見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2010/04/07

バーンの映画 Ride,Rise,Roar

Ride, Rise, Roar trailer from ride, rise, roar on Vimeo.


Ride,Rise,Roar
デイヴィッド・バーンのツアーとそのバックとインタヴューを収めた映画
監督はデイヴィッド・ヒルマン・カーティス
3月15日ワールドプレミア

http://www.davidbyrne.com/film/ride_rise_roar/index.php

2010/04/06

テニアン島移設案?!



たまには沖縄の新聞を読もう 

◇島人の目 月のため息が聞こえてくるグアム

「グアムの海の底にはたくさんの涙が沈んでいる。人間が繰り返す過ちを一体いつまで見届ければいいのだろう。そんな月のため息が聞こえてくるようだ」。米軍基地拡張建設が進むグアムの様子を知らせてきた友人がこうつぶやいた。


美しい自然と島の人々が共に歩んできた歴史を刻むたくさんの美しい伝説を持つグアムの島では今、武器を運ぶ道を造るために木が切り倒され、島を駆け抜ける風は潮のにおいの代わりによどんだ空気を運んでくるのだという。


「目先の豊かさに心を奪われた人々と、島の誇りを守り抜こうという人々で島は分断している」と語る友人は、遠い沖縄へ思いをはせながら「僕らが声を上げても、遠く離れた米国本土にある中央政府には届かない。イエスかノーかという意思表示さえできない。少なくとも政府が耳を傾けてくれる沖縄はグアムよりも恵まれている」と複雑な心境を吐露した。


スペインの支配下から米西戦争でアメリカの領土となったグアムでは、先住民のチャモロ人はチャモロ語を話すと体罰が加えられたりしたという差別的体験を持つという。「グアムは米領だけどアメリカの民主主義はもたらされなかった。心の底では誰も米軍基地の増強なんて望んでいないんだよ」。友人はそう説明しながら、軍需産業による経済的発展を願う大人たちに対し、祖先が残してくれた自然を守り抜こうと反対運動を展開する若者たちの間で島の歴史を学び直す動きが活発化していると話してくれた。


戦争で島の自然が破壊されていく日々を見守ってきた星たちに願いをささげながら、進むべき道を模索し続けるグアムの人々。そんな島を見守る月は、今夜もため息をつきながら人々の足元を優しく照らし続けている。


(琉球新報2010年4月5日 平安名純代ロサンゼルス通信員)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-160385-storytopic-1.html

◇転換期の安保2010:オキナワの苦難、ここにも グアム、米軍が「水」支配

「沖縄が抱える重荷を分かち合いたいと思う。でも長い間、米軍基地を受け入れてきた私たちは疲れ果ててしまった」。グアムに暮らす女性、デビー・ キナータさんがいう。

1898年に米西戦争で米国の植民地となった島は、第二次大戦では旧日本軍による占領と米軍の奪還を経験した。今では島の3割を米軍用地が占め、アジア太平洋の軍事拠点となっている。

米領ながら「準州」扱いのグアム。連邦下院に地元から送られる代表には議決権はない。米大統領選挙では、住民に投票権もない。マリアナ諸島に暮らす先住民族チャモロ人の血を受け継ぐキナータさんは「自分の人生を決める選択肢がない。島に生きる人々のとても悲しい物語です」という。

沖縄もまた薩摩藩侵攻を経て日本に組み込まれ、大戦中は陸上戦を経験、戦後は在日米軍基地の約7割が集中する。グアム大のベベクアル教授(グアム史)は「今も植民地のような状態が続いている。沖縄とグアムは似ている」と指摘する。

グアムでしばしば語られる「米国による支配」の象徴が「水」。島の飲料水の水源は北部の地下水と南部の湖。うち湖は米軍用地の敷地内にあり、グアム州政府は米軍から水を購入している。乾期に水不足に陥ると米軍は軍用の給水を優先し、住民への給水を止めてしまうという。

グアムの人々の米国本土に対する思いは複雑だ。ベベクアル教授によると、第二次大戦後、グアムの人々は、自由と繁栄を象徴する「アメリカ人になりたい」と英語の習得に取り組んだ。結果、伝統的なチャモロ語を話す人々の数は激減した。「アメリカ人化」し、土地を提供しながらも、「なぜ虐げられるの か」という疑念も尽きることはない。

一方で、莫大(ばくだい)な投資による基地経済に期待する声があるのも事実。グアム商工会議所軍事委員会のピーソン委員長は「大統領を選べない代わりに、徴収した所得税や法人税をワシントンに送らなくても良い。受け入れれば、さらに税収だけでも相当な額になる。壊れたままになっている水道管も修理できる」と語る。グアムもまた基地受け入れをめぐって揺れている。

アプラ港米海軍基地が近くにある中心部ハガニアの砂浜で、漁師のビロリアさんが仲間と漁の準備をしていた。空母受け入れのための海底しゅんせつで、希少な魚も絶滅の危機にあるという。「多くの利点もあるだろう。何も基地が悪いというんじゃない。ただ、チャモロ人が受け継いできた美しい海を守りた いだけだ」

・雇用のため「重荷負う」--テニアン

米領グアムとは対照的に、北隣の米自治領北マリアナ連邦は米海兵隊や普天間飛行場の受け入れに積極的だ。同連邦のフィティアル知事やテニアン島のデラクルス市長も「受け入れたい」と意欲を示す。背景には観光業不振など経済の悪化がある。

サイパン島の中心部ガラパン地区。免税店が建ち並ぶが、観光客はまばら。フローレンス市長は「島は道路だけとなった。まるで骸骨(がいこつ)だ」と嘆く。北マリアナ連邦への観光客は航空機の就航数が減少し、かつて年間約74万人を数えたが現在は約40万人。グアムの約110万人と大差がある。

北マリアナ連邦自治政府は昨年11月、基地招致担当ポストを設置した。

サイパン島から4人乗り小型飛行機で約15分。大半が緑に覆われたテニアン島は、広島と長崎に原子爆弾を投下した米軍のエノラゲイ号とボックスカー号が飛び立った地でもある。中国人資本のホテル以外に目立った建物はない。失業率は約20%。平均収入は年間約1万5000ドル(約140万円)に過ぎない。デラクルス市長は「人々は生きるのに精いっぱい。恒久的な基地を誘致すれば雇用を確保できる」と語る。

米軍は約30年前に島面積の6割を軍用地として借りたが、有効利用されておらず、現行の米軍再編計画でも一時的な射撃訓練が行われるだけ。デラクルス市長は「2400メートル級の滑走路が4本もあり、ヘリ部隊の受け入れも可能。日米両政府が普天間飛行場の移設先を探しているなら、テニアンを」と訴える。

基地を受け入れれば、米兵による犯罪などネガティブな面も不安視される。デラクルス市長は「必要な法律や手続きで防ぐことはできる」と反論し、 「それでも」と続けた。

「日本が米国の防衛力を必要としながら、米軍をこれ以上受け入れたくないのは奇妙かもしれない。だからこそ、私たちと日本は協力できる。原爆を落とした爆撃機が飛び立った島の人々の善意の証しとして、私たちは日本人の重荷を引き受けたいのだ」

(毎日新聞 2010年4月3日)

写真は、人口が密集した住宅エリアに囲まれる普天間空軍基地
沖縄の米軍基地論戦にやさしい解決策はまったくなし(BBC News 30 March 2010)

2010/04/03

エイプリルフール・ウィルス



◇英ガーディアン紙のエイプリルフール・ゴードンブラウンがウィルスしはじめる
労働党のウソの選挙ポスターがあっと言わせるインターネットの大事件になる

それは、ガーディアン紙の読者を笑わせようと努める新聞の慣例、エイプリルフールとして始まった。だが、意地悪そうに見えるゴードン・ブラウン首相とスローガンの(労働党に投票しろ。さもないと。)「Step Outside Posh Boy(表に出ろ めかしこんだ坊や)」を呼び物にする労働党の次の選挙戦ポスターを「暴く」ギャグは、わけなくインターネットの興奮する大事件になってツイッター(Twitter)でトップトピックになった。

4月1日のランチタイムまでに、数千人がツイッターからガーディアン紙のウェブサイトまでをクリックしてそのポスターを見ていた。ある人は「今日ボクはまったくそのStep Outside Posh Boyキャンペーンにひっかかった... それほどまことしやか」とツイッターした。

すぐに、よくツイッターする人(Twitterati)がフリッカーのウェブサイト上に選挙戦ポスターのバリエーションを作成した。ブラウンのしかめっつらの写真と並んで、「あんたオレのビール(パイント)こぼしたな」とあった。

労働党の大物打者ジョン・プレスコットがギャグをさらに先に進めて、ウソの選挙戦ポスターでTシャツを制作するためガーディアン紙に頼むことで討議に入ったとき、話はさらなる方向に向かった。「いやしくも Step Outside Posh Boy Tシャツを買うことに興味があったのは?非常に人気があるとの感触を得た!」と彼はツイッターでささやき、ガーディアン紙の編集人代理イアン・カッツをEメール攻めにするよう追従者に求めた。失望させる新聞ではまったくない、もしかすると「SOPB T-shirts」100枚が今週土曜のガーディアン紙の中で獲得できるかもしれないことが発表された。

(guardian.co.uk 1 April 2010)

写真はガーディアン紙によるエイプリルフール、ゴードン・ブラウン首相の選挙戦ポスター

◇グーグル社名変更など IT関連企業各社のエイプリルフール

エープリルフールの4月1日、インターネット検索大手の米グーグルは、社名を「トピカ」に変更するとホームページで発表した。動画共有サイトのユーチューブや東芝の米国サイトなども、それぞれ凝ったネタを披露している。

グーグルの社名変更は、カンザス州の州都トピカ市からとったもの。グーグルは米国内の一部の都市に超高速接続光ファイバー網の敷設を計画しており、その誘致を目指す同市は3月、市の名称を1カ月限定で「グーグル」に変更すると発表している。グーグルがトピカへと改名したのは、トピカ市の改名の動きに応じたもの。トピカ社のエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)はブログで、今後は「検索する」ことを表現したい場合、「ググった」ではなく「トピカした」と言うよう指南。またその一方で、今回のようなジョークを演出したものの、ブロードバンド回線網の敷設計画でトピカ市が優勢になっているわけではないと述べている。

さらに動画共有サイト「ユーチューブ」は、コスト削減のため、動画を文字のみで表現する「テキストオンリーモード」を導入したと発表。ユーザーがこのモードで動画を見てくれれば「1秒あたり1ドルの経費削減になる」とした。

間もなく発売されるアップルの「iPad」を扱ったジョークも登場。アーケードゲームのような外観のiPad用アクセサリー「iCade」を発表したのはIT情報サイトを運営するギークネット。「iCadeのスロットにiPadをはめ込めば、昔のゲームセンターそのままにゲームが楽しめる」という趣向でiPadを皮肉った。

東芝の米国サイトでは、浮き輪を搭載するノートパソコンを披露。空気を入れて膨らませ、プールやお風呂などで水に浮かべて使用することができる。百科事典サイト「ウィキペディア」のメインページには、「ソニーが誤ってタイムマシンで顧客を1999年に送り返してしまった」などのニセもののニュースが掲載された。

(CNN 2010年4月2日)

2010/04/02

ニュースにならない死者の報復




反プーチン・デモがあったばかりのモスクワで

◇地下鉄の自爆攻撃が37人を殺害する

ロシアでは朝のラッシュアワーのピーク時に2人の女性自爆者が2つの地下鉄駅を攻撃したとき、少なくとも37人が亡くなっています。70人以上が負傷。爆破のひとつはKGBの主要な後継の連邦保安局の本部すぐ下の駅で起こりました。どのグループからもまだ犯行声明はありませんが、ロシア当局はチェチェンの独立を勝ち取るため戦う反逆者によって実行されたと推測します。先月、チェチェンの反逆者のリーダーが、「軍事作戦のゾーンはロシアの領域に拡大されるだろう... 戦争は結局彼らの都市ということになる。」と言いました。

(デモクラシーナウ!29 March 2010 ヘッドライン)

◇モスクワ爆破:攻撃の裏にいるグループをなきものにするとプーチンが断言

すぐの犯行声明はなかったが、FSB(KGB旧ソ連国家保安委員会の後継、ロシア連邦保安庁)の長官アレクザンダー・ボルトニコフは、これに責めを負うべきは北カフカスにつながりがあると言った。

朝のラッシュアワーの中のモスクワの満員のメトロで2人の女性自爆者が自爆した後、ロシア人たちは今夜、すさまじいチェチェン・テロキャンペーンになりそうな見通しに直面していた。少なくとも38人が殺される。どうやら身元不詳の2人のロシア人女性に助けられたらしい爆弾犯は今朝早くにメトロに乗り込んだ。一人は午前7時56分に赤の広場から歩いてすぐのメトロ駅ルビャンカで自爆。二人目の爆弾犯は8時37分にパルク・クリトゥーリ駅で起爆性のベルトを爆破させた。

ロシア政府への象徴的な攻撃を意味するため、どうやら標的は慎重に選ばれていたらしい。最初の爆弾はロシアのFSB反テロリズム諜報機関の本部向かい側で破裂した。二つ目の爆弾は次のロシア内務省の駅、Oktyabrskayaのつもりだったかもしれないと情報筋は示唆する。

ウラジミール・プーチン首相は「テロリストどもをなきものにする」と宣言するため、シベリア訪問を急に終わらせてモスクワに戻った。だが、その爆破、6年間で最もすさまじいロシアの首都での攻撃は、チェチェン、イングーシ、ダゲスタンというイスラム教の共和国を静めるクレムリンの活動に重大な痛手を加える。

少なくとも64人がその爆破で負傷。8人は危篤状態にあった。どちらの爆弾犯も、ボルトと小さな鉄の棒まきちらす、腰に縛り付けた爆発物を起爆させたと当局は言った。インターファクス通信によると、監視カメラがYugo-Zapadnaya駅でメトロに乗り込む年齢18歳から20歳の女性をとらえたとの警察の情報筋を引用する。警察は他に、駅に爆弾犯を導くのが見られるスラブ人の外観の女性2人を捜していた。4人全員が顔を見える状態にしていた。

「女性爆弾犯はおそらくカフカス山脈から連れてこられた」と情報筋はインターファクスに言った。「彼女たちは前に一度もメトロに乗ったことがなかったので、迷ったかもしれなかった。」
「連続爆破に筋が欠けているのをこれが説明する。」

先週、ロシアのメドベージェフ大統領と(第一次戦略兵器削減条約に代わる)核軍縮新条約に合意したバラク・オバマ大統領は、爆破を非難した。「アメリカ国民は、人命軽視を具体的に説明する暴力による過激主義とテロリスト攻撃に反対するロシアのみなさんと一心同体の立場にあります。私たちはこのとんでもない攻撃を非難します。」

EUの指導者と国連もまた憤りを表した。ゴードン・ブラウンは肝を冷やしてクレムリンにお悔やみを送ったと言った。欧州委員通商担当キャサリン・アシュトンは、悲劇の人命損失を「深く遺憾に思った」と言った。

メドベージェフ大統領は花を置くためにルビャンカ駅を訪れて、すべての行動が攻撃を画作した「けだもの」を捕まえることになると言った。

メトロの電車で自爆犯が少なくとも39人を殺害して100人以上を負傷させた2004年2月以降、これがモスクワで最も破壊的爆発だった。チェチェンの分離独立派が責められた。先月、その地方全域でイスラムの統治を求めて戦っている分離独立派リーダー、ドク・ウマロフは、戦争をロシアの都市に連れて行くと約束した。

殺害はプーチンの権限に対する個人的な挑戦状だったとロンドンの王立連合行政協会のジョナサン・エーヤルは言った。「これは、権力への完全な出世をロシアの敵を潰滅させる彼の誓約に基づかせるウラジミール・プーチンに、公然と立ち向かうダイレクトな侮辱である... 彼の強いイメージへの侮辱」と彼はロイターに語った。

(英ガーディアン紙 29 March 2010)

◇モスクワの攻撃 プーチンと彼のテロに対抗する記録にとって試金石

モスクワの中心地でのあつかましい自爆はプーチン首相にテロリズムを抑制する彼の記録への重大な挑戦を突き付けて、意味ありげに上からのコントロールを強化することによって、過去に彼がやったように彼が応じる可能性を高まらせた。

朝のラッシュアワーの中の攻撃は国家保安機関を侮辱的にあざけることをもくろんだも同然、国家保安機関はプーチン氏がロシアで権力を掌握して以来10年間、彼によって擁護されてきている。最初の爆発は地下鉄ルビャンカ駅で起こった。隣は1990年代後半プーチン氏によって率いられた、ソビエト時代のKGBの後継機関、FSBとしても知られる連邦保安局の本部だ。

前大統領で依然としてロシアの最高指導者のプーチン氏は、ロシア南部のイスラム教徒の反乱行為を封じ込めて近年のロシアの人口中心地での大きなテロリスト攻撃を防ぐことで、彼の出世の上にいくぶん彼の評判を築いてきている。月曜の爆破が反乱分子によって大都市で再開されるキャンペーンを布告するとすれば、あの過去の蓄積は色あせるかもしれない。

攻撃はまた、プーチン氏の子分、メドベージェフ大統領の政策に疑問を投げたくもなる。メドベージェフは政府の制約を解くことのほうを選んで話してきており、政治上の社会的多元性を増して反乱行為の根本的原因と取り組むことでテロリストを論じる。

メドベージェフ氏がまだ多くの重要な変化をしかるべきところに置いてきていないのに、プーチン氏は方針を遂行するのをおおむね彼に許してきている。とはいえ、いっそう多くのテロリズムがプーチン氏にメドベージェフ氏を押しやってプーチン氏を取り巻く顧問の保安優先の仲間を先頭に進ませることにもなる。「私が確かに成し遂げたことがこれだった、とプーチンは言った、そして彼は成し遂げなかった」とオスロの国際平和研究機関の教授、ロシア人のパヴェル・K・バエヴは言った。

月曜、プーチン氏は主として、攻撃を準備したテロリストをなきものにすると宣言することに彼のコメントを限定した。テロリストは特定されてきていないが、ロシア当局はチェチェンまたはコーカサス山脈の隣接する地域から来たと推測すると言った。だが2004年に最後にそのような暴力の多発に直面したとき、テロリズムに備えて国を結束させると言ってプーチンは全面的な政府の再編成で反撃したが同様にクレムリンに権力を集中させた。

彼は地方の知事の直接選挙を排除する法律を強引に通し、彼らを大統領の被任命者に変えて、無党派(独立派)候補者が連邦議会に選出されるのをほとんど不可能にした。彼はまた保安機関の人数を増強した。

プーチン氏が締め付ける必要性を感じるかどうか憶測するには早急すぎると、モスクワの研究機構、政治応用科学(専門的側面)センターの議長ボリス・I・マカレンコは警告した。大統領在任期間早期のテロリスト攻撃のためにプーチン氏の評判はひどく傷つかなかったと信じるとマカレンコ氏は言った。

だが、ロシアの経済問題が政府を激しく揺り動かしていたときモスクワ地下鉄の爆破が出てきたことにマカレンコ氏は注目した。抗議は幾つかの主要都市でにわかに始まった、比較的まだ弱体とはいえ、反対派はなんらかの支援を獲得してきている。

「財政危機の影響に取り組む政府の能力の限界、無能と警察の不正行為、他の問題のせいで、最近の数カ月、社会は全般的に政府についてより懐疑的になってきている」と彼は言った。「政府に襲いかかりたがる人たちの活動(奮闘)で、このテロリスト攻撃は別の一例かもしれない。」

近年、イスラム教徒の反乱行為は静まってきていないとはいえ、コーカサス地方の外の大攻撃は珍しく、2009年4月、クレムリンはチェチェンの反テロリズム特殊作戦の終わりとして説明したものを発表してもいる。

だが、2009年11月、モスクワからサンクトペテルブルグまで田園地域を移動していた豪華な旅客列車をテロリストが爆破して、26人を殺害する。先月、チェチェンの反乱勢力のリーダー、ドク・ウマロフは、ウェブサイト上のインタヴューでロシアの人口中心地でテロ行為を準備すると脅した。

「もしロシア人が戦争はもっぱらTVに映るコーカサスのどこか遠くで起こっていると考えるなら、そして彼らに手を出さないと思うなら、この戦争が彼らのわが家にかえるのを私たちは示すつもりである」と彼は言った。

2008年に就任したメドベージェフ氏は、政府は果敢にテロリストを追い詰めるべきだが、貧困と過激主義をはぐくんだと彼がとがめた政府の悪しき行為にも焦点をあてるべきだと言って、反乱行為になんとも彼らしい針路を要求してきている。昨年6月、メドベージェフ氏はその地方を訪れて、強硬なプーチン戦略に暗に意味された拒絶(肘鉄砲)を申し出るように思える珍しいスピーチをした。

「北カフカス、広く一般に私たちの国の南のこれらの問題が全体にわたるものなのは、ここの誰にとってもまったく秘密ではありません」とメドベージェフ氏は言った。「それを言うことで、私は低い生活水準、高い失業率、おそろしく広く行きわたった大規模な腐敗(汚職)のことを口に出しているのです。」メドベージェフ氏はまた、強硬路線の措置は激しい反動をかきおこすだけとの彼の信念をそっくり繰り返した、イスラム教徒の領域イングーシの新しい指導者を任命した。

とはいえ、テロリズムと戦うには政府は断固たる新たな計画を採用する必要性があったのを月曜、すでにプーチン氏の党、統一ロシアの上級党員らが示唆している。議会の保安委員会の議長ウラジミール・A・ワシリエフは、攻撃を許したことで罰せられるべきだと言って、法執行当局を激しく非難した。

「義務を遂行するのを怠った連中すべてが責任を負うことになると私は確信する」と彼は言って、現行の法はムダだったと付け加えた。

彼としては、メドベージェフ氏は攻撃の裏にいる人々を捕まえる決意だけを表明した。「この災難を私たちが無効にするまで、ひるまない決意でもって私たちは反テロリスト活動を続けるつもりである」と彼は言った。

(NYTimes 29 March 2010 by CLIFFORD J. LEVY)

◇ロシア・モスクワの地下鉄ルビャンカ駅とパルク・クリトゥーリ駅で29日午前8時(日本時間同日午後1時)ごろ、連続爆破テロが発生した。事件は朝の通勤時間帯に起き、駅には大勢の通勤客がいたとされ、少なくとも38人が死亡し、72人が負傷。負傷者の多くは重傷だという。

モスクワ市長は29日、連続爆破は女性2人の自爆テロによるとほぼ断定した。

最初の爆発は、ルビャンカ駅に停車していた列車内で発生し、2度目は約35分後にパルク・クリトゥーリ駅で起こった。ルビャンカ駅は、旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後 進であるロシア連邦保安庁(FSB)本部の最寄り駅で、北カフカス地方のテロリスト抗戦を続けるFSBへの抗議とみられている。

英メ ディアは、ロシア当局によると、女性自爆犯らはチェチェン共和国、北カフカス地方のテロ組織「ブラック・ウィドウ(黒い未亡人)」メンバーの可能性があると指摘。犯人は爆薬の詰まったベルトをつけていたと報告されているという。

また英BBCニュースは、これまでのテロが女性の自爆犯による例が多いことに触れ、チェチェンでは、長年にわたるロシア兵との戦闘で、無数の女性が家族を失い、身体的にも精神的にも傷跡を残した。テロ組織はその恨みを利用して女性たちを自爆テロ犯に仕立て上げたとの一部の見解を示した。

129人の死亡者を出した2002年の「モスクワ劇場占拠事件」では、チェチェン共和国のテロ組織による42名の武装勢力のうち、17名は女性だったとされている。

(サーチナ 2010年3月30日)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0330&f=national_0330_007.shtml

写真は運転が再開されたメトロと、自爆後のいたましい光景