案内役をやっていた。日本ではナショナルジオグラフィックチャンネルの他にBS1で放送と再放送もしていた。以下、ナショナルジオグラフィックチャンネルの番組案内よりーー。

◇エドワード・ノートンの地球大異変!
いかに切迫した環境状態にわれわれが直面しているか、その現実を、不可解な異常現象に隠された数々のミステリーを科学的に調査しながら探っていく。地球という惑星がひとつのシステムとして動いているという基本的な発想を、エドワード・ノートンを迎え、映画のような観やすいトーンで全地球人に伝える。(60分×4話)

第1話:増殖する侵入者
地球上のあらゆる大陸に外来種(植物や動物)は侵入し、われわれの想像を超えた強大なパワーを発揮する。病気(ウィルス)をばらまいたり、建物を破滅させたり、地殻環境から根こそぎ破壊していくケースもある。このエピソードでは、増殖しつづける外来種の侵入の要因を調べると同時に、それを阻止する方法も探っていく。

第2話:1°Cの要因
熱をもったダスト雲がアラスカ上空に蓄積され、それにより地球の気温が上昇。その結果、アラスカの野生カリブーが減少していたり、海でもさまざまな種類の生き物が生存危機に直面していたり、キューバのトリニダードの子供たちはかつてなかった呼吸器疾患の被害に見舞われたりしている。

第3話:捕食者たち
ベネズエラの奥地で自然界の秩序がひっくり返る事態が起きている。何マイルものサバンナと緑の森が小さく散らばった島にさまがわりしてしまったのだ。こうした島のいくつかは増えすぎたイグアナ、どん欲なアリの大群で溢れかえっている。これはかつて蹂躙していた最高位の捕食動物の姿が消えたのが原因。捕食動物は、全生態系を整えるために必要不可欠な存在なのだ。

第4話:水質汚染
アメリカ中心部でカエルがこつぜんと姿を消し、カナダでは死因不明のベルーガの集団が石だらけの浜にうちあげられ、オーストラリアのグレートバリアリーフでは大発生したオニヒトデによりさんご礁が死滅に向かっている。離れた地域で発生しているそれぞれの異変が実は、水に毒素が混入したことによってもたらされる環境問題の代償としてつながりがあると科学者たちは考える。

ちなみに、エドワード・ノートンはかなり早い段階でオバマ支持を表明。また、マイケル・ムーアもはっきりとオバマ支持を表明しました。以下、CNN.co.jpよりーー。

◇映画「華氏911」など米政権批判映画で知られるマイケル・ムーア監督が、米大統領選の民主党候補者指名争いをめぐり21日、自身のウェブサイトでバラク・オバマ上院議員支持を表明した。
ムーア監督はオバマ氏を絶賛する一方、対立候補のヒラリー・クリントン上院議員を批判。オバマ氏の人格や人々を鼓舞する力に比べれば、経験や実績はそれほど重要ではないとして、「われわれが目の当たりにしているのはただの候補者ではなく、変化に向けた深く強大なムーブメントだ。私は候補者としてのオバマ氏以上に、このオバマ・ムーブメントを支持する」と表明した。
一方、クリントン議員については「この2カ月で、ヒラリー・クリントンの言動は単に失望させるものから、極めてむかつくものとなった」と述べ、クリントン氏が執拗にオバマ氏を中傷しようとしていると批判した。
さらにムーア監督はブッシュ政権批判を展開する一方で、戦争を終結させることができなかった民主党にも失望したとつづっている。

April 21, 2008

サンバーモス





今月2歳になったサンバと来月2歳になるヴァーモスです。
昨日の朝、久しぶりに出会った仲良しのゴールデン、ユウちゃんのママが撮ってくれました。
3匹そろって歩く写真もあります。
犬たちといっしょの時間は世界がなんかまあるくなるみたいです。

写真はクリックすると拡大版で見ることができます。

April 20, 2008

中国を甘く見るな


◇チベット問題をめぐる対中批判や北京五輪聖火リレーへの妨害が引き金となった欧米に対する中国民衆の抗議行動は、20日も同国各地で続いた。国営新華社通信によると、湖北省武漢と陝西省西安では連日のデモが発生、新たに黒竜江省ハルビン、遼寧省大連、山東省済南の各都市でデモが繰り広げられた。
各都市では、仏大手スーパーのカルフール前に人々が集まり、「チベット独立反対」を訴えたほか、番組中に中国人を中傷する発言のあった米CNNテレビを非難した。
このうち西安では、1000人以上の学生や市民が「フランスでチベット独立派が国旗を引き裂いたことを非難する」などと書かれた横断幕を掲げ、「五輪を支持しろ」「中国を軽く見るな」と拡声器を使ってシュプレヒコールを繰り返した。そろいの赤いTシャツを着た約50人の集団もいたという。
(時事通信社2008年4月20日)

◇中国国営新華社通信は19日夜、各地で激化する仏大手スーパー、カルフールなどに対する不買運動について、「経済グローバル化時代の今、各国経済は相互に関係しており、自らを傷つけるかもしれない」と警告し、理性的な対応を促す経済学者の声を紹介した。
北京五輪聖火リレーへの妨害などを受けた不買運動は、インターネットや携帯電話のメールを通じ若者を中心に広まった。ネット上では、「5月1日はカルフールに絶対に行くな」といった呼び掛けもあふれ、中国当局は「愛国感情」をあおらず歯止めをかけることに必死だ。
(時事通信社2008年4月19日)

◇中国の共産党機関紙・人民日報など各紙は20日、仏高級ブランド、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンのアルノー会長がチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世への資金援助を否定したと報じる新華社電を掲載した。
同会長は仏小売り大手カルフールの大株主。ダライ・ラマ支援のうわさは中国でインターネットなどを通じて広まり、カルフールへの反感を強めていた。否定発言の一斉掲載には反仏デモを沈静化させる狙いがあるとみられる。
(時事通信社2008年4月20日)

◇19日のデモの中心メンバーだった自営業の男性は20日のデモへの関与を否定、「我々のデモは中国当局と相談して計画した」として「官容認デモ」であったことを認めた。20日のデモは無許可だったため当局が取り締まったと指摘、「当局はある一定のデモは認めるが、無許可のデモには厳しい態度だ」と語った。
こうした中国当局の意向は、主要メディアの報道にも表れる。各主要紙や国営中国中央テレビは各地の抗議運動自体そのものについては伝えていない。新華社も20日夜現在、英語版のみで伝え、国内向けの中国版では報道していない。国内での波及を防ぐ狙いがあるとみられる。
一方で20日付の人民日報は2日連続で、「複雑な国際情勢下に中国は冷静さや知性を示さなければならず、愛国感情を理性的に合法的に表現し社会の安定を維持する」と呼びかける論評記事を掲載。他の中国各紙も自制を求める市民や識者の声を掲載した。
北京の外交筋は「中国当局は、限られたデモのみ許可して国外向け報道でフランスに圧力をかけ、高まった若者らの愛国主義のガス抜きをする一方で、これ以上の拡大を防ぐために取り締まりを強めるだろう」と分析する。
(朝日新聞2008年4月20日)

◇フランスのサルコジ大統領から中国政府に対する親書を携えて、フランスのラファラン元首相が23日に北京へ向かうことが20日分かった。フランス公共ラジオが伝えた。
パリで7日に行われた北京五輪聖火リレーでの混乱に反発する中国人が、各地でフランス系スーパーなどを標的に抗議行動を行う中、事態の鎮静を目指すのが親書の狙いとみられる。
ラファラン氏は20年来、中国を頻繁に訪問しており、今回の訪問も以前から予定されていた。ラファラン氏はシラク前大統領の書簡も持参。24日に中国の温家宝首相と会談する予定。
ラファラン氏の後、フランス大統領府のレビット外交顧問もサルコジ氏の親書を持って近く訪中する。
(日刊スポーツ2008年4月21日)

April 19, 2008

選挙で支持されたハマスは外せない



◇パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの幹部が、米大統領選で民主党の候補者指名を争うバラク・オバマ上院議員の支持を表明し、オバマ陣営が困惑を深めている。
保守派などはこれまで、オバマ氏のミドルネームが「フセイン」であることなどを理由に、同氏をイスラム過激派と結びつけるなどの中傷を展開しており、想定外の「ラブコール」は波紋を広げる可能性がある。
問題の支持表明は、パレスチナ自治区ガザ地区を支配する「ハマス政府」のハニヤ首相の首席政治担当補佐官、アフマド・ユセフ氏が今月13日、米WABCラジオに語ったもの。同氏は、「我々はオバマ氏が好きだ。彼に当選してほしい」とし、オバマ氏を故ケネディ大統領になぞらえ、「オバマ氏は、米国が(他国を)支配したり尊大に振る舞ったりせずに国際社会を率いることができるようにするための構想力を持っている」と持ち上げた。
これに対しオバマ氏は14日以降、「ハマスは無実の市民を多数殺害しているテロ組織だ」と演説などで繰り返し強調し、ハマスと距離を置く姿勢を打ち出している。
(読売新聞2008年4月19日)

◇中東歴訪中のカーター元米大統領は18日、シリアの首都ダマスカスで、イスラム過激派ハマスの政治部門最高指導者メシャール氏と会談した。米国やイスラエルがテロ組織とみなすハマスとの接触に反対するなか、対話の重要性を訴えるカーター氏が異例の会談を強行した。
会談内容は明らかにされていないが、シリア情報筋によると、06年にハマスが拉致したイスラエル兵の解放などについて協議したとみられる。17日にも訪問先のカイロでハマス幹部2人と会談し、イスラエルへのロケット弾攻撃などをやめるよう促していた。
17日のカイロでの講演では、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザの住民が、境界封鎖でひどい栄養失調状態に置かれているのは、イスラエルによる「残虐な犯罪」と指摘。「和平合意実現には、06年のパレスチナ議会選挙で勝利したハマスを関与させなくてはならない」とも語り、ハマスの孤立化を進める米国やイスラエルに政策転換を求めた。
カーター氏は78年にイスラエルとエジプトの和平合意を仲介するなど、中東和平に関心が高い。13日からの中東歴訪を前にメシャール氏との会談を公言。イスラエルではオルメルト首相らに会談を拒否されるなど、冷遇を受けた。
(朝日新聞2008年4月19日)

写真は、ハマスに会う前にシリアの大統領と会ったジミー・カーターと、ガザで殺された15人のパレスチナ人犠牲者のひとり、ファデール・シャナの写真を掲げてイスラエルの攻撃に抗議する市民たち。シャナは銃の代わりにカメラを持って問題を提出し主張した。イスラエル当局は、パレスチナ人の犠牲者の大部分はジャーナリストではなく「戦闘員」だとあくまでも突き放す。

中国人の逆襲



2月にプーチン大統領が離婚していたことと、6月の祝日にロシアの新体操の元女王アンナ・カバエワと結婚というスクープを流したロシアの新聞が休刊になった。
今回の選挙で返り咲いたメディア王ベルルスコーニ(首相になるのは間違いない)は、イタリアでのプーチンとの共同会見でそれについて質問した記者に対しマシンガンを発射するポーズでやり返した。新聞が「誤報」の責任を取って一時休刊したとの報道があるが、いまのロシアでプーチン関連で誤報を流せるようなメディアはないだろうと思う。いや、あり得ない。
ところで、このアンナ・カバエワについて占星術的には「極端から極端へ、目に見えない力に左右される」と書かれている。
彼女の経歴を見ると、シドニー五輪で金メダル候補だったのがフープのミスで銅メダル。栄養補助食品の成分でドーピング違反になり出場停止。アテネ五輪で金メダル。引退、復帰、二度目の引退、そして現在の下院議員となっている。以下、ニュースからーー。

◇ロシアのプーチン大統領(55)が離婚し、元新体操世界女王のアンナ・カバエワ(24)と再婚すると報じたロシア紙が18日、一時休刊となった。大統領が「事実無根」と完全否定した直後だった。過去、反大統領キャンペーンを張った女性記者が殺害されたこともあるだけに、今回の事態はさまざまな憶測を呼びそうだ。
このロシア紙は日刊の「モスコフスキー・コレスポンデント(モスクワ通信)」。妻子持ちの大統領が再婚するというスクープを報じてから1週間後、大統領の完全否定からわずか数時間後に電撃休刊が決まった。
「報道は事実無根。性的妄想を抱いて他人の生活に鼻を突っ込むような人物は許せない」
大統領は18日、滞在先のイタリアでベルルスコーニ前首相との会談後、再婚報道を否定。不快感をあらわにしていた。その直後、同紙を発行するメディア企業は一時休刊を発表した。
企業側は「報道には根拠がなかった」とスクープを撤回し謝罪する一方、「休刊決定に関しては、いかなる政治的背景もない」と強調した。同紙のウェブサイトは同日夜、突如閉鎖され、編集長は解任された。
大統領は、1983年に結婚した元スッチーのリュドミラ夫人(50)との間に2女をもうけている。しかし同紙は11日付で、大統領のパスポートにはすでに出身地サンクトペテルブルク市の登録局の離婚印が押されていると指摘。カバエワと6月15日ごろに再婚すると伝えていた。
カバエワは現在、与党「統一ロシア」所属の下院議員。党首は、プーチン氏が大統領を退任する5月7日以降に就任する運びになっている。
同紙のオーナーは、企業家のアレクサンドル・レベジェフ氏。今年3月に米経済誌フォーブスが発表した「世界の長者番付」で358位に付け、資産31億ドル(約3176億円)を誇る大富豪だ。
・今回の電撃休刊の背景には、いったい何があるのか。
ロシアの事情に詳しい青山学院大名誉教授の寺谷弘壬氏(70)=国際比較研究所所長=は、レベジェフ氏が大統領と同じ旧ソ連国家保安委員会(KGB)の出身で、同紙はクレムリン寄りと説明。「大統領ににらまれると怖い。KGBの力で抹殺されることがあるからだ」と指摘した上で、「一時休刊は自らの生き残り戦術で、ほとぼりが冷めるまでの一時的なエクスキューズ(言い訳)」と推測している。
・女性記者射殺や毒殺事件も
プーチン政権が、欧米などから「報道の自由への抑圧」と指弾された事件がある。同政権を厳しく批判していた女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤが2006年10月、モスクワの自宅アパートで射殺体で見つかった件だ。捜査は難航している。この事件の情報を収集、ロシア政府の関与を追及していたアレクサンドル・リトビネンコ氏(元ロシア連邦保安局中佐)も06年11月、亡命先のロンドンで毒殺されている。
(サンスポ2008年4月20日)

◇同紙編集部はロイター通信に対し「新聞の所有者に近い人からの圧力」があることを認めた上で謝罪するつもりはないとしていたが、18日には「報道には根拠がなかった」と謝罪する文書を掲載し、ウェブサイトも閉鎖された。
(日経新聞2008年4月19日)

◇ロシアのプーチン大統領がアテネ五輪の新体操金メダリストで下院議員のアンナ・カバエワと再婚すると報じた同国日刊紙モスコフスキー・コレスポンデントが18日、一時休刊を表明。政権の圧力も含め、さまざまな憶測を呼んでいる。
同紙は政治的背景には言及していないが、ロイター通信によると、編集スタッフの一人は「われわれは(大統領の再婚について)情報を得て、報道した」「(記事をめぐり同紙の)経営者と関連する人物から圧力があった」と説明した。
インタファクス通信によると、同紙を経営する企業側は、休刊は資金的な問題と説明。大統領は18日に報道を全面否定した。
(東京新聞2008年4月20日)

写真は、パリでの聖火リレー妨害などで中国各地で広がっているフランスに対する抗議行動のひとつ。19日、中国で80店舗展開するフランスの大手スーパー、カルフールに向かって学生ら約2000人がデモ行進。フランス製品のボイコットを要求しチベット独立を糾弾するため、幾つかの都市で抗議者たちが集まっている。またカルフールに買い物客を入れないため店の前に大型トラック(ダンプ)で妨害してもいる。
4月9日CNNの番組でJack Caffertyが中国についてディスカッションするなかで、「あの国の製品はジャンク(がらくた)」と言い、中国は「ならず者と殺し屋の集団」と言及したことで、中国政府ばかりか米国内の中国人の抗議行動が過熱した。北京オリンピックを前にして世界のあちこちで中国人のナショナリズムが高まりつつある。以下、共同通信のニュースからーー。

◇チベット情勢をめぐって中国政府を非難する報道機関や、北京五輪の開会式不参加を検討する欧州各国政府に対して反発する欧州在住の中国人が19日、中国側の立場を主張するための抗議活動をパリやロンドンなどで一斉に行った。
欧州の「偏向報道」に抗議するとともに、北京五輪の成功を訴えるのが目的。6日にロンドンで、7日にパリでそれぞれ実施された聖火リレーは中国政府の責任を追及する抗議行動によって大混乱した。非難の矢面に立たされた中国人らが反論の機会を求めた形だ。
中国人は、パリでは中心部のレピュブリック広場、ロンドンでは首相官邸前に集結。また中国紙、環球時報(電子版)によると、ベルリンでも連邦議会前で抗議行動を実施。主催者はインターネットを通じて在留中国人に参加を呼び掛けた。
(東京新聞2008年4月19日)

April 14, 2008

マサイ戦士がロンドンマラソンを走る



◇マサイ・チームがロンドンマラソンを走る 
ロンドンマラソンを走る決意のタンザニア北部出身の6人のマサイ族戦士がレースに身を捧げる公開競技を開始している。
戦士たちは、アフリカ東部の彼らの村エラウイに安全な飲料水を提供するため金を集めているのだ。
6人はクルマのタイヤで作ったサンダルはもちろん、民族衣装(シュカ)を着て13日の日曜に26マイルのルートを走るつもりだ。
また、ドックランズでのロンドンマラソン公開試合を開始した6人は、杖を持って歌いながら走る。
マサイ族は牛が価値のある財産の半遊牧民のライフスタイルを送る。
彼らは走る能力と、血とミルクを特色とする規定食をとっている伝統的な暮らしで知られる。
マサイ・チームを率いているイサヤは言った。「ライオンを殺すことと畜牛を集めることでそこらじゅう走ってきているので私たちにできると長老たちが断言した。」
「飲料水が得られることでマサイ族の人びとを助けられる、もっと楽に暮らせるようにしたいので私たち全員がいまとてもハードにトレーニングしている。」
2005年からマサイといっしょに働いてきている援助団体グリーンフォースがマラソンでの彼らの参加をとりまとめていた。
戦士たちといっしょに走るつもりでもあるグリーンフォースのポール・マーティンは言った。「走ることで金を集められるというアイディアに、マサイ族は魅了され、おもしろがった。」
「マサイ族は誇り高き人々だ、そして彼らはこれを金を集めて村に飲料水を供給する革新的な手段と見る。」
村のために水の場所を探し当てて持続できるボーリングした穴を掘るコストは2万ポンドから6万ポンドだと援助団体は見積もる。
アフリカには50万人から百万人のマサイがいる、そのほとんどがタンザニア北部とケニア南部に住む。
ロンドンマラソンには4000人が走ると予想される。
(BBC NEWS )

◇13日に開かれるロンドンマラソンに、干ばつが深刻なタンザニアのエルアイ村からマサイ族の20代の男性6人が水源確保の募金を求めて出場する。衛生的な水が不足する村の子どもは3人に2人が5歳までに命を落とすという。その惨状を42.195キロを給水せずに完走して訴える。
「村では数年間、雨がほとんど降っていない。小さなダムの水は底をつき、牛の首を切ってその血を飲んでしのいでいる。」
外国に来るのも初めてならマラソンを走るのも初めてという6人は11日に記者会見し、「歌って踊りながら4時間以内に走りきる」と目標を語った。
マサイ族はタンザニア北部からケニア南部に50万人以上が暮らし、大半が深刻な水不足に苦しんでいるという。
チャリティーの支援者は「12万ドル(約1200万円)あれば、きれいな水源から水を引ける」と訴える。同時に、口をつけただけのペットボトルをランナーが大量に捨てる都市マラソンの光景が6人にショックを与えないかと心配もしている。
(朝日新聞 2008年4月12日)

写真は、走る6人、盾にゼッケンを貼り付ける。そしてこれで走る!古タイヤから作った彼らのサンダル。

April 13, 2008

ビッグ・ブラック・ドッグ


捨て犬などを保護するアメリカのシェルターで「ビッグ・ブラック・ドッグ(大きな黒い犬)現象」が目立っているというニュースに、日頃わたしが感じている日本での体験がぴたりとはまった。黒っぽい大型犬は引き取り手が見つかりにくく、最終的に処分されてしまうケースが多いんだという。以下、ニュースからーー。

◇カリフォルニア州オークランドに住むエーロン・ジョーンズの愛犬ゴーザーは、黒いロットワイラー系の雑種。散歩に出かけると、すれ違う人は皆、道路の反対側によけたり、子どもを抱き上げたりする。「とても穏やかな性格なのに、黒くて大きいからというだけでこわがられてしまうようだ」と、ジョーンズ氏はため息をつく。シェルターでジョーンズ氏に引き取られるまで、ゴーザーには飼い主がなかなか現れなかった。
黒い大型犬が嫌われる現象について、全米規模で調べた統計は今のところ見当たらない。だがたとえば、アーカンソー州ロジャーズのシェルターでは、先月処分された引き取り手のない犬14匹のうち、13匹が黒い大型犬だった。
シェルター関係者らによれば、黒い大型犬には「こわい」というイメージがつきまとう。古くは自身のうつ病を「ブラック・ドッグ」と呼んだ英政治家ウィンストン・チャーチルや、近年のベストセラー「ハリーポッター」シリーズ、映画「オーメン」などに登場する「黒い犬」の影響を指摘する声もある。色のせいで表情がわかりにくく、さらにインターネットなどに掲載する飼い主募集の写真も、うまく写らないことが多い。また、この種の犬は一般に多産で、子犬が余ってしまう傾向にあることも、問題に拍車をかけている。
一方、この現象を専門に扱うウェブサイト「ブラックパールドッグズ・コム」では、「どんな家具や服装にもマッチします」「汚れが目立ちません」「アクセサリーが似合います」——と、黒い大型犬ならではの長所を挙げて、ペット愛好家への「売り込み」に務めている。
(CNN.co.jp 2008年4月13日)

15年前に海の近くで犬を飼い始めたとき、周囲にはまだ大型犬は少なかった。わが家の黒ラブはオスのわりに小さかったがそれでも31キロあったから、他人には大型の黒い犬に映ったのだろう。テキーラはどこまでも前に進むことが生き甲斐のずっこけたユニークな犬だった。散歩ではひたすら臭いをチェイスする。ラブラドール犬を知ってる人や他人の犬も含め、犬という生き物を知っている人は別にして、よく怖がられたものだった。兄貴分のゴールデンのケルアックのほうがずっと大型(43キロ)で大物だったが、こちらはゴールド系のなじみやすい外見だったからか、すぐに近寄られて、小さな子どもを連れた母親でも初対面で子どもになでさせたりしたものだった。まだ大型犬の洋犬がよく知られていない当時でもだ。
当時、こわがられるのは黒人と一緒で「ブラック」だからだと思った。海外でエレベーターの個室に黒人とふたりきりになるや土下座して謝ったという笑い話があるくらいに、日本人は黒人のことをよく知らないでただこわがる、これと同じことで黒い犬にも弱いんだろう。つまり偏見ということだ。
15年経っても依然として同じ現象がごく身近にある。以前と違うのは、大型犬も飼える大型マンションがばかばかできたせいもあって、何倍も犬が増えたことだ。もちろん、大型犬も、洋犬もたくさん見かける。なのに、特にビッグなブラックドッグ現象は続くのだ。白い小型犬、日本スピッツを飼っているおばあさんなどは極端な例で、近所の公園で黒いミニチュアピンシャーが駆け寄ってもあわてて自転車のカゴにスピッツをのっけて懸命に逃げる。30キロ級のチョコラブにいたっては、向こうから来るのが見えただけで、あわててフェンスにもたれて両手を広げてフリーズのポーズだ。これは極端にしても、全般的にこの「ビッグ・ブラック・ドッグ」現象はある。
わが家の二代目のイエローラブのサンバ(26キロ)は誰からも「いい子ねー」とかわいがられる。黒っぽいボクサー犬のヴァーモス(28キロ)は、やはりあの極端なおばあさんからはこわがられている。でも、不思議と初対面の他人から笑顔で迎えられるのだ。思わず「吹き出す」といったほうが適切だろうか。

April 10, 2008

あの人たちがなにをした?


◇米国の占領に反対するミリオンマンマーチをサドル師が解除
最高司令官ペトレイアスの議会証言の前夜、シーア派聖職者ムクタダ・サドル師は米軍によるバグダッド陥落から5年目にねらいをつける4月10日の百万人デモ行進を取り消していると述べた。代表者のサラ・オバイディ師が読み上げる声明で、サドルは米軍とイラク軍が抗議者らに断固たる措置をとるのを懸念した、と述べた。

サラ・オバイディ師:「占領に反対するデモをしたい大切なイラク人たちに、彼らへの気づかいと流血なしにすませたい私の心配から、彼らのデモ行進を延期せよと呼びかける。」

サドルが取り消す前、信奉者らが大会に参加するのを妨害しようとイラク部隊が何十箇所もの検問所に配備していた。サドルはまた、彼のグループの軍事行動の6カ月凍結をやめるとの脅しをふたたび始めた。つい最近の米軍とイラク軍の攻撃まで、イラクの方々の衝突の低下(急降下)で凍結は信じられていた。バグダッドでのシーア派戦闘員と米・イラク部隊との衝突は続く。日曜(4月6日)以降、イラク全域で戦闘員数十人と米軍部隊12人が殺されてきている。イラク人の一般市民に対する米軍の攻撃もまた増加の傾向にある。米軍戦闘機が中心地区に爆弾を投下した月曜(4月7日)サドルシティで数え切れない数の一般市民が殺された。一般市民たちが爆撃の現場に集まってきた後にまた米軍が攻撃したと目撃者は言った。

目撃者:「戦闘機がこの地区を攻撃したとき、私は祈りのためにZain al-A'abideenモスクに向かっていた。攻撃の現場に人々が集まったとき、戦闘機がまた彼らに爆弾を投下した。たくさんの犠牲者がいた。あの人たちがいったいなにをした?」

写真は、イラクで行う軍事行動すべてに直接命令を下す立場にあるペトレイアス最高司令官。彼は「ネオコンに飼われている」とかで、イラクの反米戦闘行為の「影にイランあり」とのネオコンのイラン攻撃のシナリオの水先案内人と言われます。それをわかっているロンドンが、イラン攻撃に持って行きたいチェイニーがこう言っている、とマスコミに先にリークしたとかーー。

April 09, 2008

大規模なメディア操作のひとつ


◇写真が語る、これは大規模なメディア操作では?
なるほど、占領は始まっているーー2003年4月10日のNYC IndyMediaより

4月6日:イラク国民会議(INC)の創設者、アハマド・チャラビがペンタゴンによってイラク南部の都市ナシーリアに着陸する。「イラク解放軍」という彼の700人の戦闘員といっしょにチャラビは、ばかでかい4機の軍用輸送機C17で空輸された。新しいイラク政府を率いることでチャラビとINCはワシントンのお気に入りだ。写真はナシーリアに到着するチャラビとイラク解放軍の民兵仲間を撮ったものである。

4月9日:ファルダス広場にあるサダム・フセインの像を米軍部隊が引き倒したとき、「最も忘れられない戦争のイメージ」のひとつが作られた。妙な話だが、チャラビの民兵仲間のひとりにものすごく似ている男が写真に撮られる。彼は海兵隊を歓迎するためファルダス広場に近づく。サダム・フセイン像がでんぐり返って崩れ落ちたとき、いったい何人のアメリカびいきのイラク解放軍のメンバーがファルダス広場とその周辺にいたのだろ?

この像が破壊される一連の出来事に接近したヴィデオが大規模な蜂起の証拠として世界中で放送される。さらに、他より先に撮ったロイターの写真がファルダス広場のロングショットを示す。広場に人通りはなく、アメリカ海兵隊、国際報道機関、ほんの少数のイラク人のためにとっておかれる。広場にいるのはせいぜい200人だ。広場の海兵隊が立ち入り禁止にして戦車でガードする。米軍の装甲車がサダムの像を土台から引き抜くのに使われた。イベント全体はベルリンの壁崩壊と同等と認められているものの、ロングショットの写真をちらっと見ても、なにかもっとTVカメラ用に仕立てられた入念に構成されるメディアのなりゆきに類似したものを明らかにする。
(NYC IndyMedia 10 April 2003)

フセインの像が倒されるイベントに接近したカメラからの映像を見ているぶんにはイラク人の大衆が「解放されたと喜ぶ」記念すべき一幕に見えてもしかたなかった。でも、こうやって遠景で全体をながめてみると、ごく一部の、しつらえられたイベントであることがわかる。封鎖されて海兵隊と戦車で守られた広場で、米軍の輸送機でイベント用に運ばれてきたアメリカ人びいきの解放軍と名乗る民兵仲間が歓迎のお祭り騒ぎを演じている。
ちょうど5年前の今日(4月10日)の写真ですが、なんかイラク占領の全貌が見えるようで、思わず紹介したくなりました。
写真はクリックすると拡大版でご覧になれますのでぜひ見てください。

▲参考までに:チャラビ議長はイラクの富豪一家の出身だが、家族は1958年の革命で没落して亡命。チャラビは米国の大学を卒業後ヨルダンで銀行を経営しながらイラク帰還の機会をねらう。そして1992年、CIAの秘密資金を得てイラク国民会議を結成、亡命者グループのなかでも最も米政権に接近して影響力を拡大する。彼は現ブッシュ政権の中枢を占めるネオコングループと結びついて、98年2月ネオコンらが当時のクリントン政権に対して「イラクの体制変革」を求める公開書簡を出すきっかけを作った。
一方、米議会もチャラビ議長らの働きかけで98年10月「イラク解放法」を可決。イラク国民会議など亡命者グループのフセイン打倒運動に対して年間約1億ドルを支援することを決めた。それから1年後の2001年1月、ブッシュ政権が発足すると、ラムズフェルド、ウオルフォビッツなどネオコングループが、国防長官はじめ政権の要職に就いて「イラクの体制変革」を基本方針に据えた。

April 07, 2008

世界中の市民が見ている



聖火リレーが途中バスに避難してバスで行くしかない事態になったり、トーチが何度も消されるなんてこと、これまであったかしらね。

◇8月に開かれる北京五輪の聖火リレーが7日、仏パリで行われたが、チベット騒乱での中国政府の対応に対する抗議活動が相次ぎ、途中で打ち切られる異例の事態となった。
中国当局は、抗議活動家が五輪準備期間を、チベットでの人権全般に対する中国のこれまでの対応を糾弾したり、中国の外交政策を批判するために利用しようとしているのは「恥ずべきこと」と非難。その上で、世界各地を回る聖火リレーに変更はないとしている。
パリでの聖火リレーは、出発地のエッフェル塔をスタートした直後からトラブルに見舞われ、抗議者が聖火ランナーを取り囲む厳重な警備を突破しようとするたびに繰り返し中断された。
数千人のデモ参加者を前に、聖火は幾度かバスの中にかくまわれたほか、少なくとも2度、消すことを余儀なくされた。新華社は中国当局者の話として、安全上の理由から消火したとしている。
仏内務省の発表によると、警察は今回のデモで18人の身柄を拘束した。
聖火は9日、米サンフランシスコに到着する。当地では7日、チベットを支援する活動家3人が名所ゴールデンゲート・ブリッジに登り、抗議の垂れ幕を掲げた。
(ロイター通信 2008年4月7日)

◇前日のロンドンから抗議運動の「火種」は海を渡っていた。多数の市民が沿道に集結。手には「チベットに自由を」などと書かれたプラカード、チベットの旗、消火器、水鉄砲…聖火を奪ったり消そうとする市民も続出した。
主催者側は、聖火を守るため、一時的に聖火トーチの火を消し、伴走するバスの中へトーチを移す緊急措置を取り、リレーは何度も中断した。
エッフェル塔には5つの手錠を組み合わせ、五輪マークを表現した黒い旗がなびいた。近くで抗議行動に参加した活動家(32)は「世界中の市民が中国での出来事を注視しているのだと、中国政府に伝えたい」と語った。
パリは、3月にギリシャで行われた聖火採火式にメンバーが乱入した国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」の拠点。今回の抗議行動も予告し、拘束された5人のうち2人が同記者団のメンバーだった。
治安当局は警官ら約3000人を動員。厳戒態勢を敷いた。聖火の周りでは、警察の車両やオートバイ、ローラースケートの警官らが何重にもなって警戒した。
聖火はセーヌ川沿いにあるエッフェル塔を出発。元五輪メダリストら80人の聖火ランナーは、凱旋門や目抜き通りのシャンゼリゼを含む約28キロのコースをリレーした。
中国への抗議は世界に広がっている。9日には米サンフランシスコでもチベット人組織や市民団体が抗議活動を予定。17日にはインドでもチベット人らが大規模なデモ計画を立てている。
(デイリースポーツ2008年4月8日)

写真は、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジのケーブルに登り、垂れ幕をくくりつける中国の人権侵害に抗議する活動家たち(ロサンジェルスタイムズ 07 April 2008)
写真はクリックすると拡大版で見ることができます。

April 04, 2008

フリー マダム・コロンビア



◇フランス政府が主導して進めてきたイングリット・ベタンクール救出計画だが、FARC側の引き渡し拒否によって進展のない膠着状態に陥っている。そんな状況の中、人質解放を実現させるための期待がベネズエラのウゴ・チャベス大統領に再び集まっている。
金曜日(現地時間)にはコロンビア内外の各都市でベタンクールを含む2800名の人質の解放を求めるデモが「Todos Somos Ingrid Betancourt(私たち全員がイングリッド・ベタンクール)」のスローガンのもとに行われた。
デモには今年に入ってチャベス大統領の仲介のもとFARCから解放された3名、グロリア・ポランコ、クララ・ロッハス、ホルヘ・エドゥアルド・ガチェムも参加した。昨年FARCとの調停役を担ったベネズエラのチャベス大統領は、木曜の夜フランスのサルコジ大統領にベタンクールを迎えに行く際同行する旨を申し出た。
チャベスの調停は、昨年11月に過度の脚光をFARCに与えているとのボゴタ側からのクレームにより中断されていた。にもかかわらず今年1月、2月にはFARCからカラカスの代理人へ6人の人質の引き渡しが行われた。
「私はいつでもサルコジ大統領とともにイングリッド救出へ向かう用意がある。」とチャベスはラジオとテレビ局に電話で行われたフランス大統領との会談の詳細を発表。ベタンクールの姉妹も金曜にサルコジ大統領へチャベスと連絡をとることを要請。「フランスはチャベス大統領と協力してこの問題の解決へ臨むべきだ、なぜならチャベス大統領は連絡方法を確立しているし、彼ならフランス側が送るメッセージを伝達する術も知っているから。」と話している。
フランスからベタンクールを救出するために派遣された航空機はいまも出発の時を待ったまま、コロンビアの空軍基地に待機中だ。FARC からは先日「刑務所に収監されているFARCメンバーの釈放と人質の交換の条件のもとでなければ、人質の解放も新たな交渉もあり得ない」と発表された後、なにも新しいメッセージは出されていない。一方、コロンビアのウリベ大統領もFARC側から出された条件の一つ、コロンビア領内の一定地域の武装解除には応じないとの姿勢は「民主主義を脅かすテロリズムに拍車をかける。」と述べ応じない方針のままだ。
(ラティーナトピックス2008年4月4日)

◇1962年コロンビアのボゴタ生まれのイングリッドだが、最初の結婚でフランス国籍も持つ彼女。33歳でコロンビアの国会議員に初当選し、母国の政治腐敗を一掃し、政治を立て直そうと腐心した。コロンビアで政治活動を続けながら執筆した「La rage au coeur(それでも私は腐敗と戦う)」はフランスでベストセラーに。2002年にコロンビア大統領候補として選挙キャンペーン中に誘拐された。
コロンビアのウリベ大統領はさる29日、同国政府が「微妙な容体」のベタンクールを発見したと発言。30日には、フィヨン仏首相はベタンクール解放の交換条件として、コロンビアの刑務所に収容されているFARCメンバーの受け入れに応じる用意があることを明らかにしており、サルコジ仏大統領はベタンクールの解放を想定し、現地に派遣する医療装備付きの航空機を用意するよう指示した。
コロンビアのベラスケス大統領報道官は、フランスの申し入れを歓迎。フランス、スペイン、スイスの3カ国で編成した医療チームがコロンビアへ向かった。FARCが人質を解放した場合、コロンビア政府は約束通りFARCメンバーを刑務所から釈放する、と述べており、FARCはコロンビア当局に拘束されたメンバー約500人と人質の交換を求めている。
(ラティーナトピックス2008年4月2日)

◇コロンビア=仏が特殊部隊派遣=イングリッド解放で実力行使
仏政府は2日、仏陸軍特殊部隊がコロンビアのジャングルでFARC(コロンビア解放前線)と接触、幽閉中の人質イングリッド・ベタンクールとその他を解放するため潜行したことを明らかにした。
外交ルートでも、彼女の病死を避けるため最大の努力を図った。サルコジ仏大統領は現地からの報告をもとに、彼女がB型肝炎とリーシュマニア症(原虫が引き起こす病気)、マラリア、栄養失調におかされ重体であると発表した。
仏外務省がFARCと折衝し、人権保護の見地から必要な医療設備のある場所へ同氏を移動することで了解を得るために特殊部隊派遣を決定した。しかし、実際は一方的にFARCに対し要求に応じさせるものらしい。
ベタンクールがコロンビア国籍とフランス国籍を有するため、仏政府がFARCに彼女の治療とできれば解放を要請する考えであった。外交的に微妙な問題である。仏外務省は極秘裏にことを進め、詳細については一切を明かさない。
仏大統領は、ウリベ大統領に医師を含む仏特殊部隊の派遣で了解を取り付け、付近一帯でコロンビア政府軍が軍事活動を展開しないよう要請した。コロンビアは15年にわたる内戦状態で、350万人が家を失い難民生活をしている。
(ニッケイ新聞2008年4月4日)

写真はコロンビアの「私たち全員がイングリッド・ベタンクール」のデモと、イングリット・ベタンクールの著書「それでも私は腐敗と闘う」

April 03, 2008

インナーシティはギャングのなすまま


◇ジャマイカの貧乏は「ギャングのなすがまま」

ジャマイカの貧困は政府によって見捨てられ、暴力による犯罪人集団の情けに任せてきている。アムネスティ・インターナショナルが新たな報告のなかで述べた。

ギャングと国家の戦いで、スラム化した大都市中心部のジャマイカ人たちは「人質に取って」おかれていると人権団体は言った。

ジャマイカ当局はスラム化した大都市中心部のコミュニティに汚名を着せて、「故意に無視」してきていると言った。

2007年に1500件の殺人と272人の警官殺害を有するジャマイカの殺人率はその地域全体で最も高い。

「犯罪人集団は何千人もの人びとの暮らしを絶えず続く脅威のなかで続けさせる」とアムネスティのフェルナンダ・ドス・コスタは言った。

「全人口がバリケードによって制止され、午後5時からは自宅を出られない。輸送機関が不通にされるので、子どもたちは学校に行けず、大人は仕事に行けない。」

・おまけに殺人

人権団体は、「人権の危機」と呼ばれるものについてジャマイカ当局に第一の原因と取り組むようしきりに促した。

殺人率を引き下げるため、政府は、治安を維持することや司法制度を改善することに基礎を置く人権の導入を実施すべきだと言った。

アムネスティの報告に関してジャマイカ当局から公式のコメントはなかったが、火曜日、警視総監ハードリー・ルインが重大な犯罪の数がますます増えたと認めた。

カリブ海メディアコーポレーションによると、ひと月前から殺人が9%アップし、強盗の数でも25%増えていたと彼は言った。

今年になってから、合計300人がこの島で殺されていた。

(BBC NEWS 01 April 2008)

写真はニュースの記事からーー。ジャマイカのニュース、といってもネガティヴなものですが、見つけて、懐かしくなりました。キングストン、ジャマイカにひと月滞在したことがあります。マイアミに戻ったとたんに戒厳令がひかれ、恐ろしい事態に突入しましたが、キングストンのメインストリート、ハーフウェイトゥリーでは、夜中にパンパンと乾いた音を聞いて走っていくとバッドマンと呼ばれる機関銃みたいな銃をぶっぱなす連中がバスを占拠してました。このときはじめて銃声というものを聞きました。このときの夜の喧噪と、隣でデカイ銃を構えたバッドマンが乱暴に動く緊迫した空気が忘れられません。

April 02, 2008

オバマ政権にゴアとビル・クリントンだと?


◇オバマ、チームにゴアを必要とする
アル・ゴアには将来のバラク・オバマ政権に地位があると、水曜日、イリノイの上院議員は述べた。
キャンペーンイベントで、彼の内閣にゴアを考慮に入れるかどうか聞かれてオバマは考慮に入れるつもりだと即答した。
「アル・ゴアが会議の席にいて、この気候変動問題をいかに解くか考えつくことで中心となる役割を演じると確約しよう」とオバマは言った。
オバマは、定期的に元副大統領と話すとも言った、気候変動問題では常に彼の意見を聞くと。
オバマ政権でゴアはビル・クリントンといっしょに仕えることができるのか?昨年11月、イリノイの上院議員は、元大統領に「別の」仕事を提供するつもりだと言った。
そのときオバマは、「クリントン以上に有能な人はほとんどない」と言ったのだ。
(CNN 02 April 2008)

事件そのものが消えてなくなる



ロンドンのベイカーストリートにあるショップから12メートル先のロイド銀行までトンネルを掘って地下金庫室をからっぽにする盗みがあった。イギリス人なら誰でも知っている、1971年9月12日のウォーキートーキー強盗事件だ。ところが政府のD通告の対象となり、事件そのものが世の中から消えた。なんでも、D通告というのは軍事、国防上の機密に触れる事態を封印する特殊法令で、歴史上数回しか発令されていない。この銀行強盗が、なぜこれほどの国家機密になったのか?

この謎に対する、2月28日UKで公開された映画「The Bank Job」の回答は、ロイド銀行の地下金庫室が現行犯の王女たちが主役のみだらな写真の隠れ場だったというのだ。

ロンドン在住のなんにも知らない日本人の女の子がこの映画を見て、「ダイアナ妃の交通事故死(?)も、もみ消しや陰謀の類があっても不思議ない」と思ったというのがおもしろかった。ダイアナ妃の死因審問で3月31日、検視官は王室やMI6関与説を否定している。一緒に死んだドディ・アルファイドの父親は、「フィリップ殿下の命令でMI6が暗殺を企てた」との説を主張した(時事通信2008年3月31日)。

ところで、最近の「ヒースロー空港で見つかった南アフリカからの大金」のニュースがやはり封印されてしまったようなんですが、どなたかご存じないでしょうか。

◇The Bank Job(2008年)
ロイド銀行へ侵入するのにベイカーストリートの地下にトンネルを掘った1971年のウォーキートーキー(携帯用の無線電話器)強盗を映画はベースにしている。彼らは概算50万ポンドを持ち逃げしたが、その前に彼らの無線交信が地元のアマチュア無線技師によってとらえられた。全作戦はマスコミ報道がまったくないことを意味する、D通告(機密保持のため報道を禁止するむね 報道機関に要請する政府通告)の対象だった。ベテラン脚本家クレメントとラ・フレネによれば、不可解なことに対する答は、名声を汚すあの多数のバカンスのスナップ写真だった。
(BBC 27 February 2008 by Paul Arendt)

◇泥棒のひとりはダメなポルノスター。もうひとりは自分をファッションフォトグラファーだとうぬぼれる。見張り人は彼のウォーキートーキーを切らないでおくことができない。無精ひげのタフガイの下に隠れる首謀者は、妻と2人の小さな子どもと山ほどの金の苦労を抱える、腹立ちやすい中古車ディーラーだ。

1971年ロンドンで起こるおもしろい犯罪スリラー「The Bank Job」のこの爽快なギャングたちは、自ら仰天した思いがけない報酬の夢よりもずっとデカいことが判明する強盗にまともによろめきうまく手に入れることができなかった。ロンドンのメリルボン地区にある悪名高きロイド銀行強盗をゆるくベースにするストーリーは、スコットランドヤードの腐敗行為、過激派好み、つまらなくなりだしたフリーラヴ時代、そして能力がなくなっている特権のあるパワーエリート(えり抜きの権力者たち)の時代をめくるのに夢中になる。

支配されていると彼ら全員が考える陰謀事件で、ひとりまたひとりと複雑にもつれてくるのを見ることに楽しみはある。映画のシーンの「おまわり」、手練手管の売春宿のマダム、英国貴族、ありふれた悪党、王室擁護者、カリスマのあるブラックパワーの指導者などが、反主流的傾向や裏切りや同性愛で押さえられる。

著者のディック・クレメント&イアン・ラ・フレネ(「コミットメント」、「スティル・クレイジー」)、監督のロジャー・ドナルドソン(「13デイズ」、「リクルート」)は賢明にも、題材から退屈な教訓話を引きだそうとか社会的注釈を明示しようとはしない。キャラクターのニュアンスでもなりゆきでも時間をムダにしない。

ロイヤルファミリーの一員が名前を汚す性的接触で押さえられたカリブ海での戯れで映画は始まる。サフロン・バロウズ演じる手足のひょろ長いはにかみ屋が銀行の金庫室から罪があることを示す写真を盗む任務を急派されるとき、彼女は彼女のクルマのディーラーの友だち、ジェイソン・ステイサム演じるテリーと彼の落ちぶれたクズ仲間に犯罪をやっつける手助けを頼る。彼らはそれをごまかしのない銀行強盗だと考える。写真は彼女の秘密だ。
(サンフランシスコクロニクル07march2008 からつまみ食い)

April 01, 2008

狂気のさたに勇敢に立ち向かう


デモクラシーナウ!のホスト、エイミー・グッドマンと弟のデイヴィッド・グッドマンが書いた「Standing Up to the Madness:Ordinary Heroes in Extraordinary Times(狂気のさたに勇敢に立ち向かう:異常な時代の普通のヒーローたち)」という著書の紹介です。

◇「Standing Up to the Madness」はタイムリーで奮起させ、アメリカで最大のパワーをふるう人たちー毎日自分の信じることのためにいちかばちか賭けてみて勇敢に立ち向かう人たちーを革命的に顧みるのみならず、また君が手助けできることにアドヴァイスをくれる。

人権や市民的自由や人種上の正義を擁護するため通りを行進する大衆はどこか?私たちの名義で遂行される人殺しや拷問に反対する大規模な極度の不快感はどこか?環境保護論者は?平和運動は?

回答:彼らはどこにでもいる。

賞に輝く姉弟チーム、デモクラシーナウ!のホスト、エイミー・グッドマンと独自に調査するジャーナリストのデイヴィッド・グッドマンは、政治運動を政治家から引き受ける草の根の活動家たちの行動を列挙するため国を旅した。「Standing Up to the Madness」は、毎日、政府に挑んでは打ち勝ってきている、市民のひとつの歴史を伝える。

◇書評の引用文

・「メディアとプロパガンダ」の作家ノーム・チョムスキー:「エイミー・グッドマンは独自に調査するジャーナリズムを次の高き所まで進ませた。」

・「 The God of Small Things」の作家アルンダティ・ロイ:「ジャーナリズムはどうあるべきか:権力やもうけでなしに、人びとの利益に恩義を受ける。」

・女優スーザン・サランドン:「彼らが言うことを監視しろと言われる時代に、エイミー・グッドマンは権力に対して真実を話すのを恐れない。彼女は毎日それをする。」

・俳優ダニー・グローヴァー:「私たちが普通は主流メディアから得られないニュースや見方をもたらすことで、エイミー・グッドマンはグローバルな正義と意識を求めて探索を続ける。」

・ビル・クリントン元大統領:「敵意があり、闘士満々、無礼でもある。」

・インドネシア軍:「国家安全保障への脅威だ。」

・議会のニュート・ギングリッチ元議長:「君のような人のせいで、記者にはなにも話すなと母には助言している。」

・「仕事」の作家スタッズ・ターケル:「エイミーとデイヴィッド・グッドマンは実にすばらしい元気づける本を書いている。そのタイトル<Standing up to the Madness>は、もし私たちが事実を手に入れて歴史を知るなら、そして世界の平和と礼儀、美点と正気のために勇敢に立ち向かうなら、人間としてはるかにましな状態にあることをこっそり知らせる。」

・「カラーパープル」の作家アリス・ウォーカー:だいじょうぶ、エイミー・グッドマンと弟のデイヴィッド・グッドマンならきっと私たちを眠りから醒ます荒々しくて何ものをも恐れない意見を見つけられる。」

・ビル・モイヤーズ・ジャーナルのホスト、ビル・モイヤーズ:「エイミー・グッドマンはトリクルダウン理論によるジャーナリズムを実践しない。彼女は沈黙があるところに行き、音の障壁をぶち破る。メディアは異議標示(意見の相違)のためのサンクチュアリであるべきだと彼女は信じ、農園の下にトンネルを掘って通り抜ける南北戦争以前の奴隷の脱出を助けた秘密組織であるべきだと信じる。」

・俳優・活動家ティム・ロビンス:「Standing Up to the Madness は、私たちの世界のよくないことをいかに直すかに関して、有望だと思うストーリーだ。この本を読め。憤激するようになる。元気になる。そうして、エイミーとデイヴィッド・グッドマンが書いたヒーローたちのように、勇敢に立ち向かい、世界をもっとましでもっと平和な、本来あるべき場所にしようと闘うようになる。」